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アニマルレスキュー  作者: コトリコトリ
124/229

124 女神さまからの贈り物3

 バニーちゃんは、楽しい時間を過ごせたかな……?

 かなえは、ウオッシュをかけて温泉の中に入って行く。

 

 バニーちゃんは何処かな……?

 ざっと温泉内を見渡してみるが、居ないようだ。


「シロン、バニーちゃんは何処にいるの?」

「すぐ出た所の放牧地にいます」

 そうか、お腹が空いたのかな……。


 かなえは放牧地に移動して来ると、バニーちゃんを探す。

 あ、いたいた……夢中になって牧草を食んでいる。


「バニーちゃん、迎えに来たよー」

 かなえはバニーちゃんに近づいて行くと、


『あー、カナカナ』と、言いながらもバニーちゃんは、食べることに夢中の様だ。

「バニーちゃん、温泉はどうだった? 楽しかった?』


『うん、温泉を怖がっている犬が来たから教えてあげたの』

「そうなんだ、偉いね」


『それでね、その後はね……』と、バニーちゃんは次々と温泉にやって来た動物の話を始める。


「そうだったの、その動物達はバニーちゃんがいて助かったのね」

『そうよ、だから気が付いたらお腹がペコペコだったの―』


 フフッ、バニーちゃんは食べるのを忘れるくらい、動物達との時間を過ごせたんだ……。


 バニーちゃんはいつの間にか、この温泉に来る動物達よりも温泉の事に詳しくなっていたようだ。


「まだここに居るなら後で迎えに来るけど、どうする?」

『うーん、もういいかな。今日は帰る』と、バニーちゃん。


 かなえはバニーちゃんを連れて、猫の温泉の横に移動して来る。

「ここでいい?」


『うん、いいよ』と、バニーちゃんは牧草のある方へピョコピョコと跳んで行った。


 次は、ジジさんの所が気になって来たので、再び様子を見に行く。

 かなえは自分にウオッシュを掛けると、牧場の温泉に移動する。

 

 ジジさん達は流れる温泉の横の歩道で、牛達と話していた。


「ジジさん、ババさん、まだここに居たんですか? たまには休憩してくださいね」

 

『あらっー、カナカナ、心配してくれてありがとう。でも私達も適当に休んでいるから大丈夫よ』


「それなら良いんですけど……それで、スロープはどんな感じですか?」


『ああ、便利になったようだ』

『近道が出来たのを聞いた牛達が、見に来ているわよー』と、ババさん。


「そうですか、それは良かったです」


 スロープが役に立っているようだな。

 

 かなえは流れる温泉と、上の温泉にウオッシュを掛けるとアニマルドームの砂浜へ移動して来る。



 キングス達を迎えに行くには少し時間がある。

 何か出来る事はあるかなぁー……と、かなえが考えていると、


「かなえ、上空から何かがゆっくり降りて来ます」

 えっ! 何かってもしかして……また!?


「女神さまからの可能性は?」

「まだ遠いので……そうですね。おそらく女神さまからの物でしょう。あと、5分で橋を渡った牧草地に着くでしょう」


 

 えっ! 大変だ!

 かなえは牧草地にジャンプで移動して行くと、空を見上げる。


 うーん……あっ、あれかな?

 白っぽい点がだんだん大きくなって来た。


 卵を少し潰した様な形で、ルークスやモモちゃんの時と一緒だ。

 

「シロン、あの中には動物は入っていそう?」

「はい……生体反応が1つあります」

 

 どうやら女神さまがまた、生き物をこのドームへ送って来たようだ。

 ゆっくり降りて来た白い物体は、とうとう地面に着地した。


 大きさは軽自動車ぐらいで、ルークスの時とほとんど同じだ。

 かなえはその物体にそっと触れてみると、横線がぐるりと入る。

 

 もう3回目なので、かなえは一気に上のフタの部分を開けると……、


 中には小さな象が眠っていた。

 可愛いー! 体の色は薄いグレーで大きさは中型の犬くらい。

 

 象の赤ちゃんってこんなに小さかったかな……?

