第15話「ゴミグソ丸が起きました」
「なぜ分からん! わ、私の数十本しかない貴重な髪が2本抜けているではないか、無傷なわけあるかァァァ」
ハデスが面白みもなく、くだらない理由でブチ切れている中、俺もセラもセリカも無表情でハデスを見守る。
「私、てっきり歯が全部折れたのかと····」
「私は、後頭部がバキバキに割れたのかと思いました」
····やっぱりお前らわかってねぇ無かったじゃねぇか、どっから出てたんだよさっきの自信わよ!
「は? ちょっとお前ら床に正座しろ」
俺達はもうめんどくさいので言われたとうり、その場に正座した。
「いいか分かる? この年になるとさ、髪の毛もう生えないんだぞ、もうこれなくなったら終わりなんだぞ! 髪の毛人生積むんだぞ! 辛いぞ! 利点とか風呂入って2秒で頭乾く具体だぞ! ──」
ハデスに説教を受ける中セラが俺の耳元で
「ねぇ、なんで私達頭蓋骨から説教受けてんの? 」
「俺だって人生で頭に説教されるなんて思っても見なかったわ! どうゆう状況だよこれ」
「ま、一言で言うと『カオス』ね」
「間違いない····」
「何ごちゃごちゃ言ってんだ貴様ら、大体な貴様らのいう骨のヒビとか欠けとかだいたいわ白と黒の動物から出る液体飲んだら治るわ! そんなことでこの私が激怒すると思っているのか! 舐めるな」
「牛乳飲んだら治るとかどんなチートだよ······」
セリカが小声で
「はぁ、やる気があって、パワーもあって、馬鹿じゃなかったら強い邪神なのにもったいないです·····」
「え、パワーってさっきあいつと剣交えてた時結構、力あったんじゃないか」
「あ、わわわ」
独り言で呟いたつもりなのかセリカは慌てながら答える。
「いえ、さっきのは自分の魔法で力でも上げてたんじゃないんですかね多分、普段なら握力15とかですよ········カスですよ」
「おい! セリカ聞こえてるぞ」
「何がですか?パパ···」
「今ホネって言ったなホネってその通りだよ! 骨だよ! だからなんだ!」
··················
「どうやら耳も悪いようですね····」
「zzz」
俺の横からいびきが聞こえる。
──セラは眠っているようだ。
なんでこいつ寝てんだよ!
ガシャン
兵士が一人、扉を勢いよく開け入ってきた。
「姫様、姫様は居ますか王様が呼んでますよ、てぇぇぇ」
ま、無理もないはたかりゃ見れば変な頭の前に3人が正座している変な宗教としか思われない。
「何やってるんですか冒険者の方達、そんな
謎の頭蓋骨の前で··まさか新しいプレイを考えたのですか! ぜひとも混ぜてください」
「また、お前かよ! 」
どんだけ登場すんだよ、こいつさっきのm野郎じゃねぇか。
「これは、えっとそ──」
セリカが慌てながら言い訳していると、いきなりセラが立ち上がりm兵士の前に立つ
「ひ、姫様!? 何でそんなにこ····怖い顔してるんですかぁ····ひぃ」
「わ··た··し··の··す··い··み··ん··を··」
「おい、ハデスあいつお前より怖い顔してるぞ」
「··············」
── 返事がない、ただの置物のようだ
よし後で蹴りあげよう····
「邪魔するなぁぁぁ」
「ひでぶ」
m野郎がセラのビンタを受け奇声をあげながら倒れていった。
「あいつ今日でいったい何回気絶してんだよ····」
「さ、3回です····どうせなら、ビンタされるより····踏まれたかっ····ぐふ」
「さっさと頭から爆発して一生戻ってこないでください」
「チッ、もうあのダイオウグソクムシ起きやがったか··」
セラがm兵士の頭を踏みながら、舌打ちをし独り言で呟いた。
おそらく王の名前だろう····
ダイオウグソクムシ····どんどん悪化していってるのですが··
セラが大きなため息をつき
「あんた達あのゴミグソ丸····ゴグ丸が起きたらしいから行くわよ····行かなかったら何言われるかわからないし」
なにゴグ丸って訳したの? ねぇ訳したの? もはや人間じゃないよね!
「そう言えば、パパの頭どうしましょ」
「セリカよ! 早く付け──」
ハデスの言葉を遮り、セラが
「いやそのまま連れていきましょう! 」
セラが笑顔で提案する。
「は? 」
目玉がないハデスだが、目玉があったらおそらく点になっている反応をした。
「 カケル、あんたカバン持ってたわよねちょっと、その頭蓋骨入れといてもられる?」
「いいんだけどさ、初めだよそんなお願いされたの」
俺はセリカからハデスの頭蓋骨を受け取り、カバンの中に入れる。
「おい、セリカ! 助けろ! いますぐパパを助けろ! 」
「···················」
「おい人の子よ! 貴様、セリカ好きの同士でわないか! ちょっとは仲良くなれたでわないか! 」
「··················」
「え、何フル無視? スルー? マジで? 」
「··················」
「え、待ってごめん何かよくわからないがスマン ちょっと頼むよ椅子の上の胴体に今もってるもの刺すだけじゃん簡単まじ簡単! 3秒で終わるからぁぁ! 待って暗いの怖いパパ、狭いの無理」
「···················」
俺はそんな叫びも気にせずカバンに詰め込みチャックを占める
「私、閉所恐怖症ぉぉぉ、死ぬぅぅ! てかマジでここ臭いぞ、うんちを冷凍してさらに発酵した臭いがするぅぅ 」
「···················」
「面白いよね! パパ」
「······そうだね」
「セリカァァァァァァァ」
····いや、実の邪神軍が閉所恐怖症で暗いの怖いとかどうなの?




