ミサレイ
親も子供をよく見てます。
ミサレイは、とても良い子。
癇癪なんて起こしたこともないし、本当に幼い頃から聞き分けが良い。
育てやすくて、苦労なんてしたことも無い。
けれど、時々、不安になる。
時に、あまりに子供らしくない言動がある。
もっとワガママを言ったり、周りを困らせることがあっても良いのでは?と夫にも相談した。
夫も、思うところがあるみたいで、なにか考えているようだった。
弟が産まれて、子供らしくはしゃいでいたけれど。
決して無理やりに世話を焼こうとするわけでもなく、私が疲れている頃に、さり気なく手伝ってくれる。
あるいは、リアンナを呼んでくれる。
もちろん、かわいい、かわいいとあやしてくれるが。
それでも、毎日の勉強は欠かさず、家庭教師も休まない。
ハンカチの刺繍には興味は無いようで。
「名前、決まったのね?ジョセフ!ステキな名前だわ!」
喜んで弟の名前をしばらく呼んでいたけれど、それだけだった。
まだまだ弟は赤ん坊で、遊び相手にはならないから、無理も無いのかもしれない。
そう自分に言い聞かせて、不安な気持ちをなだめていた。
「遊び相手?」
「ああ、やっぱり同年代の友達がいた方が、健やかに育つと聞いたんだ」
夫から、遊び相手を用意すると聞いて、胸のつかえが取れたようだった。
やはり、夫も考えていてくれたのだ。
「そうね、それがいいわ。毎日、家庭教師と私達とだけでは、あの子の成長に良くないもの」
そう頷いて、その相手が来てくれるのを心待ちにしていた。
「当日まで、ミサには内緒だよ?」
イタズラっぽく笑う夫が、すごく素敵で惚れ直した。
じーっと見てます。




