6話 初めての彼氏
高校に入学して、三ヶ月。
「桐谷、消しゴム貸して」
「えー、また? いい加減買いなよ」
同じ中学出身で、腐れ縁の佐藤が、当然のように私の机から消しゴムを奪っていく。
「お前が二つ持ってんのは、俺のためだろ?」
「違うし」
朝のホームルームが終わったあとの、いつものやり取りだった。
「本当、仲良いよね、キミら」
「いや、違うよ。どう見ても絡まれてるだけでしょ」
「またまたー。佐藤って絶対、文香のこと好きだよね」
高校に入ってから仲良くなった祐実が、楽しそうに私の腕をつついてくる。
「違うでしょ」
佐藤とは昔から話しやすいし、仲もいい。でも、それ以上でも、それ以下でもない。祐実はいつも「付き合っちゃえばいいのに」とけしかけてくるけれど、私には佐藤をそういう目で見る感覚がなかった。
中学の頃は恋愛より勉強一筋だったし、高校に入った今も、恋愛というものにはいまいちピンときていない。
「向こうがその気じゃないのに、どうやって付き合うの」
「お。じゃあ文香も、まんざらじゃない感じ? 佐藤が告ってきたら付き合うの?」
恋愛に奥手だからといって、彼氏という存在にまったく興味がないわけではない。
「別に、佐藤じゃなくてもさ」
「じゃ、なに? 誰でもいいの? 好きな人いないの?」
「だから、そういうのわかんないってば」
いつものように言い合っていると、サッカー部のマネージャーをしている晴美ちゃんが会話に入ってきた。
「佐藤君の話?」
「あー、そうそう」
「あー、けど文香ちゃんにはさ」
晴美ちゃんが少し考えるように首を傾げる。
「サッカー部だったら、ひょうきんで兄弟みたいなFWの佐藤君より、寡黙でどっしりしてて落ち着いてるDFの西嶋先輩って感じ」
「西嶋先輩?」
名前を聞いて少し考える。
「あー。よく渡り廊下にたまってる中にいる人……」
「そう。西嶋先輩、いいと思うな」
西嶋先輩か。あまりよく知らない。
というか、別にサッカー部に限定したいなんて言ってないんだけど。
「接点ないしね……。よくわかんない」
どうして晴美ちゃんが西嶋先輩を勧めてきたのかはわからなかった。けれど、それをきっかけに、渡り廊下を通るたびになんとなく西嶋先輩を目で追うようになった。
西嶋先輩は人気があった。
スポーツマンって、無条件にモテるんだろうか。競争率も高そうだし、まあ私には遠い話だな、なんて思っていた。
そして当たり前のように、何も起きないまま時間は過ぎた。
梅雨が明けた、夏休み前。
放課後、吹奏楽部の練習中にお腹が痛くなり、私は部活を早退した。駅までの道をゆっくり歩いていると、途中にある公園の入口に段ボール箱が置かれているのが目に入った。
……何か動いてる。
気になって中を覗き込むと、そこには小さな子猫が一匹。箱の中で、ちょこちょこと跳ねていた。
「こ、このタイミングで……捨て子猫……」
我が家はマンションだから、動物は飼えない。しかも、お腹の痛みはだんだん強くなってきていた。
く、薬もらってくればよかった。
しゃがみ込んだまま箱の中を見ていると、子猫が突然、箱の外へ飛び出した。
「……あっ!」
待って。道路に出たら危ない!
