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カラーコート  作者: 真紗
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宿題×幼なじみ=真意はどこにある?

~side琉惺~

練習も終わり、俺は学校から家路に着きながら、今日来た二人の体験者のことに思いを馳せていた。

(あの二人、かなり動けるな。入ってくれると嬉しいけど、どうなるかな?)。

実際、体験に来る人は多い。だけど、みんな昼休みにやっているようなドッジボールを想像して来るから、公式ドッジのあまりの激しさにたじろいでしまい、体験で終わることがほとんどだ。

(けど、あの二人は本当に楽しそうにしていたから、期待できそうだな)。

入ってくれれば、チームは十人になる。あと二人でフルメンバーだ。そう考えると、否が応でも期待してしまう。入部してくれたら、本当に大きな前進だ。

家に到着してすぐに風呂に入り、ご飯を食べ、自分の部屋に戻ったところで、あることを思い出し顔を青くした。(しまった!宿題途中だ!)。慌ててノートを取り出して確認するが、そこには俺の大の苦手な算数の問題が並んでいた。(終わった……)。俺が絶望していると、家のチャイムが鳴る。時刻は既に20時を回っていた。(こんな時間に誰だ?)。

母さんがドアを開けているのを自分の部屋から覗き込む。そこに立っていたのは、幼馴染の詩穂だった。

「詩穂!?どうしたんだ、こんな時間に」

俺は慌てて玄関に向かう。詩穂は手にノートを持ってきており、俺を見るとニコリと笑って言った。「琉ちゃん……算数の宿題忘れてると思ったから……教えに来たよ」。

「うちの馬鹿のためにありがとうね、詩穂ちゃん。でも、時間は平気なの?」と母さんが聞く。(馬鹿って)。否定できないのが悲しいが仕方ない事実だ。「ちゃんと……お母さんに言ってきたので大丈夫……です」と詩穂は言う。

その後、すぐ俺の部屋で宿題を確認して、算数を教えてくれる。詩穂は教えるのが本当に上手なので、あっという間に宿題は終わった。

「詩穂、ありがとう」

俺は改めてお礼を言う。詩穂は「どういたしまして」とニコリと笑いながら言った。

その後、しばらく二人で雑談をしていた。今日の体験に来た二人の話から、自然と人数不足の話になった。「やっぱり、なかなか人は集まらないんだね」詩穂の言葉に、俺は頷く。「どこのチームも人数不足に悩まされてるよ……っと、そろそろ帰らないと」。時刻は21時になる少し前だった。

「うん……そうだね、帰らないと」と詩穂が言ったので、俺は詩穂を家まで送るための準備を始めた。

俺は詩穂を家まで送り届けた。

「宿題ありがとうな詩穂、じゃあ又明日」

俺が帰ろうとしたその時、

「待って…琉ちゃん」

詩穂が俺の袖を掴んで引き止める。

「どうした?」

「琉ちゃん……ドッジボール、楽しい?」

詩穂の突然の質問に、俺は少し戸惑った。

「そりゃ、楽しいに決まってるだろ。試合には負けたけど、みんなとドッジボールするの、めちゃくちゃ楽しいし、もっと強くなって、次は絶対勝ちたいって思うんだ」

俺がそう答えると、詩穂は嬉しそうに微笑んだ。

「そっか……よかった」

詩穂は、そう言って手を離した。

(なんだったんだ、今の……?)。

帰り道、俺はさっきの詩穂の質問を思い返していた。

詩穂は、俺がドッジボールを始めてから、ずっと心配してくれていた。俺が無理をしていないか、怪我をしていないか。でも、そんな心配をよそに、俺はドッジボールに夢中になっていた。

(もしかして、詩穂も、俺と一緒にドッジボール、やりたいのかな……?)。

そんな考えが頭をよぎったが、すぐに打ち消した。

詩穂は身体が弱く激しいスポーツは医者に止められていたはずだ。

俺は、詩穂の家から自分の家に戻る道を歩きながら、さっきの出来事をもう一度頭の中で反芻した。

(もしかして、何か、俺に言いたいことがあったのか?)。

いや、考えすぎだ。

俺は頭を振って、家に帰った。

そして、自分の部屋に戻り、ベッドに横になる。明日からもまた、練習がある。ペイサーズ杯に向けて、もっともっと強くなって、絶対に優勝するんだ。

俺は、明日からの練習に胸を膨らませながら、静かに目を閉じた。

予約が上手く出来ていませんでした、すいません、短いですがどうぞ。文字の乱れはご容赦ください。

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