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短篇集  作者: 人翁
3/4

便利な職業は古美術商でしょうかね

 1999年7月

流人が再びこの場所に戻って来たが前とは少々様子が違うw


 前回の記憶を確認しながら自分の家へ戻る流人

然しその場所には見覚えの無い巨大な施設が建っていた(慌)


 「私の・・・・(焦)」

「「「おかえりを長らくお待ちしておりました流人様」」」


 「みんなぁ・・・あれどう言う事?」


 東京のど真ん中であり超一等地のこの場所

地上げやら再開発やら流人の居場所を蝕もうとする族が多いw

その為色々対応を取って来た僕達の結果が現状だった(汗)


「新居へご案内いたします・・・」

 「新居w」


 中央区晴海4丁目の埋立地の1ブロック!

20万㎡を贅沢に使用した建物が新しい流人の居住場所だった

 「なんで移動したの?」

「区画整理と言う合法的略奪が行われましてw」

「おいw 略奪ではなく再開発の為の立ち退きにございます」

 「立ち退きww」


「その代替地としてこの場所を頂きました」

「更に固定資産税は永久免除!」

「埋立地とは言えこれだけの広さですと

税金も中々の高額になりますからなぁ(笑)」


 「こんな広い場所をくれたの?」

「「「はい♪ 交渉で勝ち取りました♪♪」」」

 「>< そう言う事ねww」

 

 僕達も一応魔属でありそれも中々の上位種

魅了系や懐柔系、傀儡系の魔法も保有しているので

魔法耐性の無いこの世界の人属では抗う事は出来なかったのだろうw


 流人は知らなかった様だがこの国は地震大国と呼ばれ

頻繁に震災が襲う場所らしい

その為あの場所を死守するより新たな場所を魔改造した方が安心安全で

流人様も喜ばれると決断した様だ

 

 「だからですかw この地下にかなりの魔力を感じますね?」

「はい、魔石を使用して天災からこの場所を護る備えを施しております」

「水が近いので津波と言う脅威からも護るべく結界を」

「火災などからも対応出来る様に火・水・風・土の霊石と

動力源として魔石を使用させて頂きました」


 「そこまでw」


 僕達が気にしたのも理解出来た

地方で発生した大地震の影響で高層ビルが倒壊したり高速道路が崩れたりw

数十万人の住まいが一瞬で奪われ

多くの人々が命を失ってい記事や映像を確認して流人も少々後悔していた(汗)

「流人様ご安心ください」

「この場所は安全にございます」

「決して被害は置きませぬのでご安心を」


 流人が過去に残した僕達三名

十文字グループの会頭を務めている十文字公康=じゅうもんじきみやす

元々は流人の居住場所の管理と警護が務めだったが

それを公式な職種として登録!

不動産と建設、警備保障等々を担当する総合グループだ!


九重グループの代表を務めている九重藤十郎=ここのえとうじゅうろう

流人が不在中の納税や申請各種、そして資産管理などを担当していたが

必要に応じて弁護士資格や行政書士等の国家資格を取り

裁判や行政上必要な手続きに対応出来る総合サポートグループだ!


総合グループ「ジパング」の代表事務官を務めている司国重=つかさくにしげ

十文字グループと九重グループを傘下に加えた世界有数のコングロマリット

その代表事務官を務める筆頭クラスの僕。


 「ジパング?」

「警備に必要なモノや資産管理などに必要な情報、

他分野にまたがる複合企業体の企業名にございます」


 「その代表?」

「いえw 代表は流人様が、

私はお留守の間の雑務を受け持っておりました」


 「それ! 却下! めんどそうだもん(怒)」

「「「しかしw」」」


 「このまま空白でいいよ♪ 必要となったら誰か呼ぼう♪♪」

「では流人様は?」

 「私はのんびり魔力が溜まるまで自由でいたい♪♪」


「「「仰せのままに」」」


 戸籍上は1970年の今年29歳になる中年だが

ガングロ、ヤマンバと言う流行りに反した透き通る白い肌に

透き通った艶やかな白髪が特徴的で衣装は普段から和服のみ!

7月のこの時期には甚平等も着用するが基本は和服が多かった♪


 自社ビル? 自社複合施設には系列企業が占有しているので

流人が何かするスペースは無いのだがw

 「空間はあるんでしょ?」

「「「御意」」」

 「だったらそこでいいですよ♪♪」


 耐震用、そしてエレベーターや空調設備が内部に設置されている場所なので

大きな壁がフロアの裏にある!

 「この壁♪ 使って構いませんか?」

「「「ご自由にお使いください」」」


 「あんがとう♪♪」


 壁に魔法を掛けて異空間を開き拡張する♪

 「そうですね♪ 独りだと寂しいんで喫茶店も一緒に営業しましょうかね♪」


 長崎に有った出島がこの国の喫茶店の発祥の地

その当時のオランダ商人達が利用していた趣ある内装をそのまま流人が運び込む

 「重いから手伝って!」

「「「はい(汗)」」」


「流人様w 一体どこからこの様なモノを?」

 「朱印船騒擾事件って知ってる?

 あの時の弾圧で破壊されそうになった商家の残り物♪♪」

「朱印船騒擾事件?」

「商家の残り物?」

「流人様ww」


 「♪♪」


 当時のステンドグラスやテーブルとイス等アンティークな調度品が多数

 「アンティーク? 当時のままだからね♪ 経年劣化は多少あるかな(笑)」


 それだけでは無かった!

当時は世界中から茶葉や珈琲豆を運んでいたヨーロッパの船

嵐で沈む事も多々w

その沈んだ船から流人は色々回収して来たので希少な茶葉も大量に保有していた♪


 「そうだ! 藤十郎♪♪」

「はい!」

 「古美術商の認可が欲しい色々資格がいるんでしょう?」

「承知致しました(汗)」


 調べると資格は必要無く営業する場所の所轄警察と公安委員会が認めればOK

なので即日許可証を発行して頂けた♪♪


「流人様、一号営業許可証を頂いて参りました」

 「一号? ありがとう♪ それでお店が出来るんですね?」

「はい」


 売るつもりは殆どない(笑)

ただ目利きが来たら面白いから店を開きたいと思っていた♪♪

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