慌てて手を伸ばしたけれど、腹痛でこれ以上身体が動かない。その瞬間、誰かの手が伸びてきて、子猫の身体をすっと持ち上げた。
「大丈夫?」
聞こえた声に顔を上げる。
そこに立っていたのは、西嶋先輩だった。
「……へ?」
「顔色、悪いけど」
「あ……だ、大丈夫です……」
本当は全然大丈夫じゃないくせに、反射的にそう答えてしまう。
「そう」
西嶋先輩は相変わらず表情が読みにくい。何を考えているのか、よくわからない。
お腹は痛い。でも、子猫を放って帰るわけにもいかなかった。
「飼うの?」
「……えっ」
「この猫」
「あ……いやぁ。うちはマンションなので……ちょっと」
「そう」
そう、って。
私は先輩の腕の中にいる子猫を見た。
「あの、西嶋先輩は……?」
「え、うち?」
「無理ですよねー……」
返事がない。やっぱりダメだろうな。
「あの、いいですよ。帰っても。用があるから、こんな時間にここ歩いてるんですよね? 猫は私が飼い主見つけてから帰りますから。どうぞ」
まだ夕方で、部活が終わる時間にしては早い。この時間にここにいるということは、西嶋先輩も何か理由があって部活を早退したか、休んだのだろう。
すると、西嶋先輩が私の顔を見た。
「具合悪いのに笑ってんの?」
「……へ?」
突然そんなことを言われ、私は目を瞬いた。
「いいよ。俺が猫を連れて帰るから。桐谷も帰って」
「ほ、本当ですか?」
「ちょっと持ってて」
西嶋先輩はそう言って子猫を私に預けると、空になった段ボール箱を持ち上げた。
「箱どうするんですか?」
「駅前のドラッグストアで捨てさせてもらう」
「なるほど」
律儀なのか、きっちりした性格なのか。やっぱり、よくわからない人だ。
私は子猫を抱きしめながら、先輩がドラッグストアへ入っていくのを眺めていた。
「良かったニャンねー。うちで飼えれば良かったんだけどニャー」
子猫に話しかけていると、西嶋先輩が戻ってきた。
「はい」
差し出されたものを見て、私は目を丸くする。
「痛み止めと水。薬が合わないなら飲まなくていいけど」
「……えっ」
どうして。
「猫」
「あ、ええっ」
慌てて子猫を渡すと、西嶋先輩はそのまま腕に抱いた。
「電車は乗れないから、歩いて帰る」
それだけ言って、先輩は子猫を連れて歩き出した。
私はしばらく、その背中を呆然と見送った。
なんていい人なんだ。
しかも、もらった鎮痛剤を見てさらに驚いた。偶然なのか、いつも私が飲んでいるものと同じだった。
偶然にしては出来すぎている気もするけど……まあ、いいか。
良かったぁ。
子猫がすんなり西嶋先輩に引き取られたことが嬉しくて、私はちゃっかりもらった薬を飲み、それから家へ帰った。
翌日。
私は昨日の帰りにペットショップへ寄り、子猫用のご飯を買って学校へ持ってきていた。それを手に渡り廊下へ向かうと、いつもの場所にはサッカー部員の集団がいた。
「西嶋先輩ー」
私はそこまで人見知りする方ではない。馴れ馴れしいと言われれば、たぶんそういうタイプだ。
「昨日はありがとうございましたっ」
一番端にいた西嶋先輩へ駆け寄り、紙袋を開いて見せる。
「お礼、ってわけじゃないんですけど」
後ろの方で、他の部員たちがざわついた。
「えっ、西嶋ついに?」
「あれって……一年の桐谷だっけ?」
……あれ。私って、そこそこ知名度あるの? なんでだろう。
不思議に思いながら、西嶋先輩を見る。
「昨日病院に行ったばっかりだから、もう少ししたらあげるよ。ありがとう」
「えっ! 病院!? 怪我でもしてたんですか?」
「違うよ。捨て猫だったから、病気がないか調べてもらってきただけ」
「……えっ」
そこで初めて気づいた。
私、ずいぶん簡単にあの子猫を押しつけちゃったんじゃない?
