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性転換転生『♀→♂』したけど、女の子が好きなので女子ハーレム作りたい!!──最強の変態癖主人公と守護者たちの世界征服物語──  作者: 飯屋クウ
第十章 聖九上位との遭遇

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第185話 砂漠地帯ジルタフ②

 創造主(ジュン)に手を振っていたのは、半守護者のヤンとミズキ。国からの出迎えはなくとも、彼女達からは大いに歓迎された。


 それもその筈。ジュンが二人に会うのは、2ヶ月振りくらい。


 ヤンとミズキは、【DS園】の建築補助に少しだけ携わって以降、彼女達の母国である砂漠地帯ジルタフを拠点に活動していた。その指示をしていた張本人は紛れもなくジュンである。


 国を想うからこその配慮ではあるものの、ジルタフ管理者を守護者の紅蓮としていながら、同国に半守護者も配置しているわけで、二重配置の状態(ダブルブッキング)になっている。


 これには、『半守護者だから』とか『国面積が広いから』などの理由が挙げられるがしかし、組織【S】が国を管理することに於いて、人手不足問題が発生しているのは言わずもがな。ジルタフ(ここ)を一人の管轄にすれば、無事解決になるやもだが、彼女達がジルタフ自警団に、まだ一応所属しているために難しい状況。


 半守護者とは、半人前の別表現。


 どちらか一人に任せるのはまだ早い。


 しかしながら巣立ちは必要で、経験が不可欠。


 ゆえに、『一人前の巣立ちには早いけれど、二人一組で他国を任せたい』というのが、ジュンの純粋な気持ちであり、そういう旨を話する予定を考えていて、わざわざ屯所へと顔を出したのだが────



「こちらの女性は?」



 気になるのはヤンの隣に座る清楚な美女。この国の風体をしていなければ、従者も連れているところ、およそ他国民であることに間違いはないのだろうが、あまりにも現実離れした────いや、この世界観には似つかわしくないというべき()()に座っていた。


 それを言葉で現すのは簡単だ。


 だがそれでは、初手から手の内を見せかねないと判断したジュンは敢えて尋ねたのだ。



()()って何?」



 続けざまの質問に答えたのは、ヤンでもミズキでもない、座る本人。



「私は、ユキといいます。以後、お見知りおきを、ジュン征服王」



 名を呼ばれ、咄嗟に知覚した。同時に、予想は的中していた。



(日本名……よね?転生者に違いないけれど、魂を視た感じ弱々しいから、能力者じゃない、かも?隣の従者っぽいのもたぶん同じ……かな?)



 一人納得しているジュンに丁度良いタイミングで、ユキは続けて話し出す。



「従者の名は、妹のマキといいます。こちらもあわせてお見知りおき頂ければ幸いです。それと、これは……この乗り物は、車椅子という名の乗り物です」

「へぇ」



 予想通りの回答に、疑問点を抱かなかったのが相手に気付かれた証拠かもしれない。



「ジュン征服王も、転生者ですよね?」

「まぁ、そう、ね」


「車椅子、ご存じでしたよね?」

「まぁ……乗ったことはないけれど。それって、最初からなの?それとも作ったの?」


「手先が器用な職人に見えるでしょうか?」

「いいえ、指先まで綺麗だから有り得ないわね。家事も妹さんがしてるでしょうし、出身はどちら?」


「それは、この世界のことでしょうか?それとも過去です?」

「うーん、両方教えてくれると助かる、かも?」



 何かの駆け引き。


 そう感じ取ったのは紅蓮とミズキ。但し、口は挟まない。ヤンはというと、何故か身支度を整えていた。



「えっ……ちょっとっ、何処か行くの?」

「あったりまえだね、ご主人。あたしらの本分は、この国を(まも)ることさ。自警団である以上はね。だけどさっ、害されたなら行動しなくちゃっ。どこの誰か知らないけど、あたしらもちょっくら行ってくるのさ」



 光撃被害の砂漠───もとい地下遺跡に向かうとヤンは言っているのだ。『あたしら』と言っていることからも、一人での行動に限定していないために、屯所内には新人自警団のみが残ることになる。



「話したいことあるんだけど……」

「ん…?あーっと、帰ってから聞きますよっ!」



 『今は忙しいから話しかけないでくれ』と言わんばかりに、ヤンは出発。心労絶えなさそうなミズキは、お詫びしつつもヤンの後を追っていった。



「連れ戻します!」

「いいのよ紅蓮、あとで大丈夫だからっ!」


「では、後ほど叱りつけます」

「あぁうん、任せる……わ」



 その光景を観ていたユキは笑みをこぼしていた。



「いえ、あの、その申し訳ございません。仲が良さそうと思いましてつい………私にも()()()()が何名かいるのですが、あのようにはいかず、信頼置けるのはやはり、妹と兄ともう一人くらいです」

「知り合い程度なら、別に信頼は必要なくない?」

「ふふ、確かに、そうですね。変な事を言いました、お忘れください」



 またもや変な空気になる。この場に、緊張に弱い何処かの国の代表者が居たら吐いていたことだろう。


 二人が去ったことで、この四人だけが屯所入口に残った。


 要するに、この何とも言えない会話が続くかと思われて当然だったのだが─────






作品を読んでいただきありがとうございます。

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