第21話「エンドマスター····」
エンドマスター···終焉を告げる者。 かつて中二病を患った時の俺の異名。
なんだろう··クソだせぇ
腐った世界を終わらせるために俺は生まれたと本気であの頃思っていた。
どう考えてもクソだせぇ····
中二病は分かるがもうちょっとましな名前とか設定とか無かったのかと今となっては思う。
これが後の都会の高校へ進学する元凶となっていくわけだが、異世界まで来てエンドマスター呼ばわりは予想していなかった。
はっきり言ってキツすぎる····
そんな俺の思いや努力も気にせず、続けてゼウス
「エ、エンドマスターだと····」
「もうやめて言わないで、だんだん吐きそうになる──」
「·········」
だが何故であろうか、周りの反応が明らかにハデスの時と反応がだいぶ違う。 ハデスの場合、爆笑とゴミを見る目であったが俺の時は、笑われるでもなく明らかにこの場にいる全員が怯えている。
何? 驚きを通り越して、びっくりしちゃった?
「ちょ、に···逃げるわよ! ゼウス。 こっちのエンドマスター相手じゃ私たち勝ち目はない」
「え、どうやって? わしmpない。 」
「···········」
ヘラが絶望し、涙ながらにゼウスの胸ぐらを掴む。
「なぁんでなのよ、私もここに来るだけでmp全部つかちゃったわよ! 」
「仕方ないだろヘラちゃん! この国、雷雲全然ないんだから──」
「あ、あのぉ」
俺がゼウスとヘラに話しかけると、再び顔色を変え
「ひぃぃ。 まずいって早くヘラちゃんあれ使って」
ヘラが何無いところからおもむろに黄色に輝く宝石を取り出し床に叩きつける。
「これ高いんだから、後で返してよ! 」
「············」
「エンドマスター····次の時全力で殺す」
物騒なことを言いながら、突如その場からヘラとゼウスが跡形もなく消えていった。
「いったい何だったんだ·····な、おい、 」
「·······」
セラとセリカの方を見ると、こちらもさっきのヘラたちと同様にひどく怯えた目で見てくる。
「あんた、どっちなの──」
「へぇ? 」
質問の内容が全く理解できない。
「とぼけないで、あんたの返答次第では今すぐ切るわよ····」
「だから何が····」
俺が答えないでいると、もう既にセラは鞘から剣を抜いている。
「いやまてまて待て、だから何なんだよ」
無情にもさっきまで味方だった俺を返答なしに問答無用で、きりかかってくる。
「あ····あんたエンドマスターでしょ───」
「そ、それ以上いうな···昼間食べたラーメンが出る····」
その言葉を聞くだけであの時の記憶が蘇り、吐きそうになる。
「な、セリ───」
「アルフォントミカルゲシヒマナラワタ──」
セリカ、俺の方に手をかざし明らかになんらかの魔法を唱えている。
俺の第六感が言ってるがあれヤバイやつ──
受けたら即死なやつ!
「敵か味方か分からないエンドマスターさんなら、話は早いです! マスター! 即! 残! です」
「いや待って待ってください! 俺はいつでもセリカちゃんの味方だよ! 」
そういうと、向けてた手を直し安心した顔で
「え、本当ですか!? 良かった! 」
だが、セリカが安心すると同時にセラが崩れ落ち引きった顔をしている
「は····ははもうダメだ···死んだ···儚い人生が···人類···完」
「え、あいつ何してんの···何勝手に完結させてんの? 」
俺まだこの世界来て、半日たってねぇよ?
終わらせねぇよ!
「嫌ですねぇ、エンドマスターさんがこちら側なら人類ももう終わりです··って汚! ちょ、何やってるんですか! 」
「ごめんセリカちゃん···ちょっと昼間のラーメンが暴走し逆流を····」
昼間に食べたラーメンが全て流れ出た····
あれだけあの言葉を口にされたら仕方ない!




