第五話 勇者が闘うようです
戦闘シーンは難しいですね。もっと巧く書けるようになりたいです・・・。
俺はティアに連れられ、『第一訓練場』という場所に来ていた。
一般的な学校の教室の十個分の広さがあり、おそらく訓練中であろう騎士達が、汗を垂らしながら一対一で闘っている。
はぁ・・・ 俺は此処で屍になる運命なのだろうか・・・
「おっ? 主役さんのお出ましだな」
聞き覚えのある声が耳に届き、俺の前に赤い髪の男が歩みよってきた。
「ボードン!?」
「よっす、タツヤ!」
ボードンとは、昨日、部屋に戻るときに会い、つい仲良くなってしまった。
ボードンは前髪をかきあげ、俺に死の宣告を告げた。
「じゃあ、主役も来たことだし、闘ってもらうか」
俺はすぐさま後ろを向き、逃げようと試みるもボードンに腕を掴まれてしまった。
ティア~、ヘルプミ~・・・って武器運んできてるしぃ!?
「ははっ! 俺っちと闘えるのが嬉しいか! うん、分かるぜぇその気持ち!」
「いや、違、・・・もしかしてボードンが騎士団長だったりする?」
「んあ? 聞いてなかったのか。まぁいい、早く武器を取れ。・・・おっと、ティアレイ様、ありがとうございます」
「いえいえ、私が出来ることならなんでもしますから! では、私は仕事が残っているので、失礼しますね」
ティアはそう言うと出て行ってしまった。
しょうがない・・・ ボードンから出ている炎のオーラを消せる自信がないしな。
俺はティアが持ってきた武器を観てみることにした。
其処には、漫画でしか見たことがなかった剣がたくさんあった。
しかしなぁ・・・ 手に取って素振りをして確かめてみたものの、なんか合わないな。身体能力が上昇しているから大剣も軽々と持てるが、なんかこう、ビビビッとこないんだよなぁ・・・
「刀はやっぱりないか・・・っておぉ!? あるじゃないか!」
「ん? それにするのか? やめとけ。そんな剣じゃぁすぐ折れちまうぞ」
ぬ、ボードンよ、刀をバカにするのか。
俺は刀の素晴らしさを伝えようとしたが、さっさと終わらしたいから止めておいた。
「いんや、これでいい」
「そうか・・・ じゃあルールを説明するぞ。殺さずに相手を戦闘不能にさせた方の勝ちだ。・・・シュルセ、審判はお前に任す」
「はっ」
シュルセと呼ばれた男は俺達に近寄る。
俺とボードンはそれぞれの武器を構え、10メートル程距離を取る。
「準備は良いですね・・・ では、始め!!」
シュルセの声が場に響く。
と、同時にボードンは駆け出し、10メートル程の距離を一瞬で詰め、俺に上から切りかかる。
はえぇぇ! と思いながら俺は慌てて刀で受け止める。
「ちっ、外したか・・・」
「ねぇ!? 今の絶対殺す気だったよね!?」
俺とボードンは一旦距離を取り、互いを見据え合う。
俺はさっさと終わらしたかったので、先にボードンに下段から方へ向けて切りかかる。
が、ボードンは後ろに一歩下がり、避け、俺の腹に目がけて剣を突く。
俺はそれを身体を横に向けることで回避し、そのまま回転しながらボードンに横なぎを放つ。
だが、その一撃はボードンに受け止められ、ボードンは後ろヘ下がる。
「ひゅ~。危なかったねぇ~。・・・いいぜいいぜぇ! 燃えていたぜぇ! お礼にとびっきりの炎をくれてやるよ! 『ファイヤーアロー』!」
・・・は!? ってうおぁ!
俺に向かって炎の矢が5本。燃え盛る炎は無情にも俺の目の前に。
俺はそれを転がるようにして逃げることで、なんとか回避する。
「おい! 魔法は反則じゃねぇのかっ!?」
「何を言っている! 俺っちはこの闘いを実戦だと思っている! 多様な戦法を使うことの何処が反則だというのだ?」
「俺はまだ死にたくねぇーーーーー!」
会話をしている最中にも炎の矢が俺を貫こうと迫ってくる。
今はなんとか避け続けているが、体力が尽きるのも時間の問題だな・・・
使いたくは無かったが、仕方ない。俺の能力を使わせてもらおう。
「メラ○ーマァーーー!!」
瞬間、ボードンの頭上に巨大な炎の塊が現れ、優しく包み込んだ。
爆音が響き、辺りは白い煙に覆われる。
やべ・・・ やりすぎたか・・・
アイツ死んでないよな・・・?
「い、つつつ・・・ 効いたぜぇ・・・ あぁ、俺っちの負けだ。もう体力が尽きちまった」
「そ、そこまでっ! 勝者、タツヤ・カワギシ!!!」
ボードンは所々鎧が黒くなっているものの、生きていたようだ。
なんでメ○ゾーマくらって生きてんだよ・・・
ん? 何故ドラ○エの呪文が使えるかって? それは次話で説明するよ。
こうして、俺たちの闘いは幕を閉じたのであった・・・




