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カラーコート  作者: 真紗
35/77

キャッチ×アタッカー=大人だって負けず嫌い

ようやく少しづつ物語が進み出したけど、自分が考えて、書いてるはずなのに、遅っ!と驚いている自分が居ます、気長に続けますかね〜、短いですがどうぞ、文字の乱れはご容赦ください。

そして始まったキャッチ練習。

いつもと違うのは、山本監督が投げてくれることと、左右にボールを振られるので、しっかりと正面に入ることが求められる点だ。

(大丈夫、しっかり履けてる)

僕は靴を少し確認しながら、自分の番を待つ。

そして僕の番が来た。山本監督が投球動作に入る。

(しっかり見て、正面に入るんだ)

僕の身体一つ分ほど左側に投げられたボールをしっかりと目で追い、右足に力を込めて身体をボールの正面に持っていく。正面に入った後、しっかりと左足を踏ん張ると、キュッと小気味のいい音を鳴らして止まることができた。そしてボールをキャッチ。

ボールは僕の両腕の中にしっかりと収まった。

「よしっ!」

思わず声が出た。山本監督も「ナイスキャッチ」と言ってくれた。

返球は昨日言われた通り、アタックではなく、パスする球を意識して投げる。琉惺君が投げるような綺麗なパスとはいかないけれど、しっかりと山本監督に返すことができた。

山本監督も「送球も良いね」と言ってくれた。僕は内心ウキウキだった。

しかし、この後も練習は続く。今は目の前の練習に集中だ。そう思い、僕はまた大きな声を出してキャッチ練習に集中した。


~side 山本~

今日は木村コーチに健太君の外野指導をお願いしているため、私がキャッチ練習のアタッカーを務める。

晴翔君と美桜さんには、新シューズの感覚をつかんでもらおうと思っていたが、美桜さんはすでにシューズの感覚を掴んでいるようだった。

(彼女は本当に賢いな……)

普通、新しい道具は練習で初めて使って、使い心地を確かめながら感覚をすり合わせていくものだ。だが、彼女はおそらく、買ってすぐに一度履いて動いてみたのだろう。そして、そこで掴んだ感覚と体育館での感覚の違いを調整するだけで、今日の練習に臨んでいた。そこまで頭が回る小学生はそういない。晴翔君が言っていたことは、大袈裟でもなんでもなく、本当だったんだ。

(彼女はこのまま戦略などを覚えてもらう方向に指導しよう。鈴木コーチにお願いするのは確定だな……)

心の中でそう決意した後、キャッチ練習に移る。

私は晴翔君にだけ「左右に振るよ」と伝えて、最初の1球目を左に投げて反応を見ようとした。しかし、私はまだ彼のキャッチ能力を侮っていたようだ。

彼は簡単にキャッチしてみせた。

(彼は本当にキャッチに関しては全国クラスだな……)

これほどの逸材が、運動神経が悪いというだけで自分の才能に蓋をしていたことに、少し悲しい気持ちになった。

しかし、彼らは勇気を出してその蓋を開けてみせた。だったら、私がすべきことはただ一つ。輝き出した可能性を、さらに磨き上げてやるだけだ。

そんなことを思いながら、私はアタックを続けた。結局、晴翔君は一度もボールを落とすことなく、すべてキャッチしてみせた。

次は絶対アウトにしてやろうと、私は大人気なくもそう思うのだった。

今日はコロッケ、タンパク質が足りそうに無かったのでプロテインで補います。大事なのはPFCバランス。異論は認めない。

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