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知恵熱
知らないことを知る
お茶会で体調不良を装い、ミサレイ嬢を連れ出した。
医師のところへ向かう途中、庭の東屋で休みたいと俺が言うと、すんなり寄ってくれた。
「大丈夫ですか?」
心配してくれる同い年の女の子というのは、良いものだな。
「ああ、おかげで少し楽になった」
そう言うと、ほっとしたようで
「では、私はこれで、、、」
去ろうとするミサレイ嬢を、慌てて呼び止める。
「待ってくれ。一人にしないでくれ」
思わず、そんな女々しいことを言ってしまった。
王子がそんなことを言ってはいけないのに。
俺は、本当は女々しいんだ。
「分かりました、もう少し落ち着くまでいましょう」
そう笑顔で、俺の隣に座ってくれた。
「ありがとう、、、」
嬉しくなって、顔を挙げられない。
「顔が赤いですよ?熱もあるのかしら」
顔も近くて、白くて冷たい指先が俺の額に触れる。
ドキドキとして、余計に顔が赤くなる。
「まあ、大変。熱いですわ。早く医師のところへ参りましょう」
そう促されて、手を繋がれた。
て、て、手を、、、
その夜、俺は本当に熱を出した。
知恵熱!




