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『【第7問】
記念写真を撮ったのは何月何日?』
篠雨の手が止まる。
「何だこの問題…」
記念写真?
そのときパドがタッチパネルを押す。
『4月7日!正解』
「!?」
何だ?何でパドさん……
『【第8問】
私の三回目の任務の日は?』
『4月10日!正解!』
パドは淡々と問題を解いていく。
『【最終問題】
みんなと初めて会った日は何月何日?』
パドがふっと笑う。
軽快な音が鳴る。
『全問正解!おめでとう!このQRコードを読み込んでね!』
パドはスマホを取り出して、読み込んだあと歩き出す。
「帰るぞ。」
「えっ…わ、わかりました!」
斗花が疑問でいっぱいの表情で言う。
「あ、あの…第7問あたりからどういうことだったんですか……」
パドは前を見つめたまま答える。
「俺の友達が色々な組織や犯罪者について調べていた。紙にすると誰かに見られる可能性があるから、デー
ター化した。俺が場所を知ってるのは、あいつが……死んだからだ。」
「!?……」
「任務に行く前に…『何かあったときのために』。」
淡々と話すパドの後ろ姿は、なぜか小さく見える。
「他に見られないためにあの問題にしたんだ。名前もあれじゃないと見れないようになってる。」
パドは振り返って、いつもの表情で言う。
「行くぞ。」
・・・・・***・・・・・***・・・・・
「それでさぁ〜。やんの?」
白いジャケットを着た一人の女性が言う。
ポテトチップスを片手に持った白髪の男性が答える。
「やる。実験がてらね〜。自信はあるんだろ?あやめ。」
あやめと呼ばれた女性はニッと笑う。
「もちろん。成功してるよ。」
「…今から投下する爆弾によって、我々は利を得ることとなる……」
長い漆黒の髪をくくっている男性が目を閉じて答える。
白髪の男性は言う。
「ハル。頼むよ!」
「わかったっす!レインさんのご期待に添えるよう、がんばるっす!」
サングラスを掛けた、身長の低い男性が笑顔で答える。
レインは白髪を揺らして笑う。
「これでウラたちに対抗できる。」
・・・・・***・・・・・***・・・・・
吹き抜けになっている天井の下を凰理は歩く。
天窓から柔らかな光が差し込んでいる。
周りはたくさんの人で賑わっている。
「それにしても篠雨さん、あんな難しい問題解けるなんてすごいですね。」
斗花が感心したように言う。
「別に…」
そう返す篠雨に俺は言う。
「あ。照れてる。」
「殺すぞ。」
「すいません。」
俺はパドに聞く。
「これで安全に帰れたら、任務完了ですか?」
「あぁ。頼むぞ。」
パドはそう言うと俺たちになにか渡してくる。
「クッキー?」
「あぁ。明里に大量に押し付けられたんだ。疲れてるだろうし、せっかくだから食べろ。」
「ありがとうございます!」
明里さん……どっから大量にクッキー持ってきたんだ
烏兎が
「クッキー好きやねんなぁ〜。」
と笑顔で言う。
篠雨は無言でポケットに入れていて。
斗花は
「今食べたいなぁ…でもお店の中だしなぁ……どうしよう…」
と呟いている。
人混みの中を俺たちは進む。
そのとき、フッと照明が消える。
「!?」
ザワッと人々の戸惑う声が広がる。
なんだ!?
俺たちは身構える。
篠雨が言う。
「明里さんに電話してくれ。」
斗花がスマホを取り出して連絡しようとしていたが、「あれ?」と呟く。
俺は首を傾げて聞く。
「どうしたんだ?」
斗花がスマホの画面を見せる。
『圏外』
淡々と表示されているその言葉に、パドが表情を険しくする。
圏外…こんなときに……でも…さっきから何も起きない。
そのとき悲鳴が響いた。




