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GREEN RECORD  作者: ミズイロみかん
GREEN RECORD
27/61

26 任務完了



俺は瓦礫の上で目を開ける。


意識飛んでた……?


目の前を見た俺は驚く。


「うおっ!」


横に座っていた篠雨が言う。


「自分でやったんだろ。」


緑人は黒焦げで動かない。


「た、倒した……」


烏兎がため息をつく。


「周り大破壊やん。絶対怒られる……」


俺の傍らには炎帝が無言で置いてある。


…ありがとな。


そのとき、誰かが走ってくる音が聞こえる。


「あ、か…」


夏帆と言いかけた途端、顔面を殴られる。


「何してんのよ!!無茶しすぎ!!」


「痛い痛い!耳引っ張らないで!!!」


その横で朔羽と烏兎が楽しげに喋っていて、呆れた様子で篠雨が俺たちを見ている。


昼斗と日月もやって来る。


この状況でも眠たげに昼行灯は言う。


「派手にやったね。絶対怒られるよ。」


「う…。あ、日月。」


日月が仏頂面をこちらに向ける。


「氷ありがとな!倒せたのお前のおかげだ!すげぇよ!!」


日月は驚いた顔をしたあと小さな声で「別に……」と呟いている。


顔が少し赤い気がするのは気のせいだろうか。


「烏兎、篠雨、怪我は……」


烏兎が笑顔で言う。


「俺は大丈夫やで〜。」


ホッとした瞬間に篠雨がサラリと言う。


「たぶん、左腕捻挫。」



「え……」


驚いていると篠雨が聞く。


「お前は?」


「えっと、俺は手首ちょっと痛めたかも……でも篠雨…」


「よくあることだろ。」


「……」


人の声が聞こえる。


どうやら増援が到着したらしい。


俺は青い空を見上げた。



・・・・・***・・・・・***・・・・・



電車の音が響く。


篠雨がアメを口に放り込む。


日月と朔羽はベンチに座ってゲームをしている。


昼斗は熟睡。


夏帆もあくびをしていた。


俺は伸びをしながら言う。


「いや〜。今回の任務疲れたな〜。」


烏兎が答える。


「そうやな……しばらく休んどきたいわ。」


あのあと宗教施設は色々調査した。


地下にはガラスケースに入れられた緑人が300人以上保管されていて、篠雨が見たという目玉は何者かに持

ち去られていた。


レカム、茶髪の男、他関係者数名は逮捕。


巨大緑人と緑人が保管されていた理由は調査中。


そしてもう一つ。


「それにしても…誰やったんやろ。」


烏兎が頭の後ろで手を組みながら言う。


朔羽と烏兎がノワールといたあの大男に襲撃されたとき、アビエイターゴーグルをつけていて、黄色のスタ

ジャンを着た男性が助けてくれたらしい。


小さな投げナイフと、シースナイフで大男を瀕死まで追い込んだ。


しかしノワールが現れ、大男とリゼと逃げてしまい捕まえられなかった。


助けてくれた男性も姿を消していたらしい。


電車が停車する。


「夏帆!昼斗!じゃあな!」


そう言って俺たちは電車に乗り込む。


昼斗が小さく、夏帆が大きく手を振っている。


電車が動き出す。


いつの間に仲良くなったのか、朔羽、日月、烏兎が楽しそうに話している。


篠雨は本を読んでいる。


俺は笑みを浮かべた。



・・・・・***・・・・・***・・・・・



フレンはぼんやりと町の景色を見つめる。


鳴朝が言う。


「魔法の使い方、教えたんさ?」


「うん。」


「そっか…」


食べていたアイスを口に放り込むと、鳴朝はフレンにヘルメットを渡してバイクにまたがる。


「帰ろ。」


「……」


フレンは無言でバイクに乗る。


「ノワールはもう襲ってこないの?」


「さぁ…でも、大男と結構やったから、しばらくはないと思うさ。」


「そう。」


風が吹く。


蝉の声が聞こえる。


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