第四十話 魔神咆哮
非常に分かり難いシーンですが、グロシーンを含んでいるので、食事中や苦手な方は読み飛ばして頂いてOKです。
別視点の描写として41話も書きます。
世界が動いた瞬間飛び込むように、レティと刃の間にギリギリ体をねじ込む。キツイという次元ではない。全身が焼かれる激痛が走りだす。
「てめぇえええ!! 何の真似だヤスィイイイ」
全く感情がコントロールできない。痛みからくるテンションとかただの怒りだけじゃない。沸き溢れ出てくる怒りとか恐怖とか負の感情。悪意が俺の中から止め処なく溢れだした。
俺がヤスィを掴もうとする手には激痛が走っており、満足に手が伸ばせない。やっと伸ばした俺の手は真っ黒に染まり上がっていた。
そこからは怒りに任せた何かが口から発せられるが、自分で聞き取れない。周囲の音がザーザーとなり。聞こえなくなった。目の前の男が何かを発しているようだが、ソイツは活かしておいてはならない。
もつれるように男と一緒に倒れ込む。何かを発しているようであるが、耳に入らない。俺の黒い手を振り払うように藻掻き続ける男。
男が俺の黒い手に触れた瞬間、黒い部分が俺から直ぐに伝染して行く。俺の黒色は一向に薄くならないが、触れた相手を一瞬で黒く染め上げる。
絵の具の黒を乱暴に塗り潰しているようであった。タールに似たドロドロした黒いものが俺の何処かから溢れ出している。自分の状態を確かめる余裕なんてもう無い。
俺を黒くしたやつも黒くしなければ気が済まない。そんな怒りだけが支配、ただ突き動かす。
壊れた排水管から溢れる泥水を、とにかくこの男にぶち撒ける。黒く染め上げた後は、男の口の中に押しこむ。もがき苦しむ姿に愉快する、口から懸命に吐き出そうとするが、タールやヘドロのような粘着質なこれは、息で吐き出そうとすれば、逆に内臓へとどんどん侵入していく。愚かにもがき苦しむ姿に興奮して止まない。
内から染め上げ、その宴に歓喜する。藻掻く男の目はギョロギョロするように、剥き出しになっていた。取り出すようにつまみ出した。そこから黒いものが遂に溢れだした。俺と同じように溢れる黒い何か。黒い何かを求めるように、その穴を抉る。穿る。
突き刺した指を抜くと、そこからは黒いソレが噴水のように吹き出した。
歓喜に満ちる。
黒き噴水を浴びる。これだけが俺の癒やしとなる。黒いソレを浴び続けていると、次第に黒い濁流に飲み込まれた。真っ黒で真っ黒な世界に包まれた。
このシーンの黒い=汚染された血や精神汚染物質みたいな感じで認識頂ければOKです。この手の抽象描写になれていなく、分かり難くもうしわけありません。
次話 7/13 予定。




