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GREEN RECORD  作者: ミズイロみかん
GREEN RECORD Ⅱ
41/63

41 起床



白い天井。


凰理はぼんやりとしている頭を働かせる。


ここどこだ……


ふと、飛び散る鮮血の光景が頭をかすめる。


俺はガバっと起き上がる。


全身に痛みがはしって、俺はうずくまる。


「いったぁ……」


俺は周りを見渡す。


病院か……?パドさんたちは……


そのとき病室の扉が開く。


入ってきたのは鳴朝とリートだ。


「!…あのっ!パドさんたちは……」


「パドは危険な状態だったけど、大丈夫。」


リートが椅子に座りながら答える。


鳴朝が微笑んで言う。


「篠雨くんと烏兎くんも無事さ。斗花ちゃんは無傷だけど今、事情聴取でいないさ。」


俺は安堵の息をつくが、疑問は山ほどある。


「あのっ!聞きたい…」


「わかってる。」


「…!」


「白銀の髪の男性のことでしょ。」


「…はい。」


リートは窓の外を見つめる。


「彼の名前は滝上紫電。元戦闘員で私たちの親友だよ。」


「え…」


「一番付き合いが長いのはパドだね。その次に私。鳴朝はよく稽古つけてもらってたよ。」


「……どういうことですか。」


「私もね…よく分からないんだ。」


リートがスマホを見せる。


表示された一枚の写真に複数の男女が映っている。


「これ鳴朝。」


少し目つきの悪い鳴朝が微笑を浮かべて立っている。アビエイターゴーグルはつけていなかった。


身長が今より低いが昔の写真なのだろうか。


リートも映っていて、微笑んでいる。


そして目を引いたのは画面の中央の方にいる二人組だった。


今と何ら変わりのない姿のパドと白銀の髪で満面の笑みを浮かべ、パドと肩を組んでいる紫電だった。


全然違う……


「紫電は元気で明るい性格でね。パドが苦労してたよ。」


鳴朝が懐かしそうに言う。


「頭が…まぁあんまよくなくて、よく変なこと言ってたさ。」


リートが言う。


「本題はここから。紫電はね。」


数秒の沈黙が流れる。


「三年前に死んでるんだ。」



・・・・・***・・・・・***・・・・・



ソファに座っているあやめがアイスにかぶりつく。


「いや〜。見事に成功。」


「そうっすね!」


向かいに座っているハルがニコニコしながら返す。


あやめが身を乗り出して言う。


「てかさ〜やばすぎでしょ。本当にここまで見事に成功するとはね〜。びっくり。」


「うまく、パドさんを動揺させられたっすね。」


「おかげで銃撃しやすくなったよ。ね?」


あやめが後ろに立っているパドを撃った女性に聞く。


「えぇ。ありがとうございます。」


女性は微笑んで言う。


ハルが残念そうに言う。


「でも…スマホは失敗しちゃったっす。」


「まぁまぁ、いいじゃん。パドをしばらく戦闘不能にさせれたんだしさぁ〜。十分成功!」


あやめはそう言うとゴミ箱にアイスの棒を捨てる。


長髪の男が言う。


「そろそろ晩飯にせぬか。」


「いいね〜。セツナ!よろしく。」


「はい。」


セツナと呼ばれた女性はニコリとして言うと部屋を出ていく。


ハルが立ち上がる。


「レインさん呼んでくるっす。」


「いってら〜。」


ハルは一つの部屋のドアをノックする。


「どうぞ〜」


レインの声と同時にドアを開ける。


薄暗い空間ににゲームをしているレインとぼーっとしている紫電がソファに座っている。


「晩ごはん、セツナが作るらしいっすよ。」


「じゃあ行かなきゃね〜。」


紫電の目はぼんやりしていて焦点があっていない。


レインは紫電を見つめながら呟く。


「ん〜紫電はどうしよっか。」


「どうするっすかね〜」


「まぁ、お疲れみたいだし一旦置いとこう。さてと…」


部屋から出ると窓から橙色の空が見える。


「次は何しよっかな〜?」


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