表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ラスボス直前でセンター争いが勃発しました  作者: 水鳥 いつき


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/23

21章 選挙前日

ついに明日は選挙の日。 

今日はずっとどんよりしていた空が突然晴れ渡って青空が広がった。私たちはメンバー全員が王様に呼び出されていた。魔王討伐と選挙による討伐後のセンターについての話があるそうだ。

天気がいいので、早めに家を出て歩いてお城に行こう。道中、色々な街の人々に声をかけられた。


「あ、戦士のお姉ちゃんだ! カッコいい! お姉ちゃん選挙で一番になって魔王を倒してね」

アイラは握手をして、「ありがとうね、頑張る」と言った。


お城が見えてきた辺りで他のメンバー4人が歩いて来たので合流した。


「アイラちゃん、いよいよ明日が選挙だね」ブレアちゃんが私を見る。


「うん」と答えるとパークちゃんが青空を眺めながら呟く。


「実は、さっきまで4人で話をしてたんだ。この一ヶ月の選挙活動で、凄く多くの人たちが本気で私たちを応援してくれるってわかったの。それぞれの応援してくれる人たちがセンターを取ってと言ってくれるんだけど、私たちのやらなければならないことは、センター争いじゃなく魔王を倒すことなんだって。それが応援してくれる人たちの気持ちへの恩返しだって」


「アイラちゃんは最初からセンターは誰でもいいって言ってたよね。私たちも今は同じ気分」ラフロちゃんが笑顔を作る。


(ご褒美があるんだけどな……)


「う……うん」私は答える。リンドーちゃんが爽やかな顔で続ける。


「だから、王様に会ったら『選挙なんかしないですぐに魔王討伐に行きます』って言おうと思ってるんだ。アイラちゃんはどお?みんなはもう気持ちは固まってるよ」


(えっ……仕方ないか……)


「私も、べ、別にいいけど……」


「じゃあ決まりだね。王様に会ったら選挙はやめてすぐ出発しよう!」ブレアちゃんが威勢よく叫ぶ。



王の間に着いた。


私たち5人はひざまずいて王様に謁見した。


「おぉ! ようこそ勇敢なものたちよ! 実はお前たちにお願いがあるのじゃ。ワシの大事なプリンセスが魔王にさらわれてしまったことが発覚したのじゃ。2週間前から推し活に出かけて行って戻らないと思ったら……歳を取ってからの娘は可愛いのじゃ、頼むプリンセスを救い出してくれ」


「王様、実は私たちもすぐ出発するつもりでした。姫様は必ずや助け出してみせましょう」ラフロちゃんが答えた。


「おぉ! 頼もしいぞ、魔王を倒しプリンセスを救い出しておくれ。そこに、伝説の芸術家レオナルド・ミレランジェロ先生も来ておる。そなたたちが魔王を倒したなら必ずや銅像と絵画をつくり永遠に語り継ぐだろう」


レオナルド・ミレランジェロ先生は私たちを見た。


「おぉ! 美しいお嬢さんたちだ、ちょっと立ってポーズを取ってくれないか?」


私たちは立ち上がって思い思いのポーズを取る。


「あれ? そこの魔法使いさん、隣の戦士さんのスカートをちょっとめくってはくれないか、芸術のため」


ブレアちゃんが私のスカートをめくる。


「いやん!」


「おぉ! これはシュールチラリズムではないか、素晴らしい! 創作意欲が湧くぞ」


「王様、そろそろ我々は出発いたします」リンドーちゃんが呆れて話に割り込む。


「そなたたちの選挙は魔王を倒し、プリンセスを救い出してくれたのちに行おう。センターはその時に決めるが良い」


「わかりました、では!」とメンバー全員声を揃えて出発しようとした時、


「王様、大変です!お姫様が!」


と門番の兵士が駆け込んで来た。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