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第2241話 ゲーセンデート

麻美とデート中の夕也。

 ☆夕也視点☆


 今日は麻美ちゃんと二人で出かけている。 目的だったリアル脱出ゲームとやらの体験も終え、周辺にあるコラボショップも物色し終えた俺達。 当初はこれで帰る予定だったが、まだまだ時間もあるので他の場所へ行く事に。 とりあえずゲームセンターで遊ぶ事にした俺達は、電車で移動した。


「夕也兄ぃ、デート延長希望とか私の事好き過ぎかー?」

「まあ、そうだな」

「なはは」


 麻美ちゃんという子はいつでも真っ直ぐに俺への好意をぶつけて来る。 そんな子だからこそ、俺も特にはぐらかすような事はしない。



「愛人枠に滑り込むのも時間の問題かー」

「それはまだ狙ってるんだな……」

「当然! 正妻が不可能な今、もうそこにしか活路は無いー!」

「活路ってなあ……」


 麻美ちゃんはとにかく俺以外の男には興味無し。 彼氏も作る気は無いらしい。 幼稚園児の頃から俺一筋。 そう言われては中々邪険にも出来んわな。 亜美もそんな麻美ちゃんの想いを知っている為、かなり甘い対応を続けている。 まあ、亜美にとっては麻美ちゃんも可愛い妹みたいなもんだからなぁ。 妹に甘いのは希望に対しての行動を見てもわかる。


「まあでも安心したまえー。 私が勝手にやってるだけだからー。 夕也兄ぃはちゃんと、亜美姉とお腹の赤ちゃんを幸せにするのだー」

「お、おう。 わかってる」

「約束ー」

「お、おう」


 俺と麻美ちゃんが約束するような事なんだろうか?


「しかし、亜美姉やお姉ちゃんに赤ちゃん産まれたら私は麻美お姉ちゃんって呼ばれるのかー……甘美な響きー」

「呼ばれる事無いもんな」

「うむ」


 意外と、「姉」というポジションに憧れてるのかもしれないな。



 ◆◇◆◇◆◇



 電車で移動し、東京の電気街にあるゲーセンへとやって来た俺と麻美ちゃん。 麻美ちゃんとは何度もゲーセンに遊び来た事もあり、麻美ちゃんのゲームの腕も良く知っている。


「レーシングゲームやるぞー」

「麻美ちゃんはレーシングゲームも上手いからな」

「レースだ夕也兄ぃ!」

「おう、お手柔らかに頼むぜ」

「手加減無しー」


 お互いお金を入れてゲームスタート。 シグナルが青になり、二人共いきなりアクセル全開。


「おう!」

「なは!」

「この!」

「まだまだー!」


 麻美ちゃんと俺の操るマシンは、スタート直後から激しいデッドヒートを繰り広げる。 しかし、少しずつ腕の差が出始めた。


「なはは! テクニックに差があるようですなー」

「さ、さすがは麻美ちゃんだぜ」


 コーナーの立ち上がりでの加速で差をつけられると、後は完璧にコースを塞がれてしまい逆転の機会を失った。


「なはは、ゴール!」

「ぐぬー、負けた」


 まあ、最初から勝てるとは思ってなかったが、割りかし良い勝負だったのではないだろうか。


「夕也兄ぃも中々やるー」

「まあな。 学生時代にちょこちょこ遊んでたからな」

「なるほどー。 まあ、私はしょっちゅう遊んでだけどー」

「だろうなあ……」


 ゲーマーの麻美ちゃんならしょっちゅう遊んでたんだろう。


「さて、次はあれー! チャロボやろー」

「チャロボか。 これも昔かなり遊んだぜ」

「ならば勝負ー」


 チャロボとはバーチャルロボット対戦というゲームだ。 これが中々面白いゲームで、ロボットの操縦者になって、専用コントローラーを操作して対戦するゲームなのだ。 2本のレバーを上手く操縦するのが面白いのだ。


 カッカッ!


