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アニマルレスキュー  作者: コトリコトリ
148/229

148 ドームの設置 

「シロン、新しく作るドームは何処に造ってもいいの?」


「はい。かまいませんが、何処に造っても同じなので、このアニマルドームの隣に造ってはいかがでしょう?」


 うーん、そうか。その方が動物達が自分で行けるからいいのかな。


「後で場所は移動出来ますので、取りあえず隣に造る事をお勧めします」

 

 シロンが、やけに隣にドームを造る事を勧めて来るので、言う通りにする事にした。


 かなえはスクーターを取り出して乗り込むと、ジャンプでアニマルドームの上空へ移動して行く。


 他のドームとのバランスを考えると、やはりアニマルドームの隣に造った方が使い勝手が良さそうだ。


 かなえは大体の位置を決めると、ポーチのフォルダからドームを選択する。

 

 アニマルドームの隣の、ドームシティーから見て一番外側のドームの北側に、新しいドームを設置する。


 すると地図上では新しく出来たドームが、かなえドームと表示される。

 大きさは、取りあえずアニマルドームと同じに広げておく。

 

 

 かなえは新しく設置したドームの真上に移動して来る。

 下には草原が広がっているだけで、まだ何も出来ていない。


 うーん、どうしよう。ここに何を作ればいいんだろう。

 山、川、海、公園……かなえは色々景色を頭に浮かべてみるが、わからない。


「シロン、なんか、決まらないよ。このドームの中に、山、川、海とか考えたけど、どうやってここに配置すればいいか考え付かないのよ」


「このドームの中に全てを詰め込む必要はありません。このドームを山にして、次のドームを川や海にすることも可能です」


 えっ……そうか。別に1つに色々入れる必要は無いんだ。

 そうなると、どうしよう。


 かなえは大きな山や、小さな山が幾つも続く深い山の中を想像する。

 うーん、さすがにこのドームの中には収まり着かないな。


 それならいっそ、ドームの中を全て海にしてしまおうか。

「シロン、例えば海のドームにして、水深を深くすることは出来るの?」


「はい、可能です。深さは何キロでも可能ですが、1キロぐらいが使い勝手が良いかもしれません」


「エーッ!? そんな何キロなんて深すぎるよー!」

「ある程度深い方が、潜水艇やダイビングが楽しめると思いますが?」


 なんと! そんなものまであるんだ……。


「わかったわ、それなら水深1キロにするわ。シロン、それからどうしたらいいか教えてくれる?」


「はい、では水深1キロとして、陸地は何処に造りますか?」

 そうか……全部海にするわけには行かないものね。


「それならドームの一番外側を、ぐるっと幅100メートル陸地にして砂浜も着けられる?」


「はい、可能です。では、まずこのドームを1キロ下まで掘り下げて下さい」


 かなえは穴を選択し大きさは直径は4.8キロ、深さを1キロにして設置ボタンを押す。


 すると、草原だったところに、一瞬で大きくて深い穴が現れた。

 えっー、何だか想像していたのと違うんですけど……。


「シロン、ここに海水を入れたら海になるの?」


「いいえ、海底も地上と同じように、起伏があり石や岩もあります。海藻や草木が育ちやすい環境も造りましょう」


 そうか、海の中も地上と同じように起伏があったり、植物が生えていたりするのね。


 かなえはまず、山のフォルダの中から水中の山を選択し、海の底になる所に設置する。


 うーん、いいけど頂上がちょっと海上に出たら小さな島になるわね。


 かなえは、山をもっと高くして行き、直径300メートル位頂上から出し、平にして小さな島にする。


 次に、海中の山に大きなトンネルを何ヶ所か付けて中を通れるようにする。

 そして海底に岩や丘に、大き目の石と小石などを沢山設置して行く。


 外側の陸地は砂浜にするので、遠浅にしてだんだん深くしていく。


「シロン、もう海水を入れていい?」

「いいえ、次は植物や海藻、草木を設置して行ってください」


 うーん、そうか……どれがいいんだろう。