 かなえは昔、動物園で見た象の赤ちゃんを思い出してみるが、もっと大きかったはずだ。


「かなえ、フタの裏に手紙があるようです」

 

 そうだった。


 かなえはフタの裏を見ると、紙が1枚張り付いていた。

 剥がしてみると……。


「かなえ、この子は特別な象の赤ちゃんよ。そこの動物達と仲良く出来るように、体の大きさは調節してるわ。詳しくはあなたのガイドに伝えておくから、よろしくね」

 

 

 かなえが読み終わると、女神さまからの手紙がポッと消えてしまった。

「あっ! また消えちゃったー……シロン何か知ってるの?」


「はい、今連絡が入りました。その象の子は……」

 シロンに寄ると、生まれてまだ1週間の象の希少種の赤ちゃんだそう。


 親から離れ命を落とす危険があったので、女神さまが助けたそうだ。

 大人になると、体長5メートルにはなるそう。


 5メートルって、いくらなんでも大き過ぎるんじゃ……。


「シロン、この子の体調はどうなの?」

「少し衰弱しています。目が覚めたらミルクを上げてみて下さい」


 かなえが象の赤ちゃんの様子を眺めていると『トコトコトコ』『パタパタ』っと音がして、ルークスとモモちゃんがやって来た。


 この子達は、気が付くのが早いなぁー。


『カナカナ、これなーに』と、モモちゃん。

『はながながいねー、みみは大きいよー』と、ルークス。


「この動物は象って言うのよ。まだ名前は無いけど赤ちゃんよ。元気になったら仲良くしてあげてね?」


『うん、いいよー』

『うん、ぼく仲良くできるよ―』と、2頭共しばらく象の赤ちゃんを眺めていたが、退屈になったようで、またどこかへ走り去って行った。


 うーん、何処で育てたらいいのかな……。


「シロン、この子の小屋を猫の小屋の隣に造ってもいいかな?」

「そうですね。良いと思います。元気になったら他の動物達とも遊べるでしょう」

 

 かなえは一旦、象の赤ちゃんが入った容器に蓋をかぶせて、ポーチにしまう。

 猫の小屋の隣に移動して来ると、象の赤ちゃんの小屋を設置する。

 

 大きさは、取りあえず猫達の小屋と同じにしておく。

 中にシングルベットぐらいのマットを敷き、象の赤ちゃんを寝かせる。

 

「シロン、この子はミルクを飲むの?」

「はい、象の子用のミルクとスタンドがありますので、出します」


 すると部屋の端に、スタンドに設置されたミルクのタンクが現れた。

「シロン、このミルクのタンクは、大きすぎない?」


「いえ、女神さまからミルクも大量に飲むと聞いていましたので、まずはこのサイズで、足りなければ増やします」


 えーっ、この子。ルークスより体が小さいのに、こんなに飲むかな……?

 まぁー、足りなくなったら困るからいいか。


 まだ起き無さそうなので、象の赤ちゃんはそのままにして、かなえはシャワードームへ向かう。


 キングス達とマリー達を小屋へ連れて行く。

 リキさんの足はもう治っていると言われたが、念の為もう一度足に薬を塗る。

 シャワードームに戻ってウオッシュを掛け終わると、ジミーさんの庭へ移動して来る。


 

 夕食の準備をしていると、リリララ姉妹が戻って来た。

 そして、ジミーさんは仕事場からやって来る。


「2人ともお帰りー。ジミーさんはアランさんの所へ行かなかったんですか?」

「いや、行って来たよ。今日は南門から行ったから、早く戻って来れたんだよ」と、ジミーさん。


 みんな揃ったので、食事を始める。

 

 今日の夕食は、赤ピーマンとプロの実のソテー。なすとチーズのオーブン焼き、グリーンサラダと、焼き立てキヌア入りブドウパンと16穀パン。


 デザートはレモンムース。

 飲み物はピンクベリージュースと、今日ブレンドしてもらったハーブティーにした。


 「ララねー、お絵描き教室でねー」と、いつものララちゃんの話から始まり、リリちゃんの料理教室での話や温泉の様子を話してくれる。

 

