卒業したら
あれ?これって、なんだか、恋愛展開?
僕は、学院を卒業したら、すぐにミサと婚約したいとお爺様に言った。
そして、なるべく早く結婚してダグラス商会を継ぎたいと。
お爺様は、賛成してくれて、両親への手紙もしたためてくれた。
僕の理想は、20歳までに結婚したい。
ミサは、以前、結婚なんてしないと言っていたけれど。
僕となら、大丈夫だと思うんだ。
だって、僕とミサは、すごく仲良しだもの。
「え、王城に招待?」
王都に戻るとすぐ、ミサには手紙が届いていた。
「そうなの。私だけじゃなくて、ドレイン王子と同じクラスの生徒が呼ばれているみたいよ。交流を深めるお茶会って書いてあったわ。ヒルクにも来ているんじゃない?」
あった。
僕にも同じ手紙が届いていた。
「あんまり行きたくないな」
嫌な予感がする。
「あら、王城よ?私は見てみたいわ」
ミサが行くなら、僕も行くけど。
「心配無いわよ、ただのお茶会だもの」
心配は的中した。
「ドレイン様!どうされました?!」
お茶会中、急にドレイン様が体調を崩された。
ドレイン様の席は、ミサの隣。
反対側には誰も居ないから、ミサとだけ話していた。
あらかじめ席は決められていて、僕は1番ミサから遠い。
ふふふ、と楽しげに笑う2人を、拳を握って見つめるしか出来ない。
「ヒルクさん?このお菓子、おいしくてよ?」
話しかけてくる隣のブスが邪魔だ。
「そう?じゃあ、あげるよ」
そして、ぶくぶく太れ。
そうこうしてる内に、ドレイン王子は体調を崩したと言って、ミサの肩を借りて退室して行った。
僕も行こうとするが、召使いに止められる。
王城を勝手に歩くことは許されない。
僕達は、あくまでドレイン王子に呼ばれて来ただけだ。
お茶会の開かれたこの部屋しか許されない。
絶対、あの王子、わざとだ。
うーむ、なんだろう。




