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第2260話 お祝いパーティー

パーティーを楽しむ皆。

 ☆夕也視点☆


 皆が集まっている今日、11月27日の土曜日。 少し遅くはなったが、皆の出産祝い&奈央ちゃんの誕生日パーティーが行われる。 今まで家事から離れていた妊婦組も、リハビリと称して準備に参加しているが。


「遥ちゃんの家事レベルが見た目にわかるほど下がってるよ」

「ぐぬぬ。 やはり毎日やってないと鈍るな」

「あんた、どんな大きな穴な開いた水槽なわけ? そんな簡単には下手にならないわよ?」

「本当ですわよ」


 遥ちゃんが家に特訓に来ていた頃を思い出すな。 あの時もまあかなり酷かった。 それに比べると、今は随分マシには見える。 いや、俺が言うのはさすがに無いか。


「料理に関してなら今井君の方が上手かもしれないわね

ー」

「紗希ちゃんマジか?」

「ええ」

「ふははは!」

「夕ちゃんが調子に乗ってるよ。 早く掃除100点取ってねぇ」

「ぐっ。 後4点なんだよなあ」

「もう、ほぼ合格っしょそれ」


 と、紗希ちゃんがフォローするが、亜美は「100点以外は不合格」と、中々に厳しい事を言う。


「やっぱスパルタだなあ、亜美ちゃん先生は」

「ビシバシだよ」


 はあ。 もう少し頑張って100点取るしかないか。



 ◆◇◆◇◆◇



 パーティーが始まると、いつものように宴会騒ぎが始まる。 とはいえ、母親組はお酒を自重しジュースで騒いでいる。 しっかり子供の世話の事は忘れていないらしい。


「うぇーん!」

「うわわ。 誰か泣き出したよ!」

「く、来るわよ!」


 一人の赤ちゃんが泣き出すと、連鎖反応のように順番に泣き出す赤ちゃん達。 最初に泣き出したのは美夜ちゃんのようで、奈々美が様子を見に行く。


「お腹空いてるのかしら。 ちょっとミルク上げるわ」


 そう言ってリビングの一画に作られた授乳ルームに入る奈々美。 まあ、カーテンで仕切られただけの簡素な物ではあるが、非常に助かるともっぱらの評判だ。


「連鎖が始まる前に食い止められましたわね」

「結構な戦場やね」

「うん。 スピード勝負なんだよ」

「何だか私の知ってる育児とはまた違うような」

「これだけ赤ん坊がいるとなあ」

「ですわね」


 宮下さん曰く、この感じが一年近くは続くとの事だ。 確かにそれくらいの頃の可憐ちゃんはよくグズったりしていたような気もする。


「可憐ちゃんは今はどうなんですか?」


 マリアちゃんが珍しく質問を投げると可憐ちゃんの母親は。


「泣くのはマシになったわよ。 ただ、今度は歩き回ったり、色々な物に興味津々になって触ろうとして、やっぱり目が離せないわ」

「そうなんですね」

「むしろ、じっとして泣いてた頃の方が楽まであるわ」

「うわわ……」

「ずっと目が離せないのね」

「きゃはは。 私、しかもそれが2倍よ」

「が、頑張ってね紗希ちゃん」

「ええ」


 双子を出産した紗希ちゃん。 これからはかなり大変そうだな。


「奈央さん。 誕生日プレゼントは皆で選んだ物を後で渡します」

「あら、ありがとう」

「中々大変だったぞ。 西條が欲しい物なんて想像つかないからな」

「そうですよね。 何でも買えるんですから」

「まあ、お金で買えない物もありますわよ」


 と、奈央ちゃんは俺達を見回しながらそう言って笑った。



 ◆◇◆◇◆◇



 パーティーも終わり片付けを始める。 ママ組は赤ちゃんの相手もあるので、それ以外のメンバーで進めていく。


「掃除96点の実力を見るがいい」

「なはは!」

「どうやったらそんな中途半端な点数取れるんだよ」

