22章 姫の帰還
ここは王の間、私たちが魔王討伐に向かおうとした時、一人の門番の兵士が飛び込んで来た。
「王様、大変です! 姫様が戻って来ました!」
「何! プリンセスはどこじゃ!」王様が立ち上がる。
「今、こちらへ向かっています」
「失礼します!」の声と共にお姫様と一緒にイケメンズが現れた。
「イ、イケメン!」私たちはそろって驚きの声をあげた。
「お父様、この方がたが私を救い出してくださいました!」お姫様が王様に抱きつく。
「お前たちが魔王を撃ち倒し、我がプリンセスを救い出してくれたのか! 礼を言うぞ!」
王様は興奮している。
「僕たち、魔王討伐のお役に立ちたいと思って魔王城へ向かったんです。すると、外には魔族もモンスターも全部いなくなっていたんです。この間の戦いは魔王軍全員が参加していたので、アイラちゃんたちがそれを全部やっつけてしまったんです」
イケメン僧侶が続ける。
「僕たちはなんの敵に会うこともなく魔王城まで着きました。僕たちはこれから先は怖いから帰ろうと言ったんですが、勇者くんが中に入ろうと……凄い勇気でした!」
イケメン魔法使いが拳を握る。
「中も誰もいなく、魔王の部屋の前に来ました。そこには張り紙があり『開けたら死ぬよ、魔王』と書いてありました。さすがに僕たちは帰ろうと言ったんですが、勇者くんはそれにも負けずに開けたんです」
イケメン商人は目をキラキラさせている。
「中に入ると、余りにも短期間で沢山の魔族やモンスターを復活させたので、エネルギーを使い果たし干からびて瀕死の状態の魔王がいました」
イケメン吟遊詩人が一歩前に出た。
「魔王は僕たちに『み、水……』と言いました。僕たちは罠に違いないから帰ろうと言ったのに、なんと勇者くんは真っ直ぐ魔王のところへ行って水を飲ませたんです。 魔王は『あ、ありがとう……』と言って水を飲むと死んでしまいました。勇者くんは凄い勇気でした、感動しました、本当の勇者です!」
イケメン勇者が照れくさそうに笑う。
「それから、僕たちは牢屋に閉じ込められていたお姫様を見つけて助け出すことが出来たのです」
プリンセスが王様を見つめる。
「お父様、突然魔族がいなくなってご飯を運んでくれる人もいなくなり、私は餓死寸前だったの。もう少しで死んでしまいそうになった時この方たちが助けてくれたのよ。 瀕死の私に三人が同時に回復魔法を必死にかけてくれて……」
「ど、同時に三人!!」私はつい大声を上げてしまった。
「おかげで回復できたわ」
「ど、どうだったの……」つい、お姫様に私は聞いてしまった。
「それはそれはまるで宇宙にいるような……えっ!」
「あ、ごめんなさい……」つい興奮してしまった。
「とにかく、この者たちが魔王を倒しプリンセスを救い出してくれたのは間違いない。これで世界は平和になった。皆の者、今夜はパーティーじゃ! 花火を上げよ!」
王様が高々と平和を宣言する。
世界は平和になった。




