秀才×秀才=全て継続力が大事
作者体調不良の為本日の更新はお休みします、
申し訳ございません。
~side美桜~
(体力不足だな)。
実践形式の練習が一段落した後の給水タイムで、私は冷静にそう思った。実際の五分間ではない、三分間に設定された短い練習にも関わらず、息は上がり、立っているのもやっと、といった状態だ。
健太や琉惺君は、私や晴翔の倍は動いているはずなのに、もう呼吸を整え、ボールを弄りながら復活している。(晴翔のことを言っている場合じゃないな、これは)。
私も元々は運動が得意な方ではない。実際、前回の練習試合も、後半ははっきり言ってついて行くのがやっとだった。体力が落ちると、集中力も判断力も鈍る。そうなった時、そこを狙われると、晴翔のようにキャッチ力がある訳じゃない私や下級生のメンバーたちは、ドミノ倒しのように連鎖的に当てられてしまう。
(実際、大町の蓮君はそこを狙っていた)。
彼は己斐と戦っていた私たちを見て、私達の弱点を見抜いていたのだろう。実際、エースの開成君が本気でアウトを取りに動き出したのは、私たちが疲れ始めた残り二分からだった。
鈴木コーチや山本監督もそこが分かっているからこそ、この練習なのだろう。三分間ではあるが、何回もこれを繰り返すのだ。否が応でも終盤になるにつれて、アタックも守備もおざなりになっていく。そこの精度を上げられれば、勝率も上がる。シンプルだが非常に有効な手法だ。
(練習の意味も目的もわかるから、後は頑張るだけだ)。
私は隣で私以上の汗をかき、ようやく息が整ってきた晴翔の肩を叩いた。
「しんどいけど、一緒に頑張ろうね、晴翔」と笑いかける。
晴翔は「勿論、一緒に頑張ろう」と、いつもの屈託のない笑顔で応えてくれた。
その笑顔を見て、私は改めてペイサーズ杯は優勝したいと、強く、強く願うのだった。
~side詩穂~
基礎練習でキャッチの仕方や守備の動き、ターンの仕方などを教わり、実際にやってみる。何度か繰り返すと息は上がるが、何とかついていけている。(これなら大丈夫、まだやれる)。
私は、琉ちゃんと同じ競技に、一緒のチームでプレイできるという事実に心から嬉しくなる。(サッカーの時は、ただ応援する事しか出来なかった。けど、ドッジボールなら私も参加できる)。そんな事実がたまらなく嬉しかった。
(その為にも、体験での動きをしっかり覚えて、どうすれば私でも続けられるかを考えないと)。
体験で終わってしまうのは、あまりにも悲しい。私は自分でもできる方法を考えることを決意する。運動はあまり出来る方ではないけれど、勉強なら得意だ。幸い、ドッジ部には美桜ちゃんもいる。
(美桜ちゃんと一緒に考えられれば、きっと上手くいく)。
彼女は、唯一と言っていいほど勉強ではライバルだ。算数は私、国語は美桜ちゃん、といった具合に一進一退の争いを繰り広げている。そんな彼女と作戦を練れば、きっとどんなチームにだって勝てるはずだ。
(さっきの実践形式の練習での山岡君のキャッチも、琉ちゃんが言っていたように本当に凄かった)。
私たちはこまめに給水タイムを設けてもらっていたため、何度か練習を見学していた。彼のキャッチ能力は、チームの中でも頭一つ抜けている。木村コーチ曰く「キャッチだけならD1でも十二分に通用するよ、彼は」と言っていた。
(山岡君たちも入部してまだ一月も経っていないって言っていた。私だって頑張ればきっと)。
繰り返しになるが、運動はあまり出来る方ではない。けど、(続けることなら負けない)。私は静かに闘志を燃やしながら、次の練習を木村コーチたちとするために移動するのだった。
~side晴翔~
(はひぃ……キツイ、息が持たない……)。
僕は給水タイムになり、そんなことを思っていた。実際の五分間よりも短い三分間の実践練習だというのに、身体はもう限界だ。ペットボトルを掴んで水分を取り、必死で呼吸を整えるために深呼吸を繰り返す。
(確か、吐く時にしっかり息を吐き切ると楽になるって、美桜が言ってたな)。
僕はそう言われたことを思い出しつつ、意識して深呼吸を繰り返す。少しずつ身体に酸素が戻ってくるのを感じた。
今日の練習で、僕はアタックをいくつかキャッチできた。山本監督にも褒めてもらえた。キャッチの才能だけなら、間違いなくチームの役に立てている。
(キャッチは出来ている。けど、体力を何とかしないと)。
そう、前回の練習試合は結局二試合しかしていない。だけど、琉惺君が言っていたように、ペイサーズ杯は時間が空くとはいえ、最低でも四試合、予選リーグを勝ち上がれば更に二試合はあるらしい。
(となると、今のままじゃ本当にどこかで負けてしまう)。
やっと見つけた、自分でも輝けるスポーツ。楽しむのは勿論だが、みんなで目標にしたペイサーズ杯優勝は果たしたい。(D1、D2両方、庚午が優勝するんだ)。そんな大きな決意もある。
しかし、大会まで約二ヶ月。ここからできることは限られている。(だからこそ、もっとキャッチ力を上げていかないとね)。体力で劣る分、一回のキャッチでチームの流れを変えるくらい、確実にボールを止める。それが僕に出来る、最大の貢献だ。
そんなことを思っていたら、隣にいた美桜が僕の肩を軽く叩いてくれた。
「しんどいけど、一緒に頑張ろうね、晴翔」
頼り甲斐のある幼馴染の言葉に、僕は「勿論、一緒に頑張ろう」と笑うのだった。
昨日のワイ(今日も10PV位なんだろうな〜けど読んでくれとる人がおるなら出さないと、)
ワイ(夕方や、明日の分作って上げとかないと…PVはなんぼくらいやろ?)
PV数100超(ファ!?)←イマココ
何があったのか…自分には分かりかねますが、
いつも読んで下さる皆様ありがとうございます、文字の乱れはご容赦ください。




