↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
GREEN RECORD  作者: ミズイロみかん
GREEN RECORD
14/60

13 戦闘



車が停車する。


「えっと、確か小さい蕾が二つ出てるから掃除しろってことやんな?」


「あぁ。」


バックを背負いながら篠雨が言う。


任務場所はN-21エリア。


強い緑人の出没が多い。その代わり普通の緑人は少ない。


「はぁ…今回大変そうやな。」


ゲートを通ってエリアを歩く。


夏帆が背中に背負っている銀色のケースを揺らしながらあくびをする。


「緑人出てけえへんな。」


日月が言う。


「…あんたらの探し方が悪いんだろ。緑人が多いところ探すって適当すぎる。」


指導員がやめてった理由がわかるような……


篠雨が言う。


「蕾は緑人の多いところに行けば96.8%の確率で見つかる。」


「え?そんな高かったの?」


「何でお前が知らねぇんだよ。」


日月は篠雨を睨んでいるが気にしてなさそうだ。


通信機から烏兎の声が響く。


『緑人、密集してるとこ見つけたで。』


烏兎は飛べるから、高い場所から周辺を探せる。


よし……


しばらく進んでいると緑人が現れる。


全員が構える。


ふと昼斗が上を向く。


「あ。」


「?」


上から。大量の緑人が降ってきていた。


俺は呟く。


「何か普通の緑人多くね……」


夏帆がケースを開ける。


中に入っているライフルが光る。


銃声とともに緑人が撃ち落とされる。


撃たれずに着地した緑人がうめき声を上げる。


緑人の群れの隙間から一瞬、蕾が見える。


さてと。


俺は炎帝を振る。


篠雨が緑人を俺たちに任せて蕾へ走る。


そのとき、朔羽が走り出そうとする。


「朔羽、蕾は篠雨が……」


「うるさい。子供扱いすんな。」


「いや、そうじゃなくて……」


そのとき烏兎に肩を叩かれる。


「?」


「強いやつ来たで。」


俺は視線を上げる。


緑人が成長した強いやつ。


植物の塊がズリズリと体を引きずっている。


俺は一直線に走り出す。


こいつが普通の緑人と違うところは、サイズと目や口があることだ。


植物の塊がまぶたを開ける。


俺と目が合う。


そのとき視界の端に捉える。


日月!?


緑人がツタのようなもので攻撃してくるのをギリギリでかわして、近づいていく。


危な……!


日月が緑人に触れる。


パキッという音とともに緑人が凍りつく。


「す、すげぇな……」


「新人に追い抜かされるなんてあんたら無能。」


「……」


そのとき爆発音が響いて篠雨が走ってくる。


蕾を破壊したらしい。


後は帰るだけ……


朔羽が静かに二丁の銃を取り出して、引き金を引く。


弾が全て当たって緑人が倒れる。


百発百中……


夏帆が言う。


「ちょっと、昼行灯!何もしてないじゃない!新人いるんだし頑張りなさいよ!!」


「…わかったー。」


「あいつに何ができっ……」


朔羽が言いかけたときズズッと瓦礫が突然持ち上がる。


瓦礫は空中で浮くと静かに落下した。


ドーンと俺の横にいた緑人に落ちる。


地面に緑が広がる。


昼行灯は帰ろうと歩き出した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。