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GREEN RECORD  作者: ミズイロみかん
GREEN RECORD Ⅱ
46/63

46 KA・I・GI



「なーんかめんどくさいことなったね〜。」


湖羽が伸びをしながら言う。


ノワールは一口紅茶を飲む。


紺色のベストを着た男性が言う。


「状況を整理すると、レインたちが”緑災対策機関”にケンカを売ったということかい?」


「じゃっどなー。(そうだね)」


桜乃の返答にリゼが首を傾げている。


緑災対策機関はパドやリートたちの所属している組織の名前だ。


丸メガネの男性が口角をあげて言う。


「どういう作戦で突っ込むのかと思えば、紫電がいるとはね。」


「どうやって従わせたんだろーね。正気には見えなかったけど。」


湖羽の言葉に灯織が頷く。


ウラが話し出す。


「でも、あの鬼神が現れたとなるとやっかいね。早々に手を打たないと。」

「そう言いながら笑ってるね〜。」


湖羽が笑顔で言う。


丸メガネの男性が言う。


「鳴朝も取り逃がしてしまったけどいいのかい?」


ウラは微笑を浮かべて答える。


「大丈夫よ。」


静かな空間に響く。


「私たちは負けないわ。」



・・・・・***・・・・・***・・・・・



「局長!局長!!起きて下さい!」


その声で昼斗は起き上がる。


「遥ちゃんどうかした……?」


「もうすぐ明里さんと会議ですよ。」


「…そうだった。」


昼斗はパソコンをひらいてリモート会議の準備をする。


「眠い……」


「うるさいです。」


「冷たい…」


「室温は適切です。」


「……」


そのとき明里の声が流れる。


『相変わらずだね。昼行灯くん?』


「うーん…おやすみ。」


「しないでください。」


遥に怒られながら昼斗は顔を上げる。


明里が言う。


『じゃあ、報告頼むよ。』


昼斗は書類をめくりながら話し始める。


「宗教団体の件ですが、篠雨隊員が報告した柱を調べたところ、柱の下から魔神の欠片が見つかりました。

入手経路は不明。いくつか持ち出された痕跡がありました。」


『魔神の欠片ね〜気になるねぇ。』


「…茶髪の男は雇われただけと証言しています。レカムやその他関係者は完全黙秘。保管されていた緑人は

茶髪の男によると実験体だそうです。300人中10人が国内の行方不明者とDNAが一致。その他は自然発生し

た緑人と判明。…宗教団体の件はざっとこんな感じ。」


『なるほど、OKありがとう。』


「……紫電さんの件です。」


書類をめくる。


「顔認証から滝上紫電と完全に一致。デパートの件では、レインたちと、もともと客たちに紛れていた模

様。その他は不明。」


空白の多い書類を見て、昼斗はため息をつく。


『報告ありがとう。こちらからの報告だよ。Null…というかレインたちからメールがとどいた。』


画像が送信される。




『 どうも。


  滝上紫電というプレゼントはどうだったかな〜?


  これからも色々仕掛けるつもりだからよろしく〜   レイン 』



明里が言う。


『組織の本部の会議でみんな集まる予定だったけど…この状況じゃね?できるだけリモート参加。本部に行くなら護衛必須ってことになってるからよろしくねー。』


「…わかった。」


そのあと数十分話した後、会議が終わる。


昼斗は真っ黒になったパソコンの画面を見つめる。


「大変なことに…なったな……」



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