「ご……ごめんなさい」
「……なんで?」
「あ、あのっ。わ、私も病院のお金、出しますっ」
「え、いらない」
いらないって、そんなあっさり。
「桐谷がいなくても、たぶん連れて帰ってたし」
「えー……嘘だぁ」
「嘘って……」
ぶはっ、と突然、西嶋先輩が吹き出した。
「笑うとこですか……」
「うん、ちょっと」
「……いいですけど」
無愛想な人だと思っていた。でも、笑った西嶋先輩の顔は、想像していたよりずっと柔らかかった。
こっちの方が、なんかいい。
そう思ったら、私までつられて笑っていた。
「じゃあさ。名前、つけていーよ」
「ええっ」
「でも、うちはもう猫飼ってるから。その猫の名前以外でね」
その瞬間、予鈴が鳴った。
「えっ、あっ! じゃあ、また後で、西嶋先輩!」
私は慌てて教室へ向かって走った。
渡り廊下を離れる時、背後から「そんなんじゃないから」と西嶋先輩の声が聞こえたけれど、何の話をしているのかはよくわからなかった。
猫ちゃんの名前かー。うーん、悩む。
というか、私が名づけていいものなのかな。
それ以前に、先輩が飼ってる猫の名前、聞いてくるの忘れたし。
「文香、どこ行ってたの?」
教室へ戻ると、祐実が声をかけてきた。
「渡り廊下!」
「渡り廊下? あのサッカー部の人たちがいる、二階のたまり場?」
「そう。……あ」
そこで気づく。
慌てすぎて、西嶋先輩に渡そうとしていた紙袋まで持って帰ってきてしまった。しかも、先輩の連絡先も何も知らない。
私は隣の席へ顔を向けた。
「ねえ、佐藤さ。西嶋先輩の連絡先教えてよ」
「は? なんで?」
「それがさー」
私は昨日の出来事を最初から佐藤に説明した。そして最後に、少し得意げに言う。
「というわけで、私が名づけ親になってさ」
「迷惑なやつ」
佐藤はそう言いながらも、西嶋先輩の連絡先を教えてくれた。
私はすぐに携帯を開く。
【西嶋先輩、桐谷文香です(^O^) 連絡先を佐藤君に聞きました! さっき飼い猫ちゃんのお名前を聞き忘れたので教えて下さい】
作ったメールを、そのまま送信する。
うん、これでヨシ。
返事は、次の予鈴とほとんど同時に届いた。
【三毛猫だから、ミケ】
えー、単純ー!
ぐぷっ、と笑いを堪える。
じゃあ、白い猫だったから。
【シロちゃんって、どうですか?】
そう送った瞬間、先生が教室へ入ってきた。私は慌てて携帯をポケットへしまう。
すぐに、スカートの内側で携帯が震えた。
返事。なんて来たんだろう。
そう考えるだけで妙にわくわくした。授業なんて早く終わればいいのに。
そして授業が終わった瞬間、私は少し浮き足立ちながら携帯を取り出した。
「……あれ」
予想していた返事とは違った。
『いいね』とか、『シロって単純じゃん』とか、そんな返事が来ると思っていた。もし『単純じゃん』って言われたら、そっちこそ! って返そうと思ってたのに。
画面に表示されていたのは、
【今日、放課後話があるんだけど、時間ある?】
……ナンダコレ。
私は眉間に皺を寄せ、そのメールを眺めた。
「文香ー。次の授業、移動だよ。なにしてんの」
「あ、うん」
次の授業は技術室で、そこへ行くには渡り廊下を通らなくてはいけない。
私は祐実に適当な返事をしながらぼんやり歩いていた。そして渡り廊下へ差しかかった時。
「あー、桐谷ちゃん」
クスクスと、明らかに何かを含んだ笑い声が聞こえた。
そこを通り抜ける頃には、なんとなく嫌な気持ちになっていた。私は俯いたままその場を通り過ぎ、西嶋先輩がどこにいたのかも見なかった。
だから、そこにいたのかどうかもわからない。
悩んだ末、放課後になる前に【はい】とだけ返事をした。
なんだろう。
晴れない気持ちのまま、放課後になった。
指定されたのは、いつも西嶋先輩たちが集まっている渡り廊下。ここは吹奏楽部の金管楽器のメンバーも練習場所に使うので、早く行かなければ、すぐ人が集まってしまう。
