表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カラーコート  作者: 真紗
64/77

ピンチ×詰み?=逆境こそ楽しむ

健太の値千金のアタックで9-7、しかもあの開成君をアウトにして、だ。琉惺君は既にボールを持って主審たちが準備するのを待っている。すぐに準備は整い、試合が再開される。

琉惺君もフルスロットルでパスを出している。健太もしっかりとパスを取り、サイドに回り、大町のラインを動かしていく。そして、アタック気味のワンバウンドになるパスをモッ君に繋いで、モッ君が一番手前に来ていた選手に向かってアタックを放つ。大町の選手も必死にキャッチの姿勢をとるが、わずかに弾かれてボールを落としてしまった。

これで8-7。しかし蓮君がすかさずボールを拾い、大町のボールになる。僕たちはすぐに守備体形に戻る。外野の両サイドに開成君と剛君を配置して、カットの琉惺君の動きを止めているようだが、健太が外野からよく通る声で「1番だ!」と伝える。ためらいなく琉惺君は開成君側にカットに入る。それを見た蓮君は剛君にパスを出す。パスを受けた剛君はそのままアタックを打ち、リンちゃんにボールが当たりアウトとなる。落ちたボールをカズ君が拾いに行くが間に合わず、剛君が再びボールを取り、間髪入れずアタックを打ち、カズ君もアウトになる。そしてボールデッドとなってしまい、大町内野ボールからになってしまう。剛君は内野に復帰せず外野に残るようだ。

一気に8-5まで差をつけられた。流れも大町に持っていかれた。(ここが正念場だな……)。そう思い、僕はしっかりとキャッチするために構え直すのだった。


~side美桜~

(やられた。これが蓮君の狙いだったんだ)。私は悔しくて下唇を噛む。開成君はアウトになっても、ならなくても、正確には内野だろうが外野だろうがどちらでも構わない。結局、彼を意識せざるを得ない状況になる。そして開成君が外野に入れば剛君が、内野に入れば蓮君が自由に動ける。結果的に、開成君をフォローするために琉惺君はそちらを守らざるを得ない。となれば、後は言わずもがな。(何か方法は……)。私は守備体形になりながら、必死で考えていた。

すると隣から「美桜、大丈夫。僕がまたキャッチするよ」と聞こえ、続けて「美桜は次の手を考えておいて」とこちらを見てニッコリと笑った。

そうだった。私も琉惺君と同じで、勝つことに固執しすぎていた。大丈夫、晴翔が絶対にキャッチして、また流れを持ってきてくれる。その時の次の一手を考える方がよっぽど楽しいし、ワクワクする。私は頭を切り替えて、隣のヒーローにお願いする。「晴翔、キャッチして庚午ボールにして」。晴翔は「了解!」といい、しっかりとボールを見据えていた。


~side琉惺~

(クソッ、開成をケアするとどうしても剛がフリーになる)。内心俺は悪態をつきながらもどうするかを考える。(相変わらずタチの悪い作戦で来る奴だよ、蓮は)。あいつからすれば、最大限の賛辞だろう。そして悪態をついても事態は変わらない。(さあ、どうするか……)。俺が考えていると、美桜が「琉惺君、亮君側カット意識」と俺たちにだけ聞こえるくらいの声で指示を出してきた。俺は手を叩いて「さあ、切り替えて!」と言う。美桜が考えた「了解」のサインだ。俺は素直に、亮君側のみカットを意識する。理由はあまり分からないが、美桜がそう言うのだから、何かしら作戦があるのだろう。(こんな状態で終われるかよ)。俺は頭を切り替えて、再び守備に集中するのだった。


~side晴翔~

大町の内野から再び試合が始まる。蓮君がボールを持っている。主審の笛と共に助走をつけて、僕側のサイドに速いパスを出す。(これだけ速いパスなら、彼がこちらにいる!)。僕はパスの先にいる開成君を視認する。開成君は簡単にハンドキャッチして、そのままアタックをこちらに打ち込んできた。距離も、角度も段違いのアタック。キャッチは難しいかもしれない。(だけど!)。僕はしっかり踏み込んで正面に入り、ボールに正対する。

前の試合の龍太郎君の時以上の衝撃が身体を突き抜ける。「ぐぅ!」。思わず呻き声のような声が出る。

直後、「ナイスキャッチ!」というみんなの声が聞こえた。


1度投稿が中途半端になったにも関わらず読んでくださる皆さまありがとうございます。これからも精進します。文字の乱れはご容赦ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