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花の名前を呼んで  作者: 漣 榎乃
33/41

32 照宮

お久しぶりです。

やや短いです。



 国外追放の報を受け、キルダはそのまま湖に飛び込んだ。

 昨日湖の底に彫り込んでおいた魔法陣の中心に向かう。


 キルダの魔術の主属性は水だ。主属性は魔術師を保護するように働くので、どんな液体でも彼を傷つけることはない。


 陣の中心に立ち、魔力を込めて移動魔法を発動する。周囲が光り輝いた後、水の性質が変わるのを肌で感じた。同時に己の“眼”を“作動”する。

 次の瞬間、キルダにこの異国の“言語”が“記憶”された。


 キルダの眼の特殊能力は記憶変換である。他者の記憶を操作することができるが己の持つものや記憶を対価とするので、数回しか使ったことが無い。

 なんとか、自らの記憶以外の対価で済ませて欲しい。肝心なことを忘れたら全てが水の泡だ。

 そう念じながら、水の流れに身を任せて浅瀬に乗り上げ、怒涛の勢いで送り込まれるこの世界の記憶で、意識を失った。





 この10分後。

 とある国のとある川で釣りをしようとした照宮寺の住職が引き上げたのは、魚ではなく片目の視力を失った若い男だった。


 この数日後、彼は照宮葵という名を与えられた。




お読みいただき、ありがとうございます。


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