表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
カラーコート  作者: 真紗
58/77

確認×説明=禁句再び

~side晴翔~

あっ、開成君が大町の監督に何か言われている。「開成!次はウチじゃない!ちゃんと組み合わせ確認しとけ!」と怒られていた。

言われてみればそうだ。次はウチと己斐のD1だったことを僕もそこで思い出す。「晴翔?あなたも忘れてたでしょ?」隣の美桜がジト目でこちらを見てくる。僕はそんなことないよ、と言わんばかりに美桜から目をそらす。そして隣にいる健太に「龍太郎君たちは連続だけど大丈夫なのかな?」と慌てて聞く。隣から「晴翔、こっちを見なさい」と聞こえた気がするが、きっと気のせいだ。

健太は「ああ、龍太郎も虎太郎も外に出てるから、多分別の選手が出るんじゃないのか?」と言う。確かにコートを見てみると、二人とも外に出て休んでいる。代わりに別の子たちがコートには入っていた。休憩を挟んだとはいえ、さすがに無理があるよね、と僕は一人納得していると、聞こえないフリをしていた美桜がついに目の前に来て、「晴翔?こっちでお話しよっか」とすごく優しい笑顔で、僕を待機場所の裏手に連れて行くのだった。


~side開成~

楽しかった試合の余韻に浸りつつ、次のD1試合に出るのでそのまま待機しておこうとコート内で待っていると、監督に「次はウチじゃない!ちゃんと組み合わせ確認しとけ!」と怒られてしまった。細かいな〜と思いながら「すいません」と素直に謝ってすぐにコートから出る。庚午のD1の人たちにも笑われてしまった。そそくさと監督の方に向かう。「開成、ちゃんと見ておかないと、みんな戸惑うだろう」と叱られる。僕は素直に「気をつけます」と言って解放された。

その後、蓮と剛のところに向かい、二人に「組み合わせ知ってたんなら教えてよ」と文句を言うと、二人は「いや、言ったぞ俺たち」と蓮が言い、「それに言ったってどうせ楽しくなって忘れるだろう、開成は」と剛にも言われた。くそう、思い当たる節がありすぎて何も言えない。僕は居心地の悪さを感じて、そそくさと水分補給のために水筒の置いてある裏手の方にまわる。

すると、裏手に晴翔君と、確か稲村さん、だったかな?がいた。(なんで晴翔君は正座しているんだ?)。そう、なぜか晴翔君は正座しており、目の前の稲村さんに怒られているように見えた。

すると稲村さんが話し始める。「いい、晴翔。試合の組み合わせもそうだけど、こういったタイムスケジュール表はしっかり確認する癖をつけないとダメ」と言われている。晴翔君も「か、確認はしたんだよ。ただ、少し忘れてただけで……」と徐々に小さくなる声で言っていた。わかるよ、晴翔君。忘れちゃうよね。僕は「うんうん」と思っていると、稲村さんが再び話し始める。「晴翔、じゃああなたは豚玉Wを注文したのにハーフが届いた。店員さんは『少し忘れてました、すいません』って言われたらどう思う?」と晴翔君に聞いた。

(まあ、誰にでも間違いはあるし、足りない分別の物頼むなり、出してもらえば……)

と僕が思っていたら、「はぁ!?美桜!そんなの許されるわけないでしょ!?」と目を見開いて晴翔君が言っている。は、晴翔君?僕が彼のあまりの変わりように呆然としていると、トイレからの帰りなのか、琉惺と会った。

琉惺に「ねぇ琉惺、晴翔君っていつもあんな感じなの?」と彼の方を指さして聞いてみる。琉惺は晴翔君の方をちらりと見て微妙な表情になり、「ああ、多分、お好み焼き関連の話題だろうな」と言う。続けて「開成はさすがにそんな話を晴翔とはしないだろうけど、絶対にお好み焼き関連の話で、食べすぎだとかそういったことを言わないようにしておくことをオススメする」と強く言われた。その後、琉惺も遠い目をしている。聞かない方がいいことなのだろう。僕は水分補給に来たことを思い出して水筒を取り、体育館の中に戻るのだった。


~side晴翔~

美桜のわかりやすい説明を受けて、僕は認識を改めた。そうだ、注文だって間違えると大変なことになるんだ。タイムスケジュールや予定だって同じだよね。僕は今日このことに気づけたのが一番の収穫かもしれない。

そんな風に思いながら待機場所に戻り、D1の選手たちの試合を見る。幸いまだ始まっておらず、最初から見れそうだ。健太が僕たちに気づいて、「おかえり、話はちゃんとできたか?」と聞いてきたので、「バッチリ、本当にバッチリ」と返しておく。

「うっ、うん?美桜、なんか晴翔が飯モードになってないか?」と健太が言っている。飯モードって何なんだろう?僕はキョトンとしていると、「そうやって説明するのが一番だったからね。だから、認識を改めているでしょ?」と美桜は言った。健太も「まあ、晴翔が理解できたなら良かった。っと、そろそろ始まるな」と、それ以上追求することはやめて、目の前の試合を応援するため、僕たちも話をやめて集中するのだった。


土曜日分まで何とか出来そうですが日曜日分は予約投稿厳しそうです。何とか頑張らないとな。筋トレと一緒で継続が大事ですからね。精進します。文字の乱れはご容赦ください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