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弟
シスコン
僕はジョセフ。
ミサレイ姉様が、王都に行ってしまった。
寂しい。
すごく寂しい。
僕は知ってるんだ。
あいつのせいだって。
ヒルク・ダグラス
あいつが、お姉様を王都に連れ去った。
お父様もお母様も、気付いてないけど。
僕のお姉様なのに、あいつはいつも独り占めしようとして。
僕から遠ざけようとする。
にこにこ笑ってるのに、僕のことは仲間はずれにしようとする。
あんな悪い奴といたら、お姉様も悪くなっちゃう!
「お姉様を王都から連れ戻して!」
そう何度もお父様にもお母様にもお願いしたけど。
みんな、笑って僕の頭を撫でるだけだった。
「お姉様がいなくて、寂しいのね?」
お母様は、よく僕を膝に抱っこしてくれるけど。
僕はもう9歳の立派な男だ。
「僕がお姉様を守るんだ!」
そう言っても、僕には王都に行くどころか、この街を出ることすら出来ない。
「王都に行きたいなら、勉強しなさい。ミサは、たくさん勉強をして王都に呼ばれたのだから、ジョセフも勉強すれば王都に行けるようになるかもしれないぞ」
お父様がそう言ったんだ。
僕は家庭教師に、それまでの倍、教えてもらうことにした。
待っててね、お姉様!
僕が、あの悪いヒルクからお姉様を守るから!
コンコンシスコン




