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アニマルレスキュー  作者: コトリコトリ
149/229

149 オーシャンドーム


『カナ、カナ、パンちょーだい、オハヨー』

『カナカナ、黄いろパンちょーだい』


「あら……もう朝か―」

 熟睡したからか、気が付いたらもう朝になっている。


「おはよう、リトくん、ピーちゃん。今日も元気そうね」


『うん、ぼく元気だよー』

『あたしも元気ー』

 2羽は競って、元気な様子を伝えて来る。


「そう、よかったね」

 ベットから出て、居間まで歩いて行くと、リトくんとピーちゃんはかなえを追い越して、スーッとひとっ跳びで、テーブルの上にとまる。


「はいどーぞ、どれにする? あー、ピーちゃんはまた黄色いパンがいいの?」


『うん、あたし黄いろパン好きなのー!』

『ぼくねー、ちゃいろパンがイイ!』


 かなえはパンを契って、小鳥たちに与える。


『おいしいなー、黄いろパン』

『ぼくのパンもおいしいよー』と、2羽は羽をパタパタさせる。


 ピーちゃんは最近黄色いコーンパンに凝っているようなので、別に買っておいた方が良さそうだ。


 かなえはパンをついばむリトくん達を眺めながら、オーシャンドームの事を伝える事にした。


「リトくんピーちゃん、昨日新しいドームを造ったのよ。今度見に来てね」


『新しいドーム? おいしい木の実ある?』

「うん、あるよ。それに真ん中に大きな海を造ったのよ」


 かなえは海とは何かをリトくんとピーちゃんに説明する。

「でも、水は凄くしょっぱいから飲まないように気を付けてね」


『へー、ショッパイ水? おもしろいねー』

『ショッパイのー?』


 なぜかリトくん達はしょっぱい水に興味を持ったようだ。


『ぼく、ショッパイドームいくー!』

『ピーちゃんもー!』


 特に危ないものは無いから大丈夫だろう。


「いいよ、じゃぁー、リトくんとピーちゃんが一番乗りね」

 かなえはジャンプでリトくん達を連れて、オーシャンドームへ移動して行く。



『うわー、おみずいっぱーい』

『へんなにおーい』


 リトくん達は、興味津々にサーっと飛び立って行く。

「あー、行っちゃったー。シロン、しばらくリトくん達の様子を見ていてね」


「はい、わかりました」


 

 かなえは自分の部屋に戻り、出掛ける支度をする。

「シロン、ジジさん達はどうしてる?」


「丘の上にいます」

 今日は、ジジさんはこっちに来るつもりなのね。


 

 かなえはジャンプで牧場のジジさん達の所へ移動して行く。

「おはようございます」


『カナカナ、おはよう。今日は向こうに行きたくなったから、連れて行ってくれる?』

『たまには気分転換しないとな』と、ジジさんとババさんは仲良さそうに並んでいる。


「わかりました、実は……」と、かなえはジジさん達にもオーシャンドームの話をして誘うと、


『へー、ショッパイのかい? それはいいなー』と、ジジさん。

「でも、塩分が強すぎるので飲まないでくださいね。水は木の横に幾つも設置してありますから」と説明する。


『いいわ、行ってみましょうあなた。そこでも泳げるんでしょ?』と、ババさんも興味を持ったようだ。


「はい、泳げますよ。それでは移動します」と、かなえはジャンプでジジさん達を連れて行く。


 

 目の前に広がる白い砂浜とエメラルドの海。中心の島のある辺りの海は深い青に煌めいている。

 その先の向こう岸まではなんとなくぼんやり見える感じで、地平線か水平線の様に見える。



『まぁー、海って広いのねー。アハハッ』と、ババさんは嬉しそうに海の中に入って行く。

『コラコラ、急ぐと危ないぞ』と、ジジさんの足取りもいつもより軽い。


 なんだか、かなえはお邪魔って雰囲気なので、もう行く事にする。

「あのー、私はもう行きますが、後で様子を見に来ますねー。あまり奥に行くと、深くなるから気を付けて下さい」


『ああ、わかったよ』

 ジジさんとババさんは仲良く海の中へ足を勧めて行く。


 まぁー、遠浅に造ったから奥まで行かなければ大丈夫だろう。

「シロン、ジジさん達の様子も見ていてね」

「はい、わかりました」



 かなえはジミーさんの庭にジャンプで移動する。


「おはようございます」

 ジミーさんは、もう庭のテラスに座っていた。


「ああ、おはよう。今日も朝風呂、気持ち良かったよ」と、ジミーさんの顔は少し赤くなっている。


「そうですか。それはよかったです」

「おかげで、朝もスッキリ目が覚めてねー、毎日楽しみだよ」と、ジミーさん。ますます健康そうに見える。


 朝食の準備をしながら話していると、リリララ姉妹が庭に入って来た。

「おはようございます」

 

