↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

第三話 金狂いの金丸

「なんだ?なんだ?」


「あっちの方からやな……?」


都の大通りの左右で、松と明次が太鼓を鳴らす。

そして、その中央の土台で金丸が腕を組み、仁王立ちをしている。


「お控えなすって〜お控えなすって〜。わっし、姓は小林!名は金丸!泣く子も黙る大博打人!江戸が生んだ金狂いの金丸ったあ〜、わっしのことよ!」


「金狂いの金丸……?」


「知らねえのかよ!あいつだよ!都の裏賭博場で花札、丁半博打、ありとあらゆる賭け事で無双した、あの金丸だよ!」


「え!?そうなのか!?」


「こうして現れたのは、ほかでもありやせん、あの忌まわしき噂。そう!飢影伝説!一度は聞いたことあるんじゃ〜ないですか?中にはそんな恐ろしい噂に日々恐怖している者も……。が!心配ご無用!あの忌まわしき呪いの刀、飢影!この小林金丸が山に登り、必ず、必ずや見つけ、皆様の目にその真の姿をさらけ出させてぇえ〜やりやす!」


「うおー!」


「本当かよ!?」


辺り一面から称賛の声が上がる。

その演説は大盛況のうちに幕を下ろした。


「フン!甘ったれたヤツらや……。あの博打だって全部イカサマなのに、どいつもこいつも気づかねえで、その場の熱で簡単に騙されちまう。全く、演技中も笑いそうになっちまったじゃねえか!」


三人が飲み屋で酒を飲みながら話す。


「全くその通りっすわ!」


「ひ、人って案外あんなもんなんですね……」


「じゃあ俺と明次が山でしばらく籠る。松、お前は良い具合で山に来て、俺らに刀を渡してくれりゃいい。」


「うっす。いや〜しっかし自分で考えた案でしたけど、こんなにホイホイ簡単に進むとは思ってませんでしたわ〜。」


「そうす……ん?ってええ!?なんで僕も籠るんですか?」


「なんでって、そりゃお前、飯やら何やら誰が持ってくんだ?まさか俺に持てって言うんか?あ?」


「うう……ひどい。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。