表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

第二話 勇者が召還されたようです。

勇者視点です。

しばらくは勇者視点が続きます。



 目を覚ましたら知らない場所でした。


 どうも、こんにちは。河岸達也(かわぎしたつや)です。

「誰だよ? お前」とか言わないで。一応俺、主人公(予定)だから。

すいません・・・ 調子に乗りました。ただの平凡な男子高生です。


 さて、自己紹介を終えたことだし、現状を把握してみよう。


 俺は確か、いつもより学校から帰る時間が遅くなり、帰路を走っていたはずだった。

それが、何か足に引っ掛かり、視界が反転して真っ白になり、今の状況になったのだ。


 普通ならここで、急な展開に付いていけずに混乱するのだが、俺は違う。

数々の異世界召喚物の小説を読み漁った俺は、ここが異世界だと冷静に判断する。

 何と言ったって、初めに目に入ったのが目の前に居る女性と後ろに居る騎士らしき人達。次に、無数にあるだろう、木。最後に自分が台座の上に立っていて、足元には魔方陣らしきものが描かれているのを確認する。

 うん。間違いなく異世界に来たっぽい。

 しかも、さらにと言わんばかりに、俺を見上げている人たちの容姿は皆、日本人離れしていて、服装がいかにもって感じなんだからな。

 

 とりあえず、このままでは進まないみたいなので、目の前に居る白いローブを見に纏った女性に・・・

おっ、青髪碧眼じゃん! しかもポニーテール。さらに年は俺と同じくらい・・・

おっといけない。ちゃんと話しかけなくちゃな。


 もちろん、テンプレのあの台詞で。


「・・・ここ何処?」


「ようこそおいでくださいました、勇者様。私は姫巫女、ティアレイ・スィ・アイカンです」


 予想通りの返答だな。やはり俺は勇者として召還されたみたいだ。


「俺はかわ・・・ いや、タツヤ・カワギシだ」


 俺は台座から降り、自己紹介してティアレイさんに歩み寄る。

・・・少し顔が赤い。緊張した場にいるからだろうか。俺は緊張の「き」の文字すらないけどな。


「それで、勇者ってどうゆう事だ?」


 一応この台詞も言っておかないとな。

 ティアレイさんは俺の態度に緊張をほぐされたのか、俯かせていた顔を上げ、ハイと頷く。


「我が国は近年、活発になった魔物の脅威にさらされており・・・(略) 魔王を討つため、我が国は勇者召還の儀式を行い・・・(略) タツヤ様には魔王を討ち、我が国、そして、人間界を救ってほしいのです」


 はいはい。テンプレテンプレ。

途中、長いから割愛したが問題ないよな?


「質問がいくつかあるんだが」


 ちゃんと聞いていなかったが、おそらく一通り言い終えたであろうティアレイさんに声をかけた。


「まず・・・ 俺は、元居た世界では一般人だったんだが、どうやって倒せばいいんだ?」


「はい。異世界から召還された勇者は、大きく身体能力を上昇させ、溢れんばかりの魔力を持つと言われております」


「・・・異能の力が発現したりはしないのか?」


「異能の力・・・ ですか? そのような話は聞いた覚えがありませんが」


 異能の力は発現しないのか・・・

少しテンプレじゃなくなってきたな。


「じゃあ、次。俺は元の世界に戻れるのか?」


「はい。過去の反省を活かし、新たな魔方陣を作成し、元の世界に帰れるようになりました。・・・ただ、その魔方陣を使うには、勇者を召還して3年経つまで使えませんが」


 なんということでしょう。

どうやら3年間は、この世界に居続けなければいけないみたいだ。

くそっ! ケータイを持ってくるべきだった!


「詳しい話はお城の方で。お部屋も用意しますので、国王様からの話が終わった後、どうかお休みください」


 ティアレイさんはそう言うと、後ろに居た騎士達が俺の周りに集まってきた。

おぉ! なんというVIP待遇!

誰が見ても豪華だと分かる馬車に乗せられた。


 そして俺は、城に連行されるのであった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