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GREEN RECORD  作者: ミズイロみかん
GREEN RECORD
8/60

7 黒



雨が降っている。


篠雨がカリカリとボールペンを動かして、報告書を書いていた。


俺はその横でもぐもぐとおにぎりを頬張る。


「ごめんな〜。毎回書かせて。」


「別にいい。それにお前が書いたところで、まともなのができると思えねぇ。」


「ひどっ!」


「そういやさぁ〜。」


烏兎が窓の外を見ながら言う。


「二人ってどこ住んでんの?」


「寮。」


俺はピースで答える。


この組織には寮がある。


よくわからないが家を探すのが面倒だったから、俺は寮に入っている。


「篠雨は……」


「…寮。」


「へぇ〜。そうなんや。そういや、組んでる人って部屋近くになりやすいらしいけど……」


「篠雨は俺の隣の部屋だぞ。」


俺は元気よく言う。


篠雨は不機嫌そうな顔だ。


「俺も今日から寮や。」


「へぇ〜何号室?」


「203。」


「あ!俺の左隣!よっしゃ!」


「お〜!」


篠雨は迷惑そうにしている。


「報告書書けた?」


「あぁ。」


「じゃあ、渡しに行くかぁ……って、佐竹いないじゃん。」


スッカラカンの隣の部屋を覗き込みながら言う。


どこ行ったんだ……?


「この組織、人手不足やからなぁ。」


烏兎がため息をついて言う。


「しかたないか……。パドさんに渡しに行こ!」


篠雨が報告書を持って立ち上がる。


「あ、烏兎。報告書俺たちだけでいいよ。」


「ほんま?おおきに!」


そう言うと手を振って帰っていく。


「さて、行くか!」


「別にお前も帰っていいぞ。」


篠雨が部屋のドアを閉めながら言う。


「いやいや、毎回書かせてるし、俺が持っていくって。篠雨も帰って大丈夫だけど。」


「はぁ……パドさんに聞きたいことあるからいい。」


外の悪天候を見つめながら歩く。


階段を上る。


「あれ……開いてる。」


パドの部屋の扉を見て俺は不思議に思う。


パドさんは几帳面なところあるから、扉とかいつもしまってるんだけどなぁ……?


部屋に入ろうとしたとき、目の前の光景に俺は申し訳なさそうに言う。


「あの……俺、タイミング悪かったですか。」


「悪かっただろうな。」


パドが呆れたように言う。


大男に黒髪女性、ロングコートを着た男性。


その上、大男が刃物を取り出している。


一体何があったらこうなるのか。


篠雨が無言で大男たちを見つめている。


大男が俺たちを睨みながら言う。


「ノワールさん、こいつら何ですか。」


「組織の人間だろうね。」


ノワール……?誰だこいつ?何の話だ??


「さて、邪魔も入ってしまったので早く終わらせましょうか。」


ノワールは笑みを浮かべる。


「宣戦布告です。私たちはあなたたちを壊します。」


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