表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カラーコート  作者: 真紗
76/77

練習×練習=集う似たもの同士な負けず嫌い達

~side晴翔~

体験の人たちは木村コーチについて基礎練習になった。練習の内容を見て、琉惺君は安心したのだろう、自分の練習に集中し始める。

今日の僕たちの練習メニューは、徹底的な実践練習だ。D1とD2に分かれてコートに入り、交互に攻守を交代していく。何かあれば、その都度、山本監督と鈴木コーチからアドバイスをもらい、すぐに修正していく。

ラインのズレ、サイドに回られた時の動き、間を埋める——基本的なことだけど、それらを丁寧にレベルアップさせていくそうだ。アタッカー陣は、それに加えてサイドアタックの使い方、クイックアタックの精度を上げるなどもするから、少し大変そうに見える。琉惺君も、健太も、汗だくになってアタックの練習を繰り返している。

(まあ、僕も人の心配してる場合じゃないよね)。

僕はそう思って、目の前に迫ってきたコウタ先輩のアタックをしっかりとキャッチする。ドッジボールを始めてから、一番意識しているのは、**「取れる球に手を出す。取れない球は潔く避ける」**だ。そうすることで、僕の才能を最大限に活かすことができると、美桜にも言われている。

キャッチした後、山本監督が練習を止めてくれた。

「晴翔!今のキャッチ、良かったぞ!体全体でボールの勢いを殺すことができている。だが、キャッチした後、ボールをパスするまでの時間が少し長い。次はそこを直せばもっと良くなる」

監督は、何が良かったか、次はここを直せばもっと良くなるか、といったことを、鈴木コーチと共に丁寧に説明してくれる。

大町との練習試合で浮き彫りになった僕たちの課題は、実践経験の乏しさと人数不足だ。その両方のピースを埋めるため、ペイサーズ杯優勝を目標に掲げた僕たちのために、選手も勿論だが、指導陣も必死で教えてくれている。

(もっともっと上手くならないと)。

僕はそう思いながら、目の前の練習に没頭していくのだった。


~side琉惺~

詩穂たちは木村コーチに連れられて基礎練習となった。(良かった、あれならしんどくなったら詩穂でも遠慮無くすぐ休める)。俺は心底安心する。

詩穂は努力家だ。激しい運動を止められた後も、どうすればいいかを病院の先生に聞いてから、毎朝散歩程度ではあるが身体を動かし、少しでも体力がつくように努力をするような奴だ。しかし、時にその努力が行き過ぎることがしばしばある。

去年、同じクラスだった稲村(美桜)にテストの点数でわずか一点差で負けた後、詩穂は寝る時間を削ってまで勉強をし始めてしまい、詩穂の両親に頼まれて説得したのもいい思い出だ。その時、詩穂は「琉ちゃん……私は負けないの……満点取れば負けないの……」と涙目で言っていたのを覚えている。努力家で負けず嫌い、そして友達思いな優しい奴、それが米村 詩穂という俺の自慢の幼馴染なのだ。

だから、限界まで頑張ってしまう詩穂には、ああいう練習の方が合っている。休憩を挟みながらなら、体調に異変があってもすぐに気づける。詩穂のお母さんたちもあちらに行っているので安心だ。

(さあ、俺も詩穂に負けていられないぞ!)。俺は集中し直す。

今日からペイサーズ杯に向けて徹底的に実践形式の練習をして、D1もD2も全ての精度を上げていくのと同時に、経験値を少しでも上げようというのが山本監督の弁だった。

確かに人数不足もあったが、俺たちD2は後半になるにつれて崩れていく、という実践経験の無さで負けた部分も大きかった。それを補うにはうってつけの練習だと俺は思った。流石、監督たちだ。あの練習試合での課題を、あっという間にこういった形で対策しようとしてくれている。

その期待に応えるべく、アタックもカットもキャッチも、全部の精度を上げていく。(一人じゃない、みんなで上手くなって、ペイサーズ杯では絶対に勝つ!)。俺はそう決意して、更に練習にのめり込んで行くのだった。

予約時間を1時間間違えていました、失礼しました、何時も見てくださる皆様ありがとうございます、文字の乱れはご容赦ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