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週末

ヒルクの執着

入学して初めての週末、ミサは僕の王都の家へ来ていた。


「でも、悪いわ」


そう言うミサを、両親を口実に連れてきた。


ミサの御両親の家は王都から遠くて、週末の2日では帰るのが難しいんだ。


だから、僕の家に連れて行くって、もう両親には伝えてあった。


ミサの御両親にも、お爺様が伝えてくれてあって、御両親からも娘をよろしく、と頼まれたらしい。


僕のお父様、お母様も、喜んでくれている。


僕を明るく前向きに、そして勉強をやる気にさせてくれたミサに、とても感謝している。


「まあ、ミサレイさん、よく来てくれたわぁ!」


僕のお母様は、おっとりしていて、それでいて力強い。


がっちりミサを抱き締めて離さない。


「ははは、ミサレイさんが苦しがっているだろう。それにヒルクが焼きもち焼いてるぞ」


お父様は、僕にそっくりだけど、よく笑うし、冗談ばかり言う人だ。


「あら、ミサレイさんを離さないぞーってアピールよ」


うふふ、と笑うお母様。


なんとなく、ミサの表情が引きつってる?


「改めまして、今日はお誘いありがとうございます。ミサレイ・ユングです。以後、お見知り置きを」


綺麗なカーテシーで挨拶するミサ。


僕は、ぽーっと見とれていた。


「まあまあ、夢のようにかわいらしいわぁ!こんな、可愛いお嫁さんが来てくれたら、私、更にお仕事頑張っちゃう!ヒルク!頑張りなさいよ!」


急にお母様から背中を叩かれてビクッとする。


お母様は、ほんわりした見た目と違って、ワイルドなんだ。


「こらこら、あんまりはしゃいでは、ミサレイさんもびっくりしているだろう。そういう話はもう少し先のことだ。まだ二人とも入学したばかりなんだから」


お父様が、やんわりたしなめてるけど。


そうか、、、結婚かぁ、、、



いいなぁ。


結婚したら、ミサと毎日一緒にいられる。


僕の隣には、いつもミサ。


僕だけを見てくれて、、、



「───ねぇ、ヒルク?!ねぇってば!」


気が付いたら、僕の部屋だった。


「もう、私帰るわよ?全然聞いてないんだもの」


「わあっ!ごめん!何の話だっけ?」


急いで涎を拭いて話を聞く。


「だーかーらー!来月の連休には、私は両親のところへ帰るって話」


「え?どうして?」


僕はキョトンとする。


王都に来れば、ずっと僕と一緒だと思ってたのに。


「連休だもの、王都から往復は十分に出来るわ。久しぶりに、みんなに会えるのが楽しみ」


鼻歌を唄うミサ。


「じゃあ、僕も行く」


「え?なんて?」


今度はミサがキョトンとする。


「だから、僕もミサと一緒に行く」


ミサが、頭を抱え始めた。

恐ろしや

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