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いごぶっ!  作者: フミ-毛交
初年度 六月
46/47

第45章 夏の国短大会に於いて

東清峰国際短大、略して国短。其の中の多目的室に於いて、高校生達による盤上の熱戦が繰り広げられた。会場内ではひたすらに盤に石を打つ音がこだまして居るのみであったが、其の静寂の中でも盤を挟んで火花が散るのが碁と云う物である。

さて僕はと云うと、トーナメントは流石に初戦で敗れてしまった。とはいえ上級生相手なので少しは許して貰えないだろうか()。然し此の大会では、段級位認定が有る。随分前の伏線を今更回収する事になって申し訳無いが、第5章で我々は申請段級位なるものを決めている訳で、此の後級の近い人同士で打ち、勝ちが多ければその級を認めて貰える。即ち、大会は未だ始まったばかりなのだ。

そうこうして居る内に昼休憩……、と思って居ると、どうやら稲田は他校の生徒と仲良くして居た。聞くと東院高校の増元と云う人らしい。因みに此の人は他の東院の部員からはイカと呼ばれて居るらしい。なんでやねん。まあそれは兎も角、囲碁となると人数も限られ、又力の強い人同士とあたり続けるので、友達も出来やすいのだろう。

さて、我が校はと云えば、中々に人数も多いので、雑談も弾み、あっと言う間に昼休憩が終わった。話を聞いて居ると、トーナメントで勝ち進んで居る人も居る様だった。応援しながら、僕は自分の相手の所へと向かったのであった。

以降二勝一敗とまずまずの成績を収め、最終局へと臨んだ。相手は東院高校の杉戸と云う人だったのだが、これに勝てば級の認定は確実で有ったから、相当気を引き締めて臨んだ。結果としては二十目差程で勝つ事が出来たので、まずまずと言えよう。

此の後表彰式を待つ間、五月の大会であたり、今回も二局目で打った立国高校の長岡先輩と少し喋り、そしてその後は自校の友人と談笑していたのであった。

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