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カラーコート  作者: 真紗
36/77

苦手×平凡=自分を信じるという事

今日は用事があって有休取ってたんですが無くなってしまったので、夕方にもしかしたらもう一本あげられるかもしれません。期待せずにお待ちください。文字の乱れはご容赦ください。

キャッチ練習が終わり、水分補給の時間になった。

結局、僕は山本監督のアタックを1球も落とすことなく、すべてキャッチすることができた。新しいシューズのおかげか、それともただのまぐれか。結果に満足しながら、僕は次の練習に備える。

次は、試合を想定したキャッチ練習だ。横一列に並び、外野と内野の両方からアタックが飛んでくる。この練習での僕のキャッチ率は、あまり良くない。今日まで意識して直してきたけれど、それでも完璧とは言えない。

今から始まる練習に向けて、僕は静かに決意した。

「今日こそは、全部取ってみせる……!」

そして、隣にいる美桜に、練習が始まる前にお願いしていたことを、改めて頼んだ。


~side 健太~

今日はキャッチ練習もせず、木村コーチがつきっきりで外野のやり方を教えてくれている。

正直、俺にできるのか? そんな疑問が頭の中に渦巻く。だってそうだろ、D1のソウタさんの外野の動きを何度か見たけど、どうしてあんな風に動いているかなんてさっぱりわからない。そもそもルールも怪しいのに、本当にできるのか?

そんな不安が顔に出ていたのか、木村コーチが「大丈夫、ちゃんと説明するから」と優しく言ってくれた。

よし、ここまで言われてるんだ。できる、できないは別にして、まずはしっかり話を聞こう。

俺は木村コーチの話を真剣に聞いた。とりあえず理解できたのは、以下の3つだ。

* 線を踏んだり越えたりするのは内野と同じでダメ(まあ、これは当然だ)。

* 味方が投げた取れそうにないボールが来た時は、手首より先で触る(これで外野ボールからスタートになるらしい)。

* 琉惺やアカリさんが外野に被るように動き出したら、サイドに回ったりしてこの2人をかわさないといけないらしい(カットというらしい)。

取りあえずこれくらいだ、今の俺にはこれでもキャパオーバー寸前だ。(美桜なら楽勝なんだろうけど……)

俺はそう思い、木村コーチに「美桜の方が理解できると思いますが、本当に俺でいいんですか?」と素直に疑問をぶつけてみた。

木村コーチは「確かに、ルールや戦略を駆使するのであれば彼女がいいかもしれない」と言ったが、続けて「だが、健太君、君に外野をしてもらいたい。これは指導陣全員の意見だ」と言われた。

「なんでですか?」

疑問は止まらない。

木村コーチは「みんなでターン練習を前したね。君はタイミングを取れなくて苦労しただろう?」と問いかけた。

ああ、なるほど。俺がリズムを狂わせてしまうからか……と落ち込みそうになった時、木村コーチは言葉を続けた。

「君は全員に合わせようとしてできなかった。つまり、全員の動きを見れていたということになる。ということは、君は相手チームの“ズレ”を見つけることができるってことだ。それは君にとって武器になる。そして相手からしたら、とんでもない脅威なんだよ」

興奮気味に木村コーチはまくし立てる。

「俺の武器……」

晴翔のようにキャッチができるわけでも、美桜のように頭を使って何かができるわけでも、琉惺みたいにすごい球を投げられたり取れたりするわけでもない。平凡という言葉しか思い浮かばない俺の武器。木村コーチの言葉が頭の中で反芻する。

「君は周りのみんなのいいところと自分を比べすぎだ。もっと自信を持ちなさい」

そう言って、木村コーチは優しく俺の肩を叩いてくれた。

自分ではまだよく分からない。けど、こう言ってくれる指導者がいるんだ。信じて頑張ってみるか!

俺は気合を入れ直し、木村コーチに言った。

「外野の動きを、もう一度確認させてください」

「もちろん」

木村コーチはニッコリと笑った。

今日は鶏肉でした、筋トレをしっかりとして体型維持に努めます。変わりたいと思ったその日がスタート。異論は認める。

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