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7本目
「くそ…佐伯のやつ、あほみたいに飲ませやがって…。おかげで二日酔いだ。」
「同じく…なんであの人はあんなに元気なんすか。」
昨晩の飲み会で二日酔いの二人、その前をいつも以上に元気に歩いていく佐伯。
「あれくらいでダウンするなんて、2人ともまだまだね。私は今晩もあれくらいはいけるわ。」
化け物かよ…という感想が2人の頭に浮かんだが、あえて口にしない。
口にしたらそれこそ怒った佐伯のせいで取り返しのつかないことになりそうだと、本能が警鐘を鳴らしている。
本郷と伊月はそれを察したのか、互いに目を合わせ頷く。
「…何よあんたたち。何か言いたそうね?」
「「いえいえ、何にもありませんよ。」」
普段言い合いをしている二人の、不気味なほど揃った返事に恐怖を感じる佐伯。
本郷と伊月が無表情なのがさらに恐怖を増幅させる。
「あんたたち、普段もそれくらい息ピッタリだったらよかったのにね。」
そう言われて首を傾げる二人。
そんな様子を見て、こんな平和な日が続けばいいのにと密かに思う佐伯であった。