「うおりゃ!」

「ぬわわ、やるなあ夕也兄ぃ!」

「ふふん。 このゲームは自信があるんだ! 追尾ミサイル!」

「のわわわ」

「更にレーザーソードでコンボだ!」

「ぬわー!」


 YOU WIN!


「ふはは。 麻美ちゃんにゲームで勝ったぞ」

「むむー。 無念ー」


 ゲーセンのゲームでなら、俺も麻美ちゃんと勝負になるものもあるようだ。


「夕也兄ぃ、やるではないかー」

「まあな。 やりまくったからな、このゲーム」

「家庭用ゲームはあんまやらなかったのに、ゲーセンには来てたのかー!」

「まあ、付き合いでな」

「社会人かー!」

「中学生時代だな……」

「遊び回ってたのかー?」

「そこまでではない……」

「並大抵のレベルではチャロボで私には勝てないぞー!」

「遊んでましたすいません」

「なはは。 まあ、別に良いと思うけどー。 他のゲームやろー……お、プリ機あるし撮影しようー」

「おう」


 今度はプリントシール機で撮影したいらしい。 この機械もかなり長い間あるよな。 今はかなり新しい機能とかも付いてるみたいだ。


 パシャッ!


「なはは! スマホに貼っておくー」

「俺も貼っておくか?」

「貼らなくて良いー。 他の女の子のシール貼ってるスマホ、娘に見られたらどうするー」

「何年先の話なるんだよ……」

「なはは。 私のスマホだけに貼っておけば良いのだー。 ペタリ」

「そうか」

「さあ、どんどんゲームで遊ぼー」

「おう。 次は何だ?」

「格闘ゲームで勝負だー」

「麻美ちゃんの得意分野か……」

「なはは、ボコボコにしちゃるけーのー」


 と、その後もかなりの時間をゲームセンターで過ごしたのだった。



 ◆◇◆◇◆◇



「なはは! ただいまー」

「ただいま」


 帰りに晩飯も食べて帰って来たのが21時頃。


「あ、おかえりだよ。 楽しかった麻美ちゃん?」

「うむー。 もう少し夕也兄ぃ借りられるー?」

「うん? うん、大丈夫だけど何するの?」

「ゲームー」

「麻美ちゃんにゲームを借りて遊ぶんだよ」

「そうなんだね。 どうぞどうぞだよ」

「ありがとう亜美姉ー」

「亜美は相変わらず甘いわね」

「あはは。 麻美ちゃんには良いんだよ」


 との事らしい。


 早速麻美ちゃんから「グレイの冒険2」を借りて二人で遊ぶ事に。 まあ、麻美ちゃんは1000回以上やってるらしいからやるのは俺だが。


「古いゲームなんだな……」

「うむ」


 30年前ってマジかよ。

 とりあえず麻美ちゃんに操作を教わりながらゲームをスタートさせる。


「おう、本当に牢屋から始まるんだな……。 こうやって見ると、今日の脱出ゲームのセットの再現度凄かったんだな」

「うむー! 感動したー」


 麻美ちゃんぐらいゲームに対する愛がある人からすれば、あれはかなり感動物だったんだろうな。


「さあ、牢屋から脱出したまえー」

「おうー!」


 ちなみにこのゲーム、基本的には謎解きをしたり敵を剣で倒したり忙しいゲームだ。 慣れない内はお城から脱出するのも大変なゲームらしい。 実際、最初の城から出るのに100分かかったぞ。 リアル脱出ゲームの100分の設定は良い塩梅だったんだな!


「夕也兄ぃ下手かー」

「まだ慣れてないだけだぞ」

「頑張れ頑張れー」


 その後も麻美ちゃんから色々教えてもらいながら、ゲームをクリアする頃には朝日が昇っているのだった。

 おうふ、ゲーム恐るべし……。


どう見ても二人は仲の良い兄妹?


「希望です。 兄妹って言うと麻美ちゃんが怒るよぅ」

「そうなんだよねぇ」

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