「夕也兄ぃ。さっさと100点取れー!」

「麻美ちゃんの採点基準がわからないから困ってんだよ」

「ほへー」


 俺は毎回完璧なつもりなんだが、いつも何かが足りないらしい。 その足りない部分がわからないから、あと数点が埋まらないのだ。


「迅速丁寧完璧にが採点基準ー。 夕也兄ぃの場合は早いのは良いけど、丁寧さが足りないのだー」

「な、なるほど」

「麻美、適当に見えてちゃんと採点しとるんですよ。 私も麻美の採点には文句あらへんし」


 と、麻美ちゃんと共に採点してくれている渚ちゃん。 つまり、俺の掃除はしっかり96点という事らしい。


「頑張ってください、今井先輩」


 星野さんから声援をもらい、やる気もアップ。 次回こそは100点で卒業してみせる。


「むしろ何で料理はあっさり100点取れたのか謎やな」


 月島さんが首を傾げる。 俺も謎だ。



 ◆◇◆◇◆◇



 片付けが終わると、やはりリビングに集まって駄弁り出す皆。 これがデフォルトなのだ。


「可憐は疲れて寝ちゃったわね」

「だな」

「可憐ちゃん、ずっと赤ちゃんを気にしてたね」

「自分より小さなのがいきなり増えたから、やっぱり気になるんだと思うわ」

「なるほど。 何にでも興味津々なんだね」

「まるで亜美ね」

「つまり、亜美ちゃんは幼児みたいって事ぅ?」

「幼児とは失礼だねぇ……」


 確かに似たような物な気はするが、亜美の場合はもう性格なんだよな。


「奈央も子供みたいよね」

「母親ですわよ!」

「いやー、奈央っちも立派に母親になったし、千沙っちも頑張ってね」

「が、頑張ってる」

「お、頑張っとるんやな」

「はい」


 どうやら新田さんも最近妊活をしているとの事だ。 また増える日が来るんだな。


「そういえば、皆さん。 二人目とか、神崎さんは三人目とか考えたりは?」

「無いわね」

「さすがに今は考えてないよねぇ」

「まずはこの子の事ちゃんと出来ないと、何も考えられないですわ」

「私、真希と美希で手一杯よ」


 さすがに今は皆考えられないようだ。 俺も今からもう一人と言われたら困るしな。


「遥ちゃんはどうなの?」

「私かー。 まだ何ともだなあ。 落ち着いたら考えても良いが」


 少しは前向きに考えている人もいるようだ。 そこは夫婦間の話し合いで今後決めていく事になるだろう。


「舞っちは?」

「えぇっ」

「一人目まだ予定無い感じ?」

「そ、そうだねー。 今はまだかなあ。 お仕事軌道に乗ってきたから、あまりお休みしたくないし」

「ああ、そういうのあるよね。 でも、デザイナーなら在宅でも出来るじゃない? 紗希っちみたいに」

「そうだねー。 うーん。 もう少し考えてみても良いかもしれないね」

「産んじゃえ舞ちゃん!」

「そ、そんな簡単な話でもないけど」

「きゃはは。 そうね」


 赤ちゃん談義で盛り上がる女性陣達。 まだ子供の居ない組も、少し前向きに考えようとしているようだ。

 そして話題は、まだ結婚の話が出てこない月島さんと武下君の事に。


「そろそろ進展見せないとね、弥生っち」

「その話、何回するんよ。 ゆっくりやっとるから放っておいてんか」

「わかってるけど、そんな事言ってたら弥生っち達、おっさんおばさんになるわよ」

「それやったらそれでええわな」


 あくまでもそこはマイペースな月島さん。 これはまだまだ時間がかかりそうだなあ。

皆、二人目はまだ考えていないようだ。


「希望です。 美夕ちゃん、希望お姉ちゃんだよぅ」

「うんうん。 希望おばさんだね」

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