まだ明るい日差しが差し込む渡り廊下へ向かうと、そこには西嶋先輩が一人でいた。
手すりに肘をつき、もたれかかるようにして中庭を眺めている。
「……あの、西嶋先輩」
恐る恐る声をかけると、先輩がゆっくり振り返った。
少しの沈黙。
「あの、さ」
「……はい」
そして。
「付き合わない? 俺と」
「は、……はい」
返事は、反射だった。
あまりにも突然だった。でも、『付き合う』ということがどういうものなのか、『彼氏ができる』ということに、私はずっと少し興味があった。
だから、勢いのまま「はい」と答えてしまった。
「じゃあ、部活あるから」
「あっ、私も……」
それだけだった。
あまりにもぎこちないまま、私たちはすぐその場を離れた。
「びっ……くりしたぁ」
先輩が見えなくなった瞬間、私は一気に息を吸い込んだ。緊張しすぎて、呼吸するのを忘れていた。
「はぁーっ……」
大きく息を吐くと、今度は急に恥ずかしくなって、その場にしゃがみ込んだ。
……彼氏、か。
おおっ、彼氏!
西嶋先輩を好きだという感情は、まだなかった。それよりも、『彼氏ができた』という好奇心の方が大きかった。
そんなところから、私たちは始まった。
部活が終わると、西嶋先輩から【一緒に帰ろう】とメールが入っていた。
【今終わってメールを見ました】
そう返信したけれど、返事は来ない。
私はそのままグラウンドへ向かった。サッカー部はまだ練習中らしい。
フェンスの近くに佐藤を見つける。
「ねー、佐藤ー」
「何だよ」
「ね。練習いつ終わるの?」
「なんでそんなこと聞くわけ」
「なんで……って……」
言いたい。
誰かに、言いたい。
佐藤に、『彼氏と一緒に帰るから』って。
自慢したい!
「……あ、ちょっと」
「なんだそりゃ。もうすぐ終わるから待っとけよ」
ええっ! さ、佐藤じゃないから!
待ってるのは、西嶋先輩で……!
「ちょっ……佐藤っ!」
違う。違うよ!
フェンスの向こうへ去っていく佐藤の背中を見送りながら慌てていると、そこへサッカー部のマネージャーの晴美ちゃんがやってきた。
「どうかしたの?」
どう説明しようかと言葉を探していると、晴美ちゃんが先に口を開いた。
「佐藤君?」
「……あっ、そう。佐藤……」
「何の用? まだ練習終わってないんだけど」
「……え?」
晴美ちゃんの表情が怖い。
「いや、佐藤なんだけど……佐藤じゃないっていうか」
「は? どういうこと?」
「……いや、あの……」
しどろもどろになっている私を、晴美ちゃんが刺すような目で見ている。
「なっ、西嶋先輩とっ」
焦って、私はその名前を口にした。
「西嶋先輩?」
「そう。西嶋先輩。西嶋先輩と、一緒に帰る約束をしてて……」
すると、さっきまで険しかった晴美ちゃんの顔が一気に明るくなった。
「なぁんだ。それならそうと、早く言ってくれれば良かったのに」
早くも何も、言う隙をくれなかったのは晴美ちゃんじゃないか。
そう思ったけれど、もちろん言えるわけがない。
「ちょっと待ってて。呼んできてあげる」
晴美ちゃんが明るい声で歩き出そうとする。
「あっ、待って」
私は慌てて呼び止めた。
「なぁに?」
「あの、佐藤が……」
「……何?」
まただ。
佐藤の名前を出した途端、一瞬で晴美ちゃんの表情が険しくなった。
私はうろたえながら、なんとか言葉を続ける。
「佐藤に、西嶋先輩を呼んでもらおうって思ったら、勘違いしたみたいで……」
「勘違い? 何を?」
「私が、佐藤を待ってる、って」
「どうして佐藤君がそんな勘違いをするの?」
晴美ちゃんが少し冷たい声で言う。
「文香ちゃんってさ、ちょっと鈍感だよね」
「……え……」
「いいよ、私が言っておくから。文香ちゃんはそこで西嶋先輩を待ってればいいよ」
「……晴美ちゃん……」
何がどうなったんだろう。
一人取り残された私は、その場に立ち尽くすしかなかった。
――私が鈍感?
