第13話「拷問中に居眠りすると首切られる。 これ常識····」
みんなからドン引きされる中、ハデスが
「いや、正直私は上司がどうなろうが問題ではないむしろ妻のペルちゃんとセリカさえいればあとはどうでもいいあと······」
ハデスは一呼吸おきドヤ顔で
「過去を振り返ってもそこに意味なんてないんだぜ」
「名言っぽく言ってもかっこよくないぞそれ」
「セリカって言ったけあんた、でこいつの言ってることはあってんの?」
「だ··大体あってます」
明らかにビクビクと怯えた表情で答える。
──安心しろ! セリカちゃんの方が強い
「あ··あっそ。なにこいつすぐ答えて、全然面白くないんですけど」
「理不尽だぞ! 人がせっかく真面目に答えてやってるんだぞ」
──おめぇは人じゃ、ねぇじゃねぇかよ!
「もぉー飽きた! あんた鎖溶けるのあと10分ぐらいだから今すぐ死ぬか溶けるか焼けるかしなさい」
セラはだるそうにハデスに言い放った。
····こんな怖い三択、未だかつて俺聞いたことねぇ。
ハデスは言葉を失いながら椅子の上で下を向き普段より白くなっている。
················
「え、なに? 動かないんですけど····もしもーしアンデッドー」
まるで燃え尽きたかのように白くなっており、ハデスからの返事がない。
「お前が、即死しかない三択出すからだろ」
「あんなの冗談じゃない、ラティーンジョークよ! ラティーンジョーク! え、もしかしてほんとに死んだの?おいアンデッド! まさか舌かんだの? 」
······骸骨って舌あったっけ?
「······」
ハデスから返事はない······
──ただの屍のようだ
「うぅおぉいぃぃ、なに勝手に私の椅子の上で死んでんのよ! まるで私が殺したみたいじゃない! やめてよ私、あの子から一生恨まれるじゃない、私優しいキャラで行きたかったんですけど! 」····こいついったいどの口が言ってんだ? さっきお前セリカちゃん殺そうとしてただろ。
「ほら見なさいよ、あの子が暗い顔してこっち来てるんですけど私呪われるかもしれないんですけど」
セラがハデスの頭蓋骨を無理やりセリカのいる方向を向け喚いている。
····てか呪われるってこいつどんだけ失礼極まりないんだよ。
セリカがじりじりとハデスの前に行き、大声で一言。
「起きろー起きるんだ! ハデス! 」
セリカの声が部屋中に響き渡ると、おもむろにハデスが椅子から飛び上がる。
「あ····え。 うん。え? もう終わった? 」
····は?
セリカの一言で謎に復活した骸骨。
なに? 名前呼んで復活とか··この子、俺が好きなスロットに出てくる黒髪のロングの少女と同じ能力もってるんですけど····
「パパ! 拷問中に寝ちゃダメでしょ! タダでさえ生きてるか死んでるか分からない顔してるのに····まったくメッですよ! 」
あぁ、今のかわいい一言で俺5回は死んだわぁ····ってそうじゃねぇ。
「おまえ紛らわしいんだよ! 1回まじであの世に行ってくれません」
「イェッサー! 」
ザシュッ
俺がハデスに当回しに死ねと言った瞬間、セラは剣を鞘に直す音とともにハデスの頭蓋骨が空中に飛んだ。
床を骸骨の頭が転がる音だけが聞こえ、空間が静寂に包まれる。俺とセリカは何も言わず首だけがない既に屍の骸骨を見つめている中、1人だけ何かをやり遂げた清々しい顔をしている。
············
「ふぅースッとしたは」
······は?
「いやいやいや、なにやってんのおまえぇ!」
「なにって? あんたの望みどうりにしてあげたんじゃない」
「確かに、遠まわしに死ねとは行ったけどあれは言葉のあやというかですねぇ····」
「なにそれ意味わかんない」
──こいつ絶対むかついたからやったよね、自分の感情9割くらい入ってるよね!




