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ダグラス商会
ユング商会危うし
最近、我がユング商会の業績は絶好調。
娘のおかげと、何やら、ダグラス商会から紹介された上客も増えている。
「この度は、ご利用ありがとうございます」
「いえいえ、ダグラス商会から、こちらは安心だと案内されたものですから。今後とも、よろしくお願いしますよ」
嬉しいけれど、汗がタラタラと流れる。
「あなた?どうされたの?」
妻は心配してくれているけれど。
「どうしたらいいんだっ!」
私は部屋で叫ぶ。
『本人同士は、結婚の意志を確認し合ったとのこと。婚約には、双方の家同士の同意が必要となる故、卒業までに会食の場を設けたい』
ダグラス商会からの手紙には、そう記されていた。
本当に、私のかわいいミサは、ヒルク君と結婚する気になったのか?
娘からの手紙には、そんなことは一つも書かれてなかった。
いや、父親宛の手紙に、そんなことを書く娘はいないか。
しかし、だが、、、
もはや、ダグラス商会との縁は切れない。
今、ダグラス商会を切れば、紹介された客だけでなく、他の客も切れてしまいかねない。
商売とは、そんなものだ。
業績が傾けば、誰も見向きなどしなくなる。
『前向きに検討させて頂きます』
手紙には、泣きながらそう綴るのが精一杯だった。
頑張れパパ