「私もドームシティーの温泉に行ったんだよー」と、バニーちゃんの話をした後、ジミーさんが簡単に、アランさんの所へ行った様子を聞かせてくれる。


 明日は、メラニーさん達と一緒に、アランさんの所でミーティングをすることにしたそうだ。


 明日かー、どうしようかな。


「実は今日……」とかなえは、今日送られて来た象の赤ちゃんの話をして、明日はミーティングに行けるかわからないとジミーさんに告げると、


「いいんだよ。かなえさんは動物達の仕事があるんだから。後は私達で出来る所までやってみるよ」と、ジミーさん。


 ジミーさん、頼もしいなぁー。最近、日に日に元気になっている。

 きっと、今の姿が本当のジミーさんなんだろうな。

 

 マリーを引き取ってくれと、動物ギルドにやって来た時とは別人の様だ。


 かなえはデザートと一緒に、ハーブティーを準備すると、今日行った農場ドームの話をする。


 そこのハーブの店で会ったお婆さんの話や、お店の様子を話すと、

「私もそのお店に行ってみたいです」と、リリちゃんが関心を示す。


 そのブレンドされたお茶は薄いピンク色で、甘いフルーツの香りとラベンダーが不思議と合っている。


「このハーブティー、イチゴの匂いがするー」と、ララちゃん。


「私はリンゴだと思います」と、リリちゃん。

 人によって感じる匂いが違うようだ。


 今日はあまり時間が無かったので、今度はみんなと一緒に出掛けてみよう。


 

 食事を終えると、みんなと別れてかなえは動物達の様子を見に行く。


 バニーちゃんは、どうしてるかな……。

 子猫達も居ないなぁー、まだ砂浜にいるのかな?


「シロン、バニーちゃんと子猫達はどうしてる」

「今はみんな象の赤ちゃんの所にいます」


「えーっ?」

 みんな、もう象の赤ちゃんをみつけたんだ。

 

 かなえはジャンプで移動して行くと、小屋の中にバニーちゃんも子猫もクーちゃんや他に数匹の猫がいた。


「みんな、見に来たの? この子は象なの。今日からここで住むことになったから宜しくね」と、象の赤ちゃんの周りにいる動物達に話すと、


『ふーん、象って言うのかい?』

『おはなが長いねー』

『耳があんなに大きいよー』

『まだ起きないのー?』


 みんなは興味深々だ。

 

 どうしよか……この象の赤ちゃんをかなえの家に連れて帰るのと、ここで皆に任せるのとどっちが良いんだろう。


「シロン、この子は今晩家に連れて帰った方が良いのかな?」

「ここの動物達に任せても大丈夫だと思います。ミルクの事だけお願いしておいてください」


 うーん、そうか。クーちゃんがいるから大丈夫ね。


「クーちゃん、この子が起きたらそこのミルクを飲むように行ってくれる?」


『ああ、いいよ。今夜はここの小屋の前で寝る事にするよ』

『いいよー、ぼくも一緒に寝る―!』


『あたしが教えてあげるよー』

『ぼく、お話しする―』


 フフッ、みんなに任せても大丈夫そうだな。

 また明日の朝、様子を見に来よう。


「みんな、ありがとう。それじゃ―よろしくね」



 かなえは動物達に象の赤ちゃんを任せて家に戻って来る。


 お風呂にゆっくり浸かり、寝る支度をしてベットに入る。


「シロン、あの象の子に何かあったら教えてね?」

「はい、わかりました」


 はぁー、今日もいろいろあったなぁー。

 


 あのハーブティーでリラックス出来たのか、かなえはあっという間に眠りに就いた。




――――――――――――――――

 ポイント 

 

 プラス  2万 象の赤ちゃんの受け入れ

     1000 腰痛緩和飴、農家の人用

      

 マイナス 1500 農園レストラン

      1000 ブレンドハーブティー 

 残り   221万5400 

 パワー  497


―――――――――――――――― 

 予定  リキさんを週末森のドームへ送って行く

     動物達を連れてお出掛け

―――――――――――――――― 

 給料30日目  牧場の従業員見習い  15万

        動物ギルド長 20万ー6万(リリララ姉妹の残業代)=14万

        アニマルドーム管理人 30万 


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