56話 100階層をクリアした謎の子供(1)
タッタッタタ
誰かが走ってくる
軽い足音
子供のようだ
「やい、冒険者たち!僕のダンジョンの通行証を見ろ。100層のドラゴンを倒したぞ」
すごく小さい男の子が息切れしながら言う
12歳か13歳くらい冒険者になって間もなさそうだ
(え、マジ?あのガキドラゴン倒したの?想像ではあるが初級魔法は効かなそうで上級魔法でも決定打にはならないレベルだと思うんだけど。やってないから正確ではないが。あのガキそんなに強いの?)
「お兄ちゃん、あの子そんなに強いの?」
リリアが小声でユウトに聞く
「わからん、鑑定してみる」
ユウトがリリアに小声で返す
鑑定
〈名前〉デシャバーリ・ホラッキー 〈年齢〉13
〈レベル〉3 〈次のレベルまで〉230xp
〈HP〉40 〈MP〉45
〈魔法適正〉火
〈称号〉【ほら吹き】【コバンザメ】
(は?クソ雑魚やん!オーク1匹に負けるレベルだぞ。そんなことよりこの称号ほら吹きとコバンザメってなんだよ。特にコバンザメって、でかい魚に張り付いて旅するあれか?なんだそれw)
ユウトが大爆笑する
腹を抱えて笑う
「え?お兄ちゃん?どうしたの?」
リリアは何がおきているか全く理解していないようだ
そりゃそうだよね
コバンザメってw
なんでそんな称号が、、
「あいつw、マジでw、クソ雑魚w、レベルw、3w」
ユウトは笑いすぎてぶっ倒れそうだ
「え?それ?本当?」
リリアが信じられなさそうに言う
「あぁw、マジだw」
リリアはポカーンとしてる
「おい坊主、それは嘘つきすぎだぞ。あの兄ちゃんを見習え」
「そうだそうだ」
「あいつも嘘つきだが、まだギリ信じれそうな嘘をついてる」
「そうだそうだ」
「お前の嘘は度が過ぎてる。誰も信じねーぞ」
おっさん冒険者がデシャバーリに言う
「嘘じゃないもん、本当だもん」
デシャバーリは通行証を突き出す




