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GREEN RECORD  作者: ミズイロみかん
GREEN RECORD Ⅱ
45/63

45 練習



篠雨がジュースを片手に投げ飛ばされる俺を見ている。


ここは俺たちが働いてる第6支部のトレーニングルーム。


怪我が治り、俺はひたすら鳴朝に投げ飛ばされていた。


「強いですね……」


「まぁね…」


フレンが俺にペットボトルを渡してくる。


「あ、ありがと……」


鳴朝はベンチに座るとペットボトルのキャップを開ける。


「凰理くんはそれなりにはできてるけど…やっぱり練習しないとさ。」


「そうですか…篠雨は……」


「篠雨くんは全然強いよ。」


「え?」


「篠雨くん”監査官”だったし。」


へぇ〜、ってあれ?


「監査官!?」


「うん。」


監査官は簡単に言えば監査局で働いてる人のこと。戦闘員の何倍も難しい試験に合格すればなれる。


「そっか…明里さん局長だもんな……」


篠雨は無言でジュースを飲んでいる。


鳴朝が続ける。


「篠雨くん、監査官の中でも強い方だから大丈夫さ。紫電さんが規格外なだけ。」


「…なるほど。」


「でも、やっぱりリートさんと組んでたから凰理くんも普通より強いさ。」


「え!?そうですか!」


「うん。」


リートさん強いもんな……


「やっぱり、凰理くんは炎帝の使い方かな……」


「……」


「鳴朝さんは教えれないんですか。」


篠雨が聞くと鳴朝は答える。


「炎帝のことあんま知らないから…知ってる人に教えてもらったほうがいいさ。」


「知ってる人…」


「炎帝は簡単に言えば魔(・)法(・)道(・)具(・)だからリートさんとかのほうがいいと思う。」


フレンがめずらしく会話に参加する。


魔法道具は名前の通り魔法の道具。


リートさんにか……


フレンがぽつりと言う。


「鳴朝は魔法ド下手だから無理。」


「うっ……」


「フレンは何か魔法使うのか?」


俺が聞くとフレンはチラリと鳴朝を見る。


鳴朝が突然、空中にペットボトルキャップを投げる。


フレンの濃藍の瞳がキャップを見つめる。


キャップは静かに空中で停止した。


篠雨が驚愕の表情で固まっている。


しばらくするとポトンと鳴朝の手のひらにキャップが落ちる。


「今のは……」


「フレンは物体の時間をえっと…大体5分ぐらい止めれるさ。」


「へぇ〜。って、時間!?」


「うん。」


篠雨が驚いた声で聞く。


「フレンは…魔神の血縁者なんですか……?」


「うん。魔神ク(・)ロ(・)イ(・)ア(・)の。」


「えっ!?」


俺は驚いてペットボトルを落としそうになる。


「時間止めるっていうのは普通の魔法じゃ無理さ。魔神だからできること。血縁者はそれができる。人間の

血が混じれば混じるほどその力は弱ってくけど。」


「へぇー!すげぇな!」


フレンは無表情でジュースを飲んでいる。


「じゃあ、ジュース飲み終わったら続きやるさ。」


「はい!」




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