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カラーコート  作者: 真紗
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悩み×解決?=意外な方法

~side晴翔~

結局、いい案は見つからないまま金曜日になった。僕たちは練習のため、家に帰って準備を済ませ、体育館に向かっていた。

「とりあえず仲のいい数人に声をかけたけど、みんなもう他の習い事してるからなー」と健太はぼやく。

「三年生くらいからみんなするみたいだよ」と美桜も続けた。

さてどうしたものか。そんな話をしながら歩いていると、あっという間に学校に到着した。

「ま、今考えても仕方ない。切り替えて練習しようぜ」と健太が言う。

そうだよね。まずは目先の練習からだ!僕もそう思い、気合を入れ直して体育館に向かった。

体育館の入り口に着くと、モッ君がいた。初めて見る二人の男の子を連れて、二人は少し緊張しているように見えた。

僕は驚きつつもモッ君に「友達?」と尋ねた。すると、僕より先に健太が二人に気づいて、満面の笑みで「アッキーとユッキーじゃん!おつかれ!」と挨拶した。(相変わらず顔が広いな)。僕は健太の交友関係の広さに感心していた。

すると、モッ君が僕たちのほうに顔を向け、「今日、見学と体験に来てくれたんだ」と教えてくれた。

人数不足のことで悩んでいたところに、まさかの体験者が現れたことに嬉しくなった僕は、急いで二人に挨拶しようと振り向いた。しかし、僕が声をかけるより先に、健太が既に二人の腕を掴んで、体育館の中に案内していた。モッ君も慌ててそのあとを追いかける。

その背中を見ながら、美桜がポツリとつぶやいた。

「健太の仲のいい年下の子たちを誘えば解決するんじゃない?」

美桜の言葉に、僕はハッとした。

たしかに、健太は社交的で、たくさんの友達がいる。特に、同じ小学校の年下の子たちからは慕われているみたいだ。ドッジボール経験はなくても、運動が好きだったり、体を動かすことが好きな子なら、きっとドッジボールの楽しさを分かってくれるはず。

(まさか、こんな近くに解決策があったなんて……!)。

僕と美桜は顔を見合わせ、二人とも同じことを考えていると分かった。

「同学年以外にも声をかけてって健太に頼んでみようか」と美桜が言う。

「うん!」

僕たちは、体育館の扉を開け、中に入った。

アッキーとユッキー呼ばれていた二人は、健太に連れられてコートの端に立っていた。二人は少し緊張しているようだったけれど、健太が楽しそうに何かを話しかけている。

「よう、晴翔、美桜。この二人、今日からウチの仲間になるかもだぜ!」

健太が僕たちにそう言って、親指を立てた。

僕と美桜は、二人に近づき、改めて自己紹介をした。

「こんにちは!僕は山岡晴翔よろしくね。」

僕は精一杯、自己紹介をする。

「私は稲村美桜って言うんだよろしくね」。

美桜微笑みながら元気よく自己紹介をする。

2人は、少し照れくさそうに「よろしくお願いします」と頭を下げた後、自己紹介をしてくれる。

嬉野うれしの 彰人あきとです望月君と同じ3年生です」

藤村ふじむら 裕貴ゆうきです同じく3年です」と丁寧に教えてくれた。

その後、僕たちは山本監督に二人のことを報告した。監督はとても嬉しそうな顔で、二人に自己紹介をした後、今日の練習メニューを説明して「出来そうなら一緒にやってみよう」と言っていた。

練習が始まると、最初は見ていただけの2人だったがからだがウズウズしたのか、途中から僕たちと一緒に熱心に練習に参加してくれた。

最初こそ戸惑っていたようだが、健太やモッ君が優しくサポートし、琉惺君も時折、ボールの投げ方やパスの仕方についてアドバイスしていた。

美桜は、二人の動きをよく見て、得意なことや苦手なことを見極めようとしていた。

そして、僕は、僕にできることを精一杯した。

二人とパスの練習をしたり、キャッチのコツを教えたり。

ドッジボールの楽しさを、二人に伝えること。それが、今の僕にできることだと思った。

練習が終わる頃には、二人の顔には笑顔が戻っていた。

「ドッジボール、めちゃくちゃ楽しいです!」

「また、来ていいですか?」

二人の言葉に、僕たちは心から嬉しくなった。

(これで、少しは人数不足も解消されるかな……)。

僕たちは、希望に満ちた気持ちで、体育館を後にした。

いつも読んでくださる皆様ありがとうございます、文字の乱れはご容赦ください。

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