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カラーコート  作者: 真紗
34/77

シューズ×期待=前向きに、ひたむきに。

仕事も、小説も筋トレも続けてればそれなりになる。と思いながら本日も投稿、予約投稿を朝の7:30にしているのは本当に何となく、夕方の方がいいのかな?よく分からないのでとりあえずそのまま行きます。文字の乱れはご容赦ください。

思えばドッジボールの練習は、僕にとって初めてのことばかりだった。パスの仕方、ボールの持ち方すらちゃんと知らなかった、

そして何より、公式ドッジボールには、僕の知らない細かいルールがたくさんあるという事に気づいてしまったのだ。

「晴翔どうしたの?」

呆然と立ち尽くしている僕に、隣にいた美桜が気づいて声をかけてくれた。

「ルールをちゃんと覚えてないことに、今、気づいて…」

僕は小さく、正直に打ち明けた。すると美桜は、僕の不安を吹き飛ばすように明るい声で言った。

「大丈夫だよ、私がちゃんと覚えてるから。また明日以降、練習しながら教えてあげるからさ。今は目の前の練習に集中しよう!」

幼稚園からの幼なじみで、勉強やこういった事はいつも僕のはるか先を歩いている、頼もしい。彼女の言葉に、僕は何度助けられたかわからない。

「ありがとう!」

僕は感謝の気持ちを込めてお礼を言い、改めて練習への気合を入れ直した。


~side 木村~

晴翔君達が正式に入部してくれた。昨日山本さんから連絡は受けていたけど、今日改めて彼らの顔を見て、嬉しさがこみ上げてきた。

それに、何よりこれで4年生以下だけで練習試合ができる(フルメンバーにはまだ足りないけれども)。私はそれだけで本当に嬉しい。隣で琉惺がガッツポーズをしている。彼も相当嬉しいんだろう。

琉惺はD1(5・6年生メインのチーム)でも通用するポテンシャルはある。でも、今年のD1は全国を目指せるレベルだ。申し訳ないけど、正直なところ琉惺がレギュラーとして入る余地はない。5年生の2人と一緒にベンチに入ることはあっても、結局は5年生が試合に出ることになる。

だけど、4年生以下のD2なら、彼は絶対的なエースだ。晴翔君達3人が入ってくれたことで、琉惺はカットマンもアタッカーも、自分の得意なプレーに集中できるはずだ。何より、今度の対戦相手のレイダーズには、あの“大町の怪物”こと、伊東開成いとう かいせい君がいる。彼と真剣勝負ができるのは、琉惺にとって大きな収穫になるだろう。

チームとして、正直に言って勝てるとは思っていない。そんなに甘いものじゃないことは、誰よりもわかっている。だけど、入部してくれた彼らを見ていると、もしかしたら、と期待している自分もいる。

(私も気合いを入れて、全力で勝ちを取りに行く!)

先ほどは『勝てないだろう』なんて思ったけど、やる前から負けを考えるのは性に合わない。とにかく、今できる精一杯を、彼らにぶつけるだけだ。

今日は、健太君に外野の動きを教えてほしいと山本コーチから言われている。私は健太君に付きっきりになるだろう。

(みんな、頑張れ!)

心の中でエールを送りつつ、私は健太君を呼びに向かうのだった。


~side晴翔~

いつもの練習なら、このタイミングで全員でのキャッチ練習が始まる。でも今日は違った。

「健太君は、ちょっとこっちに来てくれるかな?」

木村コーチが健太を呼び、少し離れた場所へ向かう。コートを指差しながら何かを健太に熱心に伝えているが、ここからはよく聞こえない。

僕たちがどうすればいいか戸惑っていると、山本監督が目の前にやってきた。

「今日は私とキャッチ練習をしようか」

僕たちはいつものように一列に並んで準備を始める。準備が整い、さあ始めるぞという瞬間、山本監督が僕のほうを見て言った。

「晴翔君、新しいシューズでどれくらい違いがあるかを知ってほしい。だから、君の時は少し左右にボールを振る。取れなくてもいい、しっかりとボールの正面に入って、よく見てくれ」

あの時、上履きが脱げてボールをキャッチできなかった悔しさが、一瞬にしてワクワクに変わる。

キャッチ練習。いや、あの日の続きが、本当の意味で今、始まるんだ。僕はそう思った。


暑い日が続くので本日は魚の甘酢あんかけを食べます、米は2合(1食)、しっかり食べて夏バテ防止に努めます。

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