それは一体どういう意味?
晴美ちゃんの攻撃的な言葉は、思った以上に胸に残った。ついさっきまで『彼氏と帰る』なんて浮かれていたのに、そんな気持ちはどこかへ消えてしまった。
私はフェンスへ額をつける。
――何が、ダメだったんだろう。
なんかもう……帰りたい。
夕陽が足元に長い影を作る。
私はただ、ぼんやりとそれを眺めていた。
ジャリ、と砂を踏む足音がした。
やっと顔を上げる。
「ごめん、待たせて」
「……先輩」
西嶋先輩だった。
「あの……」
声を出そうとした瞬間、泣きそうになって、私は唇を噛んだ。
先輩も何も言わない。
しばらく沈黙が続いたあと、呟くような優しい声がした。
「……何かあった?」
その声のせいなのか、張りつめていたものが急に緩んだ。瞳に涙が溜まり、堪えきれなくなった一滴が、ぽとりと落ちる。
「……迷惑だった?」
「……っ!」
違う。それは違う。
私は俯いていた顔を上げ、大きく首を横に振った。
「違うん……です」
説明したかった。でも、自分でも混乱していて、どう話せばいいのかわからない。
「どこか痛い?」
先輩が心配そうに聞く。
「痛いとかではなくて」
「……」
やっぱり、うまく会話が続かない。
「帰れる?」
気を遣ってくれているのがわかった。
申し訳ない気持ちと、それとは別の、不思議な安心感があった。
「……はい」
私は先輩の隣に肩を並べた。
それから駅までの道のりは、ほとんど無言だった。
晴美ちゃんとのことも頭には残っていたけれど、いざ『付き合う』ということを意識すると、今度は何を話せばいいのかわからない。
先輩も黙ったままだった。
やがて駅が見えてきた頃、先輩がようやく口を開いた。
「……あのさ」
「はっ、はい」
「……嫌だった?」
西嶋先輩は相変わらず表情が読み取りづらい。だから、何を指しているのかわからなかった。
「何が、……ですか?」
私の頭に浮かんだ『嫌なこと』は、さっきの晴美ちゃんとのやり取りくらいだった。
「付き合うの。泣くほど嫌だったのかな、……って」
「……えっ」
違う。そうじゃない。
「それは、別のことで」
私は慌てて続けた。
「突然でしたけど、嫌だとか……は、思ってないです」
確かにあまりにも急で、気持ちは全然追いついていない。でも、嫌だなんて一度も思っていなかった。
「付き合うだとか、そういうのは初めてなので……」
口にした瞬間、急に恥ずかしくなって、私は先輩から視線を逸らした。
返事がない。
気になって、ゆっくり視線を戻す。
「あー、ごめん」
西嶋先輩は片手で顔を覆っていた。その耳がほんのり赤くなっている。
それを見た瞬間、私の顔まで熱くなった。
もう、晴美ちゃんのことはいいや。
それよりも今は、胸がどきどきしている。
先輩を、少しだけ可愛いと思った。
そう思ったら、顔が勝手に緩んだ。
「……よろしくお願いします」
「……うん」
こうして、私たちは『彼氏』と『彼女』になった。




