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GREEN RECORD  作者: ミズイロみかん
GREEN RECORD
3/60

2 緊急



任務が終わり車に乗り込む。


車内で俺は言う。


「このあとしばらく何もないし昼飯食いに行こ!」


「好きにしろ。」


「じゃあ、篠雨の奢り!」


「奢るわけねぇだろ!」


「え〜ダメかぁ。」


「いけると思ってたのか。」


「思ってた。ていうか、口調崩したらそうなるんだな。」


「うるせぇ。」


そのとき俺のスマホに電話が来る。


リートさんからか。


「はい。もしもし。」


『ハロー。そっちはどう?』


「全然大丈夫ですよ。」


『任務相手とは合いそう?』


「はい!バッチリです。」


『嘘ついてる?』


「いやいや、嘘なんてとんでも……」


『ついてるね。』


「……」


『まぁ、相手の性格もあるだろうしこのあとの任務も頑張って。』


電話が切れる。


「何の電話だ。」


「いや、まぁいろいろ……」


リートさん俺の嘘、見抜くのうまいんだよな……


そう思っていると、急に車が急停車する。


「うおっ!どうした……」


俺は目の前を見てすぐに車を降りる。


篠雨も降りる。


目の前の交差点に一つの蕾があり、大量の緑人が道路を埋め尽くしていた。


たくさんの人が逃げている。


俺は走り出しながら聞く。


「破壊用の爆弾は?」


「予備がある。」


篠雨はそう言うと同時に緑人を切る。


あの薬の効力はまだ続いてる……あと5分ってとこか。


篠雨が緑人を倒しながら言う。


「数が多い……周りの被害が大きくなる…」


俺は篠雨の肩を叩く。


「?」


「肩の力抜いてよ。あとその事務的な話し方もNG。」


「何言って……」


「まぁまぁ。見ててよ。」


俺はポケットから小さな筒を取り出す。


緑人たちがうめき声をあげながら、一歩一歩近づいてくる。

俺は筒を握りしめる。


「よっしゃ。行くぞ。」


その一言とともに筒の両端が燃え上がる。


炎の中で、両刃の槍が光る。


俺は目の前の緑人に向かって、振り下ろす。


炎が舞う。


俺はそのまま、蕾まで走る。


「篠雨!爆破頼んだ!」


槍の炎が燃え上がって大きくなる。


「よいしょ。」


ぐるっと槍を回す。


緑の液体がアスファルトを飛び散る。


蕾が爆発する音が聞こえる。


緑人がうめき声を上げている。


炎帝を振り下ろす。


「4分57秒。うん、めちゃくちゃギリギリ。」


周りの人間は全員避難したのか、交差点に立っているのは俺と、驚いた顔をしている篠雨だけだ。


「篠雨〜。大丈夫?」


「お前それ何だ……」


「ん?筒。」


「ふざけてんのか……」


「わかったって、ちゃんと説明する。」


俺は近くのベンチに腰掛けながら言う。


「魔(・)神(・)って知ってるでしょ?」


「あぁ。」


魔神というのはこの世界にいる強い謎の怪物のこと。


正体不明の行方不明の存在だ。


「そんで、この武器炎(・)帝(・)はその怪物の欠片から作られたっていう、嘘かホントか分かんない話。」


「……」


「わかった?」


「要するに兵器か?」


「まぁ、そういうこと。なんかよく分からん試験に受かって、ゲットした。」


なぜか篠雨は呆れたような表情をしている。


そのとき、バキッという音が響く。


「これはマズイかな。」


交差点に立っているのは蕾と同じ大きさはある、巨大な植物の塊だった。


薬の効力切れちゃったんだけどな……


身構えたとき、ヒュルッという音が響く。


糸が緑人に巻き付く。


ギシッという音とともに、緑人がごなごなに飛び散る。


緑人の血液が俺の足元まで伸びる。


「ちょっとグロいですよ〜!」


「助けた人に開口一番ひどいと思うんだけど。」


リートが電柱の上で言った。


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