「海水の温度によって、合う植物がありますので気を付けて下さい」

 かなえは海水の植物のリストから、南国用の植物を選び設置する。


 なんだか大きな水槽を造っているみたいだな……。

 サンゴも幾つか設置すると、だんだん海の中の雰囲気が出て来た。


 その後もかなえはシロンに聞きながら、海の中を造り込んでいく。


「では、海水を入れてみましょうか」

 フーッ、やっとシロンの許可が出たよ……。


 かなえは海水を選択しボタンを押す。


「わぁー、キレイ!」

 だんだんと底から海水が溜まって行く。


「かなえ、次にこのドームに名前を付けて下さい」

 えっ、名前かー……どうしよう。


 海ドーム、海のドーム、シードーム、オーシャンドーム……。

 うん、オーシャンドームにしよう。


「シロン、オーシャンドームにしようかな?」

「はい、それでは地図上のドームに名前を入力してください」


 

 その後もドーム内と海水の温度の設定、空気清浄機能、自動浄化機能、海水浄化などの設定をして行く。


 そしてこのドームをインビジブルにし、外からは中の様子が見えないようにする。



 陸地には、動物達の好きなプロの実やフルーツ、木の実の木を植え地面には牧草も植えておく。

 

 温度をアニマルドームよりも少し高めにしたので、南国のフルーツを多めにする。

 

 

 海水が全て溜まると、かなえは海面をスクーターで走らせて行く。


 日の光が海の中を照らし、輝いている。



 でも何か物足りない……。


 そうか、波が無いんだ!


「シロン、海なのに波が無いのは変じゃない?」

「それでは、弱い波が起こるように設定します。少し風も起こしますね」


 しばらくすると、スーッと海水が引いて行き、ザーッと波が流れて来た。

 それと同時に潮風が吹いて来る。


 そうそう、これよ! やっぱり海は潮風と波の音ね……。

 中心の島はどうしようか考え付かないので、今は保留にしておく。


 

 早くみんなに知らせたいなー。

 動物達やリリララ姉妹の喜ぶ顔が目に浮かぶ。


「かなえ、海水を洗い流すために、シャワーを設置した方が良いでしょう」と、シロン。


 それもそうね。

 かなえは陸地に何か所か、ヤシの木のシャワーと温風シャワーを高さを変えて設置する。


 最後に飲み水を設置して、出来上がりだ。



「かなえ、そろそろ夕方になりますよ」と、シロン。

 何かに集中していると時間が経つのがあっという間だ。



 かなえはシャワードームにジャンプして行くと、誰も居ない。

 そうか、まだみんな寝ているのかな。


 午前中に沢山泳いで疲れたんだろう……。

 かなえはスミス夫妻の庭へジャンプして行き、夕食の準備を始める。



「シロン、みんなは何時頃になりそう?」


「メラニーさんと、リリララ姉妹は、まだ温泉のお店にいます。ジョンさんもまだジョーさんの所です。そしてジミーさんは南門の温泉に向かっています」


 今日は、みんな遅くなりそうね……。

 かなえは途中まで食事の準備を終わらすと、動物達の様子を見に行く。


 

 子猫達とパオちゃんは砂浜にいて、バニーちゃんとクーちゃんは猫の温泉の泡風呂にいた。


 かなえは自分にウオッシュを掛けて温泉の中に入って行く。

「クーちゃん、バニ―ちゃん、あの荷車はどうだった?」


『ああ、今日は1日あれで走り回っていたよ。途中で昼寝もしたがね』と、クーちゃん。


『あたし、楽しかった。でも可愛い服汚れちゃたから脱いだの』と、バニーちゃん。


『この子は人間みたいな恰好をしたがって、全く変わってるよ』

『えー、だって可愛いんだよー』 


 バニーちゃんが着ていた服は、砂浜で脱いでしまったそうだ。

「わかった、それならきれいにしとくから大丈夫よ」


 かなえは砂浜に行くと、バニーちゃんの汚れてくしゃくしゃになった服に、ウオッシュをかけきれいにしてポーチにしまう。


「かなえ、メラニーさん達が戻って来ました」


 

 かなえはジャンプして庭に移動して行く。


「お帰りなさーい」

「ただいまー」


 リリララ姉妹は元気な笑顔で、戻って来た。


「あのねーララねー」と、食事が始まるまで待ちきれないようで、ララちゃんが今日1日の様子を話し出す。


 

