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第2289話 ブルーウイングスも到着

ブルーウイングスの子達が凄い早さで来たようだ。

 ☆紗希視点☆


 12月23日の木曜日よー。

 朝8時半。 私達は朝も早くから「皆の家」に来ているわ。

 赤ちゃんズも勢揃いしている。


 そんな朝早くに、この「皆の家」に来客者が。


 ガチャ!


「赤ちゃん!」

「赤ちゃん!」

「赤ちゃん!」

「何処ですか、赤ちゃん?!」

「あっちにベッドが!」


 バタバタ……


「あ、あはは……い、いらっしゃいだよ」

「本当に凄い早さで来ましたわね……」

「昨日お仕事が終わった後、仮眠して始発で来ました!」

「か、可愛い!」

「皆、寝てます……」

「この双子ちゃんが神崎選手の……」

「同じ顔」

「きゃはは」


 そう。 アイドルグループのブルーウイングスの皆がやって来たのよ。


 ブルーウイングス……朱理、岬、翠、桃華、光希の5名で構成されたアイドルユニット。

 姫百合さんと同じ事務所の子達で後輩に当たるみたい。

 現役高校生の可愛いアイドルよ。

 私もデビュー当時からファンをやっているわ。


「皆、ちゃんと挨拶」

「ああ! すいません! つい赤ちゃんに目が行ってしまい……おはようございます」

「おはようございます、皆さん! あ、夏は彼氏とのデートサポートありがとうございます!」

「成功したみたいで良かったですわ」

「だねぇ。 またいつでも頼ってね」

「はい」


 岬ちゃんは幼馴染の男の子とお付き合いしているみたい。

 当然、マスコミなんかにバレたらスキャンダルになって活動自体が危ぶまれる事になる為、秘密裏の交際みたい。

 去年の夏、西條グループが協力してプライベート旅行デートに行ってきたようよ。


「おはようございます。 今年もクリスマスパーティーに呼んでくださってありがとうございます」

「良いんですわよー」

「おはようございます。 皆さん元気な赤ちゃんのご出産おめでとうございます」

「ありがとうね」

「おはようございます。 またバレーボール一緒にやりましょう。 あ、あの子達は頑張ってますか?」

「ジュニア達なら頑張ってるよ」


 ジュニアっていうのは、今中学生でバレーボールをやっている子達の事。

 さゆりちゃん、アリサちゃん、優里ちゃん、華ちゃん、樹里ちゃん、真由美ちゃん、美雪ちゃん、百合香ちゃんの事ね。 あと、湊さんという(リベロ)の子もいるわ。


「全中でも優勝してるみたいですわね」

「凄い……」

「最初会った時は初心者だったのに」

「なはは! あの子達天才ー」

「だよなあ」


 私達がバレーボールを教えたんだけど、無茶苦茶成長が早くてびっくりしたもんよ。


「にしても」

「可愛い……」

「だねー」


 ブルーウイングスの子達は赤ちゃんに釘付けね。

 まあ、可愛いから仕方ないけど。

 さて、私も早速本題に入らせてもらおっかな。


「ねね、皆」

「はい?」


 ブルーウイングス達の後ろに立って話を振る。

 皆は私の方を向いて首を傾げる。


「実はちょっとお話があってさ。 私、実は動画とかを上げるチャンネル持ってるんだけど」

「あ、紗希ママチャンネルですよね?」

「知ってます」

「あ、知ってたんだ。 それでさ、そこで皆とコラボ配信したいなあとか」

「わ、私達とコラボですか?」

「そそ!」

「もちろん大丈夫です!」

「神崎選手……いやいや、紗希ママさんとコラボしたいです!」

「おお! マジ?」

「はい!」

「年末の生歌番組までは居ますから、それまでにやりましょう!」

「ありがと!」


 何かあっさりとコラボが決まったわ。

 ブルーウイングスの子達もノリノリよ。

 ちなみにブルーウイングス自体はチャンネル持ってないみたい。


「26日か27日あたりにやりましょう。 麻美、協力よろしく!」

「りょーかーい!」


 麻美はパソコンだとか配信だとかっていう知識も豊富に持っている。

「ミルフィーユ」の配信や動画編集なんかも、麻美がメインにやっているみたいよ。

 私はあんま詳しくないから、麻美に色々と教えてもらいながらやっているわ。


「皆。 明日は明日で『ミルフィーユ』さんの配信に私がお邪魔する予定なんだけど、皆もどう?」

「ええっ?! 先輩また『ミルフィーユ』さんとコラボするの?」

「する!」

「それは良いんですけど、私達まで行って良いんですか?」

「なはは! 当たり前だぞー!」

「そやそや」

「『ミルフィーユ』の配信はその辺緩いんだよ。 どんどん来て良いんだよ」

「な、なるほど」

「あの新曲も演奏するから、姫百合さん達に歌ってもらいたいわよね」

「そだねぇ」


 ブルーウイングスの子達は5人で相談をして、最終的には「ミルフィーユ」の配信にも参加する事に決めたみたい。

 明日の「ミルフィーユ」の配信も必見ね!



 ◆◇◆◇◆◇



 お昼前になり、昼食の準備を進めていくわよ。

 ブルーウイングスの子達もやって来て、かなり人数が増えたので、作るお昼の量も結構な物よ。

 出産も終えた私と亜美ちゃんは、台所係に復帰。

 マリアと天堂さんも台所に入り、更にお手伝いにブルーウイングスの岬ちゃんと桃華ちゃん。


「二人は料理得意なの?」

「それなりには」

「ですね」

「ふむふむ。 まあ、お昼は簡単にいこうと思うわ。 ね、亜美ちゃん?」

「うん。 簡単にチャーハンだよ。 私と紗希ちゃんがバンバン炒めるから、皆は具を切っていってね」

「はい!」


 という感じの分担作業でいくわよ。


 トントン……


「おお、二人共安定した包丁捌き」


 天堂さんも感心するぐらいには包丁も使えるアイドル達。

 岬ちゃんなんかは彼氏さんに料理を食べさせる為に練習してたりするのかしらね?

 さて、私と亜美ちゃんは具材が切れた分から順にチャーハンにしていくわよ。

 久しぶりに亜美ちゃん節も出るわ。


「まずは中華鍋に油を敷いていくよ」

「出たわね、亜美ちゃん節」

「何それ……?」


 亜美ちゃん、これ無意識なんだっけ。


「卵を入れてからご飯を投入だよ。 さっと卵をご飯に絡めていくよ」


 私も負けじとチャーハンを作るわよー。

 亜美ちゃんと全く同じ工程を行うだけだけど。

 二人で鍋を振りながら、パラパラチャーハンに仕上げていく。


「す、凄い」

「二人ともプロの料理人みたいです」

「いやいや」

「料理は得意だけどプロには敵わないわよ」

「はいっ、一人前出来たよ!」

「どんどんいくわよー!」


 流れるようにチャーハンを作る私と亜美ちゃんであった。



 ◆◇◆◇◆◇



「うめー!」

「……」


 お昼をリビングで囲む私達。

 遥がいつものをやってるけど、佐々木君が仕事でいないから「だな!」の返しは無い。

 他の皆からも非常に好評なチャーハン。


「やっぱり台所は亜美ちゃんと紗希に限るな!」

「あはは」

「夕飯も期待しててちょ」


 夕飯は何を作るか、また亜美ちゃんと相談しないとね。

 人数も多いし、鍋系が楽で良さそうだけど。


年末はコラボ祭り?


「希望です。 何だかもうアイドル感無くなってきたよぅ」

「友達だよねぇ」

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