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GREEN RECORD  作者: ミズイロみかん
GREEN RECORD Ⅲ
63/66

63 白銀



なんで…明里さん余裕そうなんだ?


そのとき、緑人の巨大な悲鳴が響く。


ゴォッと言う音とともに、暗い暗い色の炎が俺たちを囲む。


燃え上がった緑人がうめき声をあげて、灰になって消えていく。


動かなくなった緑人の焼け野原の中、一人の男性が現れる。


白い髪。長い前髪がかかっていて左目は見えない。右目の深緑の瞳が俺たちを見つめている。


男性は真っ黒な服を揺らして歩いてくる。


美形だな……


男性がしかめっ面で明里に言う。


「呼び出しておいて何ですか。これ。」


「まぁまぁ。細かいことは置いといて。」


「置いとけません。」


ん?この声……


聞き覚えのある声。


あの黒いパーカーの謎の男性と…声が同じ……?


明里が言う。


「さてと、他の隊員もバラバラに飛ばされたみたいだし…救助に向かわなきゃね。恭弥は篠雨と救助。凰理

くんは私についてきて。小春ちゃんは…頑張って恭弥についてって。」


「は、はい……」


恭弥と呼ばれた男性はチラリと俺を見る。


一瞬、目が合う。


吸い込まれそうな深緑が俺を見ていたが、視線をそらすと走り出す。


篠雨と小春も追いかけて走り出す。


明里が言う。


「さてと、行こうか。」


「はい!」


…どこに?


「どこに行くんですか?」


「ん?さっきのところ。」


「あの塊があるところですか?」


「うん。」


何で行くんだ…?連絡とか急いだほうがいいんじゃ……


「確認したいことがあるんだ。」


明里はそう言うと、走るスピードを早めた。



・・・・・***・・・・・***・・・・・



「思ったより侵入…簡単じゃない?」


「緑人が逃げ出すのを防ぐのに特化してるからね。それに、彼の前に頑丈な警備は役に立たない。」


レインは後ろを歩くあやめにそう言いながら、空を見上げる。


少し傾き始めた太陽を見ながら歩く。


ハルが聞く。


「全員で行くような強敵がいるんっすか?」


「う〜ん。そうだね〜。」


レインは足を止める。


「到着〜。じゃ、仕事しようか。」


レインは腕を隣に立つ人物の肩に置く。


冷たい風が吹き抜けた。



・・・・・***・・・・・***・・・・・



冷たい風が吹き抜ける。


明里がため息をつく。


「予想外ばかりで嫌になるね。」


凰理は拳を握りしめる。


目の前にアザミ、ノワールたちに……リゼに初めて会ったときにいた女性?……レインとハル、この前の剣士と知らない女性。そして……


白銀の髪が揺れる。


紫電。


アザミが紫電を見つめているが、紫電の反応はない。


眠があくびをしながら、なぜか紅茶をすすっている。


レインがニコニコしながら言う。


「いいねいいね。三つ巴。久々にウラたちとも戦えるわけだ。」


ウラと呼ばれた女性も微笑を浮かべて言う。


「ずいぶん自信があるようね。」


ピリピリした空気が金属音とともに断ち切られる。


ナイフが地面を転がる。


いつの間にか、現れた紺色のベストの男性がナイフを片手に、残念そうに言う。


「防がれてしまったね。」


紫電の刀が白く光る。


いつ抜いたんだ……!?この一瞬で…ナイフを……


冷たい寒気が走る。


すみれ色の目が俺を見る。


刀が光る。同時に銃声が鳴る。


甲高い音が響く。


炎帝と刀がギリギリと音を立てる。


防げ…た。


紫電の頬に赤い線ができている。


銃弾がかすったらしい。


アザミの手に握られた銃が陽光を反射する。


撃ったのか……


そのとき、紫電がスッと刀を下ろす。


奇妙な空気が流れる。


紫電は頬の赤い線をなぞる。


アザミを見る。


そして笑った。


眠い(唐突)


11/3 一部修正しました。

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