 二人も、朝から温泉に入って来たようだ。

「ララねー、お姉ちゃんと競争したらね、ボチャって落ちたよー」と、ララちゃん。


「もー、ララったら、昨夜温泉に入らないで早く寝ちゃったから、朝からうるさくてー」と言いながらも、リリちゃんもほっぺを赤くして、可愛らしい。


 みんなでテーブルを囲み、朝食を食べ始める。

 今朝は、おから入りパンケーキのブルーベリーと、ホイップクリーム乗せ。


 野菜たっぷりオクラ入りのガンボスープ。プロの実ソーセージ。それにトマトサラダだ。


 飲み物はマンゴジュースにハーブティー。ジミーさんはハーブティーの代わりにカフェラテにした。


 今日は土曜日なのでみんなの予定を聞くと、リリララ姉妹は明日お休みにしてもらったそうで、今日は一日お店の開店準備をするそうだ。


 ジミーさんも準備の手伝いをするそうで、かなえも後で顔を出すことにする。


 かなえは昨日、新しく隣にドームを造ったとみんなに報告し、夕食は向こうで食べようと誘う。


「えー、新しいドームですか? 楽しみだなー」

「うん、ララも早く見てみたい」


 詳しくは話していないので後のお楽しみだ。


 かなえは後片付けをすると、動物達の様子を見に行く。



 子供達とクーちゃんは、砂浜で荷車に乗っていた。

 前で引っ張っているのは、タイガとマーブルだ。さすがに子猫一匹では力が足りないのだろう。


「はーい、みんなおはよー。今朝も荷車で遊んでるんだ」

『あー、カナカナ』

『カナカナだー』

『ぼく、力持ちだよー』


 みんな一斉に話し出す。クーちゃんも毎日子供達と一緒で楽しそうだ。

 かなえはしばらく話して、みんなにウオッシュを掛けてからその場を後にする。



 キングスやマリー達もオーシャンドームに誘おうと思い付いたので、かなえはシャワードームへ移動して来る。

 

 キングス達はちょうどドームの中へ入って行くところだった。


「キングス、クイーン、おはよう。今日はあなた達を隣のドームへ案内しようと思うんだけどどうかな?」


 かなえは詳しくオーシャンドームの説明をし、ジジさん達も行っていると伝える。


『そうか、それは面白そうだな。クイーンどうする?』と、キングスが聞くと、

『そうね、あたし、行ってみたいわ』と、クイーン。


 行く事に決まったので少し待っていてもらい、かなえはマリー達の所へ誘いに行く。


 雲の上の温泉に来てみると、マリーはいたが、リキさんがまだ森のドームに行っているようだ。かなえがオーシャンドームの説明をして誘うと、


『もうすぐリキが来ると思うから、また後で迎えに来て』とマリー。


 かなえはキングス達だけ連れて行けばいいかと、シャワードームに戻って来ると、モモちゃんとルークスも一緒にいた。


「あらー、あなた達も来たのー?」

『うん、モモちゃんも行くー』


 さっき、キングス達に声を掛けた時はモモちゃん達はシャワードームに居なかったのに、いったいどこからかなえ達の会話を聞いていたんだろう。


 まぁー、モモちゃんだからしょうがない。


 かなえは、良くわからずモモちゃんの後を追いかけて来たルークスも連れて、みんなでオーシャンドームの砂浜に移動して行く。


『わぁー、広ーい!』

『おー、気持ちいいなー』


 みんなは目の前に広がる景色や海の風を感じているようだ。

 かなえはみんなに、海に関する注意事項や水のある場所などの説明をする。


 モモちゃんは待ちきれなくなったように、海の上を飛んで行き、ルークスも空中階段で追いかけて行く。


 ジジさん達は遥か向こうの海の中を泳いでいるのが見える。

『私達も行きましょう!』と、クイーンが海に入って行くのでキングスも後に続く。


「シロン、ジジさん達はリトくん達は問題無い?」


「はい、牧場の流れる温泉で鍛えているようで、体力は問題無いようです。リトくん達も楽しんでいるようなので大丈夫でしょう」


 よし、それならここはいいな。

 

 かなえは牧場の牛舎へジャンプして行く。



 


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