5章 ブレアの戦い
こんにちは魔法使いのブレアです。
まず私が言いたいのは、魔法使いがセンターだって良いじゃん! だって攻撃力一番あるんだよ、特に複数の敵を一気に倒すのは魔法じゃなきゃ。
体力無いからっていつも一番後にされちゃうの悲しい。
最近はランニングも始めたから、体力にも少しは自信あるんだ。
とにかく民衆に魔法の素晴らしさを知ってもらって、私に投票してもらう。そのために大広場でデモンストレーションを行うことにした。
大広場では子供がボールを蹴って遊んだり、カップルや家族連れがのんびり日向ぼっこなどをしている。
ほうきに乗って空から登場した私は魔法で用意した100体のぬいぐるみを音楽にのってダンスさせた。
子供たちが私のところへ集まってくる、次は沢山のボールを自由自在に操ってお手玉のように両手を行き来させる。子供たちは大喜びだ。そして大技は巨大なドラゴジラを召喚する。ドラゴジラはアンギャーと吠えると口から火を吐く。大迫力でカッコイイね! 人生で1回しか使えない大魔法だけど、今がその時だよね。
なぜかお金が私に向かって投げ込まれるのが気になるが、次は魔法の杖から炎の連射、ちょっとだけ雨を降らせたら雷を落とす。
雷に沢山の鳩が驚いて飛び出してきたので、すべて金髪美人の妖精に変身させた。胸元にはちゃんとブレアの文字が書いてある、そして妖精さんからお父さんへのセクシーなウインク、普段疲れているお父さんへのさりげないサービスだ。
迷子で泣いている子どもがいたので、空に虹の矢印でお母さんのいる方角を教えてあげた。
お母さんと無事に会えたので、お祝いに空一面に花火を上げた。もちろんフィニッシュは花火で描いたブレアの文字、観衆から「おぉ!」と歓声が上がるのは楽しかった。
工事現場のお手伝いも絶好のアピールの場だ。橋やお家を次々と完成させていく。
さらに、簡単に出来る魔法の動画を私の選挙ポスターのパッケージに入れて無料で配る。
魔法はキャンプに行った時とか便利なので、お父さんたちは一生懸命に教えを乞うてきた。
「お父さんも、お母さんも、お子さんも魔法を使おう!魔法って楽しいよ!」
まずはファミリー層を取り込む作戦。お父さんとお母さんで2票取れるからね。さらに子供にお願いされると親は弱いものだから。
「想像して、魔法の国に行ったらセンターにいるのは誰か? 絶対剣とかもってないよねー」
みんなが魔法の素晴らしさに目覚めたら私のセンターは間違いなし!
絶対にセンター取るんだから!