 しばらくするとジミーさんが戻って来て、ジョンさん以外の食事を準備しみんなで席に着く。


「それでねー、ララねー」と、ララちゃんの話を聞きながら食事を始める。



 夕食は、早速今日仕入れて来たまかない亭の食事だ。


 カーラさんの旦那さんは本当におまけをしてくれたようで、今日のお勧めランチからパンプキンドリアにプロの実ボール。

 

 オニオングラタンスープとスチーム野菜のガーリックソース。それに大きなブルーベリーマフィン。


 飲み物はかなえ達はレモンソーダ、メラニーさんとジミーさんはエールで食後にハーブティーを飲むことにした。



 リリララ姉妹はオアシスカフェに行って食事をした事があるが、メラニーさん達は初めてなので簡単に説明する。


「ふーん、そうなの。量も多くてどれも、良い味だわー」と、メラニーさん。

「そうだな。私は特にこのパンプキンドリアが気に入ったよ」と、ジミーさん。


 かなえはリリララ姉妹に「量が多いから残りはコンテナにしまっておけばいいよ」と伝える。


「ララねー、このマフィンすきー」と、ララちゃん。

「私は、このオニオングラタンスープが好きなんです」と、リリちゃん。


 かなえは急にルルちゃんから預かった手紙を思い出したので、リリちゃんに渡す。

「はい、リリちゃん。ルルちゃんから預かったの。手紙だから食事が終わってから見てね」


「はい、ありがとうございます」と、リリちゃんは嬉しそうだ。

「いいなー、お姉ちゃんばっかり―」と、ララちゃん。


 もうすぐ食べ終わりそうな頃、ジョンさんが帰って来た。


「お帰りなさい」

「お帰り、あなた」

「ご苦労様です」

「ああ、ただいま。遅くなってすまないね」


 かなえはジョンさんの料理とエールを用意する。

「ありがとう、かなえさん」

「今日は遅かったですね。大変でしたか?」


「いや、そうでも無いんだが、明日と明後日は休みになったから、ちょっとキリがいいとこまでやっていたんんだよ」と、ジョンさんは言い美味しそうにエールを飲む。


「体調は大丈夫ですか?」

「ああ、問題無いよ。あの温泉があればもう怖い物無しさ」と、ジョンさん。


 それからはみんなで温泉シートを使って温泉に入った話で盛り上がった。

「ララねー、後でおねーちゃんと競争するんだよー」と、ララちゃん。


 でもお腹がいっぱいになって来たのか、もう眠そうにしている。


 メラニーさんは日中パイを十分に焼く事が出来たので、来週の月曜日にはお店を開ける目途が立ったそう。


 リリちゃんの料理教室の友達がお店に来て、メラニーさんと顔合わせ済ませたそうだ。

「私も、カップを置かせてもらう事にしたんだよ」と、ジミーさん。

 

 メラニーさんのお店にジミーさんのカップや、職人達の手作りの商品が置かれる事になるようだ。


 みんな、着々と計画に向かっているんだな……。


 ジョンさんが食べ終わったところで、かなえとリリララ姉妹は先に失礼する事にする。


「それではお休みなさーい」

 かなえはリリララ姉妹の残した食事をコンテナに入れて、家まで運んで行く。


「かなえさん、お休みなさい」

「お休み、また明日ね」


 ララちゃんは、もうすぐにでも眠ってしまいそうだ。


 

 かなえはジャンプで自分の家に戻って来る。


 あー、我が家は落ち着くなー。

 

 かなえはゆっくりお風呂に入り、寝る支度をしてベットに入る。


 

 今日もいろいろあったなー。


 今度、食事はオーシャンドームで食べてもいいかも。

 

 

 楽しみだな……。


 かなえはゆっくり目を閉じた。



――――――――――――――――

 ポイント 

 プラス   100万 オーシャンドーム設置(女神さまから)

 マイナス  1200 オアシスカフェランチ×1

       7200 テイクアウト×6

 残り    316万9800 

 パワー   498


―――――――――――――――― 

 予定  動物達を連れてお出掛け

―――――――――――――――― 

 給料30日目  牧場の従業員見習い  15万

        動物ギルド長 20万ー6万(リリララ姉妹の残業代)=14万

        アニマルドーム管理人 30万 



 

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