第12話「神々の正体」
────セラの部屋
「いいのかよ! お前それでも邪神軍かよ! 」
「驚いたは、私ここまで潔いい邪神始めてみたわ····」
「パパ、多分反逆者になってしまっています」
「やっちゃだぜ☆ 」
「「「は? 」」」
俺たち3人がハデスに対しこんな反応をしたわけは、遡ること10分前セラの部屋に着いた直後のことだ。
「な、何をするのだ」
今まで、ハデスに巻きついていた鎖が近くにある椅子に巻き付き椅子とハデスを固定するかのように、ぐるぐる巻きにした。
「あんたみたいな顔面凶器を野放しにしておくわけないじゃない、あと邪神軍についてもいろいろ聞きたいこともあるしね」
どうやらこの鎖、セラの思うままに操れるらしい魔法のようだ。
うわぁあいつ悪い顔してるよ····
「ちょっとカケル、そこにある棚の上から3番目に入ってるものとって貰える? 」
セラが指をスッと向けた所に5段ほどの棚がある。
俺は要望通り、上から3番目の棚を開ける。
「あのぉ、セラさんこれですか····」
中を開けると、姫の部屋に置いてはいけない物ベスト10に入るような物が入ってあった。
「あのぉ、なんでヤスリノコギリとかペンチとかこんな物騒なもんが入ってるんですか? 」
「私、一度やってみたかったのよねぇ」
セラが今日で一番の笑顔で言いはなった。
「拷問する気じゃないですかぁ! おいお前セリカちゃんいんだぞ、小さい子にそんなもん見せられんのかよ! 」
「そこなのか····カケルよ····」
「大丈夫よ、ちょっと腕の骨とかみじん切りにしたり、形が悪い頭蓋骨をヤスリで削って骨粉にして花壇にまくだけよ、何も慌てる必要なんてないわ! どうせ再生するでしょ知らないけど···」
「慌てるよ! 慌てないやついないよ! もうその理論で行くと足だけになるよね再生とかそういうレベルじゃないよね! もうそれゲームオーバーだよね」
······やばいこいつ多分、マジだよ
俺は急いでセリカに近づきセリカの両目を手で抑える。
「じゃあ始めましょうか。ハデスさぁん、まずさっき言ってたあんたの上司を教えてもらおうかしら。でなきゃあんたのその骨──」
てめぇの方が充分悪魔だよ!
「私の上司は12の邪神とそれを仕切ってる親玉がいる」
不敵な笑みを零し、ヤスリノコギリをハデスの頭に乗せた瞬間即答した。
「へ、へぇじゃあ··12神ってどんな奴がいるの?」
おそらく、答えないのを前提にして考えていたのか、少し戸惑い再度ハデスに質問する。
ハデスが言った12の邪神は、ゼウス、ヘラ、ポセイドン、アテナ、アポロン、アフロディテ、アレス、アルテミス、デメテル、ヘパイストス、ヘスティア、ヘルメス。
おそらく俺がいた地球のオリンポス12神が元ネタだろう。
あの適当神、絶対作るのめんどいから丸々パクったな····
「うん····分かったはじゃあ、ゼウスってどんな奴なのよ」
「ゼウスは、雷を操る邪神だ」
「まじかよ、雷とかもうどうやって勝つんだよ····もう積みじゃ───」
「雷雲なかったら、タダの杖ついたジジイだ」
····?
俺とセラが顔に疑問を浮かべ見合わせる。
····ま、おそらく考えていることは同じだろう。
「じゃあもうゼウスはいいわ、ネプチューンはどうなのよ? 強いの?」
「ネプチューンは海を操る邪神だ」
「えぇーそんなのどうやってもかてないじゃないですかやだー」
「大丈夫だ人の子よ。 海に近くになければ奴もただのジジイだ」
·····うん知ってた
俺とセラは再び顔を見合わせ、今度は俺が
「じゃあ比較的強そうな、ヘラはどんな奴なんだよ」
「ヘラはヘラだ、名前どうりの性格なやつだ」
なるほど····さっぱりわからん。
「じゃあヘパイストスは?」
「奴は世界随一の鍛冶屋だ」
「どうせ、そいつも武器持たなかったらただのジジイだろ」
「どうせ、そいつも武器持たなかったらただのジジイでしょ」
俺とセラは全く同じタイミングで言った。
「いや、奴は武器作りが生きがいで世界征服なんぞに興味無いから敵になることもないぞ 」
ハデスが当然だろという顔で答える。
「何でだよ! なんで特定の条件クリアしなかったらそんなにも弱体化するんだよ! 何でもれなくジジイになんだよ! 何でそんな奴らに人類負けてんだよ! 」
「人の子よ、そこまで私の上司侮辱してるが···あいつら結構強いぞ」
「ただの老人ホームの住人だろ、そんな集団まじで鍋の蓋で勝てるわ」
「ゼウス様はただの変態不倫クソジジイだが、魔法とかバンバ───」
····おいこいつしれっと上司をとんでもない呼び方で呼んだぞ。
「今更だけど何でそんなに味方の情報べらべら喋れるのよ」
セラはもう拷問する気も起きないのかさっきまで手に持っていたヤスリノコギリを地面に落としている。
俺もいつの間にかセリカの目から手を離している。
「ふん、ん····まぁそういう時期もあるだろ良しとしよう」
「いいのかよ! お前それでも邪神軍かよ! 」
「正直、私ここまで潔いい邪神始めてよ····」
「お父様、あなた多分反逆者になってしまっています」
「あ·····やっちゃだぜ☆ 」
「「「は? 」」」




