第26話「役立たず再来」
「ふぅ、さてどうすっか 」
俺がハデスをセラに投げつけた後、2人とも見事に気絶してしまった。
周りには、俺以外たってるものはだれひとりいない。
とりあえず、セラが起きる前に一刻も早くセリカちゃんを起こし記憶操作で忘れさせなければならない、でなければいったい何のためにハデスが体を張ってくれたかわからなくなる。
「うっぐぅ········」
今まで気絶していた、女王が起きた。
あいつら、女王の時打撃が甘かったな···最後らへんは適当だったからな
さてどう処理するか──
「あの、あなたこれはどうゆうことなんですの?」
訪ねてくる女王を横目に、無言で凶器となるハデスの頭蓋骨を拾いに行く。
「あ、あの何されてるのです」
見て分からない?
····大丈夫だ何も命まで奪わない。
ちょっと寝ててもらうだけだ。
何も問題ない。
「なんでそんなものをもって近ずいてくるのですか····?」
「·········」
「なんで無言なのですか! もしかして、みんな倒れているのはあなたのせいではないですか?」
俺は距離を縮めながら、無言で首を横に振る。
生まれて初めて人を殴るのだ、強すぎても死に、弱すぎても気絶しないそんな緊張感しかないこんな状況で答えている余裕など俺にはない。
できるだけ無心で、落ちつきながら頭蓋骨という名の凶器を振り上げた瞬間。
「あぁぁ、いってて。ん? って思ったけどそこまで痛くないかも。 」
どこか聞き覚えのある声が、聞こえたのは女王の頭の上に何者かが落下し再び女王の意識がなくなった時だった。
普通こういう場合、アニメのお決まり展開で美少女が空から降ってくるが
──さすがはこの異世界
そんな少年の夢など知ったこっちゃないと言わんばかりに正面からぶち破ってくるのがこの世界だ。
「おぉぉ、おひさ! 」
「おひさってか、別れてから1日も経ってないぞ。 神様」
この適当な感じ忘れるわけもない、この世界を作り地球、破滅寸前の元凶だ。
そう言えば、自分で言ったがこの神様に会ってからまだ1日も経っていない。
どうだけ内容の濃い1日なんだよ···
「で、何で神様がここに」
「おぉぉ、そうだった。 実はね」
なにか重要なことなのか、神様が腕を組み一呼吸おき、一言
「暇だった! 」
「は? 」
「ちょっと何するのさ! 」
「あ、ごめん。 手が滑った 」
この神様の言葉を少しでも真剣に聞こうとしたのがいけなかった····
危うく、持ってたハデスの頭蓋骨を神の頭の上から落としそうになった。
もう落としたけど·····
「私気づいちゃたんだよねぇ。何で自分の好きなRPG世界を作ったのに冒険もせずあんな所でゲームしてたんだろうなって。 」
「ほう」
「だから私も君たちと一緒に冒険したいなって」
「嫌っす」
俺は即答した。
「うむうむ、そうだろう嫌··いやだ!? 」
予想外の回答だったのかひどく慌てた表情をとっている。
「なんでさ! 」
「だって神様、邪神軍来たって戦えないんじゃ、なんの戦力にもならないじゃないか。 はっきり言って····ただのお荷物······」
神様は硬直している。
今の神様の表情、アニメでゆうところのガーンって奴か····だって仕方ないだろ、この神は想像の神、誰ひとり殺せないという謎の制約で縛られてるのだから。
「私だって、殺せなくても戦闘不能には出来るんだからね! 」
有無を言わず続けて
「あと私を仲間にすれば、これからの冒険が楽になると思うんだけどなぁ。 作ったの私だし! 」
「じゃあ。 邪神軍の親玉は? 」
「知らん!! 」
やっぱこいつだめだ使えねぇ····




