表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
上司と部下  作者: 霧時雨
2/9

2本目

「い〜〜つ〜〜き〜〜!」


任務を終えた本郷と伊月は組織へ帰還していた。

任務内容のズレと対処、現場で得た新たな情報の有無やその内容などを含めた任務の完了報告を本来なら行うのだが…


「伊月!完了報告をしっかりしろと何度言ったら分かるんだ!?俺たちがやってる事は遊びじゃねぇんだぞ!やるべき事はきっちりやれ!!」


「先輩、そんな耳元で叫ばなくても聞こえてるっすよ。それに完了報告ならやりましたよ?異常ありませんでしたーって。」


「お前がそんないい加減な報告をしてるから、俺が怒鳴らないといけなくなってんだよ!」


そう、伊月は面倒臭がりで報告を簡易的に済ませている。もちろん異常が無ければそれでも構わないのだが、新人のうちは些細なことでも報告をする癖を付けなければならない。そして、そうするよう指導するのがペアになった上司や先輩の仕事でもあるのだ。


「はぁ…ったく。お前任務はしっかりやるくせに報告はサボりやがる。そんなんじゃ一人で任務をするようになった時や後輩を持った時に苦労するぞ。」


本郷は頭を掻きながら、ため息混じりにそう言った。

このやり取りは何度目になるか分からないほど繰り返している。しかしそれでも放り出さず指導するのがペアになった者の責務なのだ。


「結果は出してるし、報告も事実を書いてる。他に何が必要なんすか? 内容を必死に捻り出して報告書を作る方が、よっぽど非効率的だと思うんですけどねぇ。」


「お前の言いたいことはよく分かる。正直俺も同じように思う人間だからな。だが、時には効率よりも大切なこともあるってことだ。…まあいいや。次はちゃんと報告書書けよ。」


本郷はそう言うとタバコを咥えながら喫煙所へと向かっていく。


「先輩、またタバコですか。身体に良くないっすよ。」


伊月の言葉に対し、手をヒラヒラと振って返す本郷。

それを見て溜め息をつき、伊月はその場を後にした